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入学 1

はじめまして凜音です。文などで変な所もあると思いますが、読んでいただけると幸いです。



#世界観は色々な髪の色があるくらいで現実と余り代わりないという設定です。


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ーーここは、学園に入学したものは将来が約束されたと言っても過言では無い、この国屈指の名門校『優希学園』である。その学園の余り人気のない場所に1人の少女が佇んでいた。今日は入学式というのに。





「あっ、行き止まりだ。」


三つ編みで前髪を伸ばしたチョコレート色の髪にマスク、眼鏡。この格好も結構慣れたなー。どうも私は紫咲 真奈って言います。

今日は高校入学なわけなのだが...ここ何処?

そう、絶賛迷子中なのです。

まあ、余り動かずに知り合いが気づいて来てくれるのを願って、私はひとまず寝ようと思う。




「別に俺がどう返事しようが俺の勝手だろ。」


「でも、そんな酷い言い方で言って可哀想です」


....うんそれが間違いだったな。すぐに移動すれば良かった。男女がその後やって来て、女の子の精一杯の告白を目撃してしまった訳だが。そこまではまだ良かった。そして男の方が振ったのだが、言い方が悪かった。まあ、すごいイケメンだった気がするから告白も慣れているのだろうが、私でもあれはないわーと思う。そしたら急にパステルピンク色の髪の可愛い系の少女が出てきて「そんな言い方酷いじゃないですか!」とか言い始め、今に至る。


ここから出るにはあそこを通るしかないから何処にも行けないしなー。

告白した女の子はあわあわして置いてけぼりになってるし。


「俺に口答えとは珍しい奴もいたものだな。面白い、俺の世話係にしてやろう。」


半目にして思わず、「あんた何様だよ」と言ってしまう。


「おい、なんか声聞こえなかったか?」

「急に何です?気のせいでしょう?それより何であなたなんかの世話係なんて....」


私が声を出して言ってしまうのもしょうが無いと思わないかな?

これが世に言う俺様系っていう奴ですか。てか、さっきから思ってたけど女の子のヒロイン感が凄いね。いかにも主人公って感じ。


「ふふっ、これで第一イベント終わり。逆ハーの第1歩は成功っと」

ーーこのヒロインの声は誰も聞いていなかった。

▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪




あっ、色々考えてるうちに話終わったみたいだな〜。いなくなってる。世話係の件どうなったんだろう。


「姉さん」

銀色のサラサラストレートな髪の中性的で美しい少年に声をかけられた。いや、誰かは分かっているのだが。


「わざわざ来てくれたんだね湊」


声をかけたのは神咲 湊。紛れも無い私の弟。同級生だが双子のでは無い。私が4月で弟が2月生まれなのだ。苗字が違うのは結構しょうもない理由なのでまた今度。こんなに地味な見た目にしているのもそれに関係したりするのだが。


「もちろんでしょう。何時もの事だし。姉さんが居ないのに呑気に体育館なんか行ってられない」


そう、何時もの事なのである。私が迷っては兄弟が迎えに来るのは。

どうして毎回すぐに来てくれるのかは疑問なんだけど、前に兄弟達に聞いた時は笑顔で

「愛だよ」と言われた。その笑顔に圧があったのは気のせいでは無いと思う。

GPSとかつけてないよね...


「愛だよ」


今も笑顔で言われた。湊は相手の思考を読むのに長けているのだ。だから、脳内で話している私とも会話が出来る。何時もの事だから慣れているとはいえ、考えている事が全てバレていると思うと気が気でないから少し辞めて欲しい。


「姉さんの思考はいつでも読んでいたいから無理なお願いだね」

あと、湊がシスコンで私の事を重要視しているのは何時もの事なので気にしないで続ける。

だがここまでシスコンだと姉さんは将来が心配です。


「そこは、一生姉さんと兄さんと一緒に仕事して、姉さん、兄さん、弥生さんと暮らすから大丈夫でしょ。」


そうなのである。私達の仕事はもう決まっていて卒業後はみんなで楽しく暮らす事になっている。ちなみに弥生さんは兄さんの婚約者で私達の義姉であり、小さい頃から一緒に居て、姉同然の人である。ちなみにこの人も兄弟達と同じくらいシスコンである。


「姉さん、そろそろ入学式始まるから先に行って。一緒に行ったら目立つでしょ」

口調は少しキツいが姉思いの私の大好きな弟なのである。


「分かった。ありがと湊」



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入学式は10時00分丁度に始まった。

校長の話が終わった。相変わらず校長の話は長いのである。

次は新入生代表の言葉。

「新入生代表。新堂 要」

「「「「「キャー」」」」」

(へえー、新入生代表は7大財閥の一つ新堂家の令息かー。湊は、2年で生徒会長に選ばれたくないとか言って勉強は3位くらいを狙うって言ってたからなー。そういえば私達ぐらいの年代って七大財閥の令息令嬢達が結構揃い踏みだった気がする)

《七大財閥:昔から長く続いている日本屈指の7つの大財閥の事で、神咲家もその一つ》


「...続いて、生徒会の紹介。

(あっ、新入生代表の話全然聞いてなかった。まあいいか)


生徒会は受験生の3年生は抜けて、1,2年で活動してもらう。

メンバーは教師と前生徒会で成績などで主に決めている。

メンバーを紹介する。

生徒会長2年、霧羽 駿

副会長2年、神咲 綾人

書記2年、白井 樹

会計2年、 峯岡 麻紀

ここまでは前生徒会のメンバーと同じだ。ここから新入生のメンバーを紹介する。

庶務1年、新堂 要

庶務1年、佐倉 陽菜

庶務1年、神咲 湊 以上7名前へ」


「「「「「キャー」」」」」


霧羽家の令息に峯岡家のお嬢様、新堂家の令息に私達神咲家の令息2人。

白井家は知らないから一般家庭なのだろう。

今年は七大財閥の4家がメンバーか、勢揃いだな。

あと、新入生代表の時から思ってたけど入学式で歓声ってどうなの。

まあ、無理もないか。揃いも揃ってモデル顔負けの美形なんだもんなー。

あれ?あの佐倉陽菜って子さっきの俺様といい争ってた子じゃないか?うんそうだ。ピンクの髪が特徴的で覚えてる。あの子勉強出来たんだなー。



--これは結構学園生活を平凡に楽しむつもりのご令嬢(この物語の主人公)と逆ハーレムを目指す転生者のヒロイン、× × × な悪役令嬢。そしてそんな事は全然知らない攻略対象達の日常をえがいた物語である。




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