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018 昇級祝いと次のダンジョン

 それから数日間、特訓とゴブリンダンジョン攻略の日々を過ごし、シャルは銅級1位となった。


「おめでとうシャル!」


「ありがとう!ロキ、サラ様」


「銀級になったらお祝いをしよう」


「お祝いなんてしてくれるの!?」


「もちろんだよ。僕の時はサラくらいしか祝ってくれなかったんだ。師匠なんて特訓メニューが厳しくなっただけだし」


「アハハ、あの師匠ならやりそうだね!」


 シャルは可笑しそうに笑った。


「銀級になるには昇格依頼があるはずなんだ。冒険者ギルドで受けてくるといいよ」


「ちょっと行ってくるね!」


 シャルは冒険者ギルドに入って行った。しばらく待つとシャルがギルドから出てきた。


「どうだった?」


「今日中に隣の町まで手紙を届けて欲しいって依頼だったよ」


「え?依頼内容優しくない?僕の時はトロール退治だったのに!」


「普段はこの程度みたいだよ。商人の護衛とか」


「でも、今日中に届けるなら急がないといけないね」


「うん!じゃあ、行ってくるね!」


 シャルは走って行ってしまった。何も準備せずに行ったけど、大丈夫かな?


 次の日、シャルはまだ帰って来ないので、ロキは一人で城に向かった。


「ロキ! 良い事を思い付いたぞ!」


「師匠のテンションが上がると僕のテンションは下がるということが最近分かりました」


「何を言ってるんだ?それよりも、次の課題はオークダンジョン攻略だ!しかも攻略するまで帰れません!」


「えーーーー!!」


 修行の為に山籠りならぬダンジョン籠りをすることになってしまった。


 日課の特訓は終わらせ帰宅するとシャルが戻って来ていた。


「大変だったよ!結局近隣の町や村を全部回っちゃった!」


「おっちょこちょいってレベルを超えてるね」


「でもほら!」


 シャルが銀色の冒険者プレートを見せる。


「銀級への昇格おめでとう!」


 右手を差し出す。


「ありがとう!これからもよろしくね!」


 シャルと握手を交わした。


「じゃあ、今からお祝い用の買い物に行こう!鳥の丸焼きとケーキと……とりあえず、向かいながら考えよう!」


「うん!」


 それから色々な店を一緒に見て周り、結局大量に買ったのはお菓子だった。


「甘いお菓子が誘惑してきたせいだよ!」


 シャルは言い訳している。


「あ、明日からオークダンジョンに籠もるから、その準備もしなきゃ!」


「そうだったの?お菓子買ってる場合じゃなかったね」


 数日分の食料とランプ油とナイフと食器類と服とロープとポーションと魔除けのテントと寝袋と……


 必要そうな物を一式購入した。


 荷物が多くなったので大きめのリュックも購入した。


 その夜は、ロキとシャルとロキの両親で少しだけ豪華な料理とお菓子でお祝いした。


 そして明日のダンジョン攻略に向けて早めに寝ることにした。

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