もし勇者が魔王の誘いにのったら
初の読みきり投稿です。
終わりが中途半端かもです。
「よく来たな勇者よ。
我が下部達をことごとく倒しおって、なかなかの腕だ。
殺してしまうのが惜しいほどになぁ。勇者、我の仲間にならぬか?
我のもとにくれば世界の半分を貴様にくれてやろうではないか!」
「、、、その話のったぁ!」
「、、、、、、は?」
「そうと決まれば、早速だが交渉だ。
武道家机と椅子を準備しろ!
魔法使いはお茶と茶菓子だ!」
「「はい、はい」」
「さぁ、魔王もそんなところにいないでこちらに来てくれ。
はなしが始められないじゃないか」
「、、、勇者よ、すこしまたぬか」
「なんでだよ?善は急げというだろうが、こういうのは早ければ早いほどいいに決まっているだぞ?」
「おかしいだろう、なぜ勇者が魔王の意見をあっさりのもうとしているのだ!そこは断るところだろう!?」
「断るよりも、交渉次第で両方の理が得られると思ったからだな。
俺は元々商家の息子だし、剣より言葉を交える方がいい。」
「しかしなぁ」
「座れよ、茶菓子の準備もできた。この菓子はうまいぞ、王都でも人気のあるものだ」
「、、、仕方ないはなしだけは聞いてやろうではないか」
「あぁ交渉を始めよう。
っとその前に魔法使いアレを出してくれ」
「はい」
「?、、、!
貴様それをどうするつもりだぁ!」
「呪いの指輪だ。これを装備した者はMP・HPが百分の一になる。
魔王、これを俺に着けてくれ」
「、、、何故だ?そんなことをしてしまえば、貴様は我が攻撃すれば一撃で死んでしまうのだぞ?」
「あぁ、その通りだ。
魔王の一撃どころか、ゴブリンの一撃で死ぬ。」
「ならば、何故、、、」
「俺はこれから魔王軍の機密を聞く、それにあたってお前の警戒を少なくするためだ。
勇者の首をとったとなれば、この戦いに勝ったうなものだろう。」
「ずいぶんと、なめた真似をしてくれる。まぁよいそれをこちらに渡せ、望み通り我がつけてやろう」
「あぁ、頼む」
「、、、フンッ」
「さて、準備はできた。
まず魔王、なぜ人間界にモンスターをはなった?何が目的だったんだ?」
「うむ、目的というものはないのだかな?
あれだ、魔界をと人間界の間に結界のようなものがあるだろう?
あれがな、一定の周期でぶれるというか、弱まるというか、とにかく結界として成り立たなくなってしまうのだ。
それで弱いモンスター達がふらふらと、人間界側にいってしまうだけなんだが。」
「そうか、ではお前達は何かを求めてこちらにきていたわけではないんだな?」
「そうだ。
先々代魔王は世界を手に入れるつもりだったらしいが我はそんな気はせぬからな。」
「そうなのか?
じゃあ最初の世界の半分をくれてやるってのは、なんだったんだ?」
「あれは、様式美というか、魔王のマニュアルに書いてあっただけだ」
「マニュアルとかあるのかよ。
まぁいいか、では次に人間界のモンスターについてなんだがいいか?」
「あぁ」
「人間界には、常に一定数のモンスターがいる、なぜだ?」
「先程申したモンスター達がそちらで、繁殖したのだろう。
さすがに我でもあやつ等を魔界に連れ戻すのは、難しいぞ?」
「あぁ、連れ戻してもらう必要はない。言い方は悪いが、狩る者が居なくなれば、多くの冒険者が食い扶持を失うことになるからな。
結界のぶれをなおせば徐々に減っていくだろう。」
「、、、まて、結界が直せるのか?」
「当然だ。
魔法使い説明を頼む。」
「はい。
畏まりました。勇者様。
それでは魔王様、ご説明させて頂きます。」
「うむ」
「まず、あの結界は古代に何者かが魔界と人間界を分けるためにつくられたものだと考えられます。
仕組みとしては、地下に循環している魔力を汲み上げ何重かの層を形成しています。
定期的に結界がぶれてしまうのは、地下中の魔力量が不足してしまうからです。
ここでこの呪い杖を利用して結界に直接、魔力を補充することが可能です。
ここまでで、何かご質問はありますか?」
「呪いの杖を利用すると申したが、具体的にはどのようにすればよい?」
「はい。
あまり効率は良く無いのですが、この杖に向かって何らかの魔法を行使することによって、杖が魔力を自然に吸収します。
その魔力を使い結界を安定させることが可能です。
また、微々たる量ですが大気中の魔力を取り組むことも可能です。」
「その自然吸収される魔力量はどれ程になる?」
「およそ、行使した魔法の十分の一になるかと。
次に杖に直接魔力を流す方法もあるのですが、杖に全魔力を持っていかれる可能性が高いです。」
「、、、ふむ。
基本的には、前者の方法でいくべきか」
「魔法使いもういいぞ。
魔王。
俺は世界の半分ー人間界が欲しい。」
「ならば、我は魔界が欲しい。」
「交渉成立だな?」
「うむ」