目的不明
ACL3チームグループリーグ突破!
頑張って欲しいですねー。
食堂でベーリング卿と酒を飲みながら暫く談笑した後、ホロ酔いで部屋に戻った。
デシケーターから乾いた衣類を取りだし、明日の支度を整えてシャワーを浴びる。
……あー、気持ち良い。
1日の疲れが流れ落ちるようだ。
左腕が濡れないように右手で体を洗い終え、バスタオルで頭を拭きながら部屋に戻る。
「きゃあ! 」
「っうお!?」
思わず仰け反る。
目の前にフレデリカが立っていた。
「ちょっと!」
「いや、お前……」
「いいから下着くらい着けなさいよ!」
げっ!?
慌ててバスタオルを腰に巻く。
フレデリカは後ろを向いていた。
「……何でお前がここにいるんだよ」
そう言いながら衣類を身につける。
マジでビックリした……。
「ノックしても反応ないし、鍵開いてるし何かあったのかと思って入ったのよ!」
「……そりゃ、どうも……」
「服はもう着たの?」
「あ、ああ……着たぞ」
「……全く」
はぁ、と溜め息をつきながらフレデリカがこっちを向いた。
顔真っ赤じゃん……。
「まぁ、座れよ」
「……」
「そこまで怒らなくても良いじゃないか……」
「怒ってないわ。ビックリしただけ」
俺が一番驚いたっつーの。
完全に酔いが冷めたわ。
それにしても……
「何か……話でもあったのか?」
「……」
「おい」
「……え?……あ、そう、そうよ。話があって来たけど忘れちゃったわ」
「何だそれ」
「……誰のせいだと思ってるのよ」
俺……別に悪くないだろ。
裸を見られた分、むしろ被害者だぞ。
「そういえば、明日母親と弟が帰ってくるんだよな?」
「ええ……」
「大丈夫か?」
「……ちゃんと話すから大丈夫よ。そう言ったでしょ」
「なら良いけど、あんまり深く考え込むなよ」
「分かってるわ」
ポツポツと雨音が窓の外から聞こえてくる。
お互い黙ったまま数秒が流れた。
「……カイト」
「ん?」
「これ、依頼するわ」
そう言ってフレデリカは白い封筒を差し出した。
右手を出してそれを受け取る。
「手紙か?誰宛だ?」
「アンタよ」
「……は?」
どういうことだ?
俺宛の手紙を俺に依頼?
「中身は帰ってから読んで。そして来月で良いから返事をここに届けて。報酬はその時に払うわ」
「……」
「分かった?」
「……あ、ああ。……いや、分からん。どういうことだ?」
「だから、その手紙の返事をここまで届けて欲しいって依頼よ。ギルドにはアンタに特命で依頼しておくから」
……。
……。
……はあ?
「いや、そんなまどろっこしいことしなくてもメールすれば良いんじゃないか?」
「メール?」
「そう……って、そうか。メール……存在しないんだったな」
「何それ?……アンタがいた世界のモノ?」
「まぁ、そうだな……」
メール……。確か携帯電話でやるんだったよな。
……携帯電話って何だったっけ?
ああ~、頭の中にモヤがかかっていてイメージ出来ない。
「まぁ、良いわ。手紙配達も立派なギルドの仕事でしょ。確かに依頼したわよ」
「ん……正直よく分からんが、了解した」
「それじゃ、戻るわ。明日気をつけてね」
「ああ、ありがとう。お前も頑張れよ」
「心配無用よ。おやすみなさい」
「おやすみ」
フレデリカが部屋を出て行った後、しばらく考えてみたがやっぱり意味が分からない。
何なんだよ……。
気になって寝られないじゃないか。
お読みいただきありがとうございました。
更新のペース遅くてすみません。
これからも頑張ります!




