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赤ずきんのお話⑶~全部さようなら~

輝いている彼女の髪の美しさに似つかわしくない話を彼女は止めようとしない。

一人で告白をすると決めたから。


「おばあちゃんに飲ませたの。まるで、さもそれが当たり前だったと言わんばかりにカップをおとし、苦しみ悶えて動かなくなったわ。おばあちゃんの胸に私の手を当ててみたけど動いていなかったの。私思ったんだ。『ころしちゃったぁ…やっと居なくなったのね!』って。」

きらきらと輝く彼女の瞳が次の一瞬のうちに闇を孕んで苦々しい顔になった。

「次の瞬間、ドアがノックされたの。『おばあさん?赤ずきんは来てませんか…?』ってお母さんの声がしたの。そして入ってくるのがなんとなくわかったから私は近くにあった斧を用意したわ。ドアに近付き、斧を構えたその時、別の声がしたの。『おばあさん?大丈夫ですかー?』って男の声が。しばらく話を聞いていると男は猟師だとわかった。」

”猟師”という時彼女が非常に恨めしい顔をした。憎みにも近い表情であった。

「さらにしばらくして、焦れたのかはわからないけど、ドアが開けられたの。その瞬間斧を思いっきり振りおろしたわ。そしたらね!そしたら…お母さんの首が転がったのよ!」

彼女は興奮気味に言い放った。頬をほんのり赤く染め、きらきらと緑眼を輝かせる様子は欲情に近い表情だった。

「それに驚いた猟師は手元が震えていたから猟銃が扱いきれてなかったから簡単に殺せたわ。」

それから帰ってくるときは何もなかったわ。

そう言い放つと彼女は座っていた足が赤く染まった木の椅子から立った。

「そう。帰ってくるまでは、ね?」

彼女は黒い毛並みが整った、赤黒い物体を軽く蹴った。その物体…狼は少し唸っていたから生きてはいたが動けるほど力は残っていなかった。


「貴方が家に居て、私の血に染まった服さえ見ていなければ私はあなたを殺さずに済んだのにね?狼さん。」

狼だったものを見下して、これでお話は終わり。と呟いて彼女は斧を持ち直し、首に向けて振りおろした。


____べちゃっ___


「これで私の罪はなくなったのね。」

赤ずきん…いや、全身真っ赤に染まった少女はそう呟いてまた木の椅子に座った。

非常に後味の悪いお話になりました。

反省はしているが後悔はしていない(きりっ)ってやつですね。

初作なのでまだ勝手が分かりませんが徐々になれていこうと思います!


読んでくれてありがとうございました!

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