5
新海駅についてから、どれくらい待っただろう。
もしかしたらみんな早く着いてるかもと急いできた自分がバカみたいだ。
「遅い……」
「遅いわね……」
茜も相当イライラしているようだった。
「おーーい」
「何してたのよ!もう1時25分じゃない!30分に明の家に集合だったのに間に合わないわよ!」
「途中で加奈に会ったんだけど…カバン無くしたらしくて探してたらこんな時間になっちゃって…。」
「またか……。」
「皆さん速くしないとおくれちゃいますよ!」
「「「お前のせいだ!」」」
「まあいいわ、優舞案内して。」
「案内するも何もあれぐらいこっから見えるだろ。」
「見えるって、こっからだとアメリカの国会議事堂ぐらいでかい何かの建物ぐらいだぞ。」
「それだよ。」
「「は?」」
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「何ですか?このおっきい建物」
「加奈話聞いてた?」
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やっと玄関につき、その場にいる俺と明とその使用人以外の全員が、気になっていたことを翔は察したかのように明に訊いた。
「入口から玄関まで遠くね?何キロあんだよ。」
「確か2キロ位ですよ。」
俺はそのことは知っていたのだが、
それを平然と答える明は少し気味が悪い。
「だから車でここまで来たのね。」
「で、何処でゲームをするんですか?。」
「案内するね〜。」
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「聞く必要ないと思うけどこのバカでかい部屋は?」
「へ?僕の部屋ですけど?」
「うんもう私もう何も言わないわ。」
茜はもう諦めたようだ。
「さっさと始めるぞ。」
「何か人生ゲームみたいだな。」