表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/117

負傷

オリンピックのおかげで寝不足です。


「ギィガアアァァァァァッ!!」


 咆哮しながら坂を駆け上がるギガントピテクス。抱えた折木の先がどんどんこっちに迫って来る。


(……なんつー馬鹿力だ)


 マズいぞ、このままだとまともに衝撃を喰らってしまう。


(どうする。考えろ、考えろ……)


 焦りながら頭をフル回転させるカイト。

周りには木々、手元には……っ


「そらっ!」

「ギィッ!?」


 スカイウォーク用のアンブレラカードを素早く開いて右前方へ投げる。

 一瞬ギガントピテクスの注意が傘に向いたところに合わせて、カイトは逆方向に素早く回り込んだ。


ターン!

ターン!


「ッ……ギィ!?」


 側面からギガントピテクスを狙撃する。カイトの弾は2発とも右足に命中した。ギガントピテクスが抱えていた折木を落とし、カイトの方を向いたところを更に狙う。


ターン!


「ガッ……」


 最後の発声を終え、ゆっくりと前のめりに崩れ落ちるギガントピテクス。弾丸は頭部を撃ち抜いていた。


(…………)


 しばらく無言で目の前の骸を見下ろすカイト。手に残る汗の感触。完全に予想外な展開だった……。まさかホントに二匹目がいるとは。


 慎重に辺りを見回す。……どうやらもういないようだ。二匹目のギガントピテクスも指を切り取り袋に入れた。


 スカイウォークが使えないため、街に戻るには歩いて下山するしかない。残りの弾は16発。……もう一匹ぐらいなら大丈夫そうだな。


 カイトは念のため、目の前の骸を調べる。


(……雌か)


 その後、最初に倒したギガントピテクスを確認すると雄だった。これ……マズいんじゃないの。


 深呼吸をしながら考える。

おそらくまだ子どもがいる可能性が高い。ギガントピテクスが1度に何匹の子どもを産むのかは知らないが、複数だと非常にマズイぞ。


(……一旦街に戻るべきだな)


ザザッ

ザザザッ


「っ!?」

「ガアァァァァァァ!!」


(ヤバっ……)


ザシュッ


「っつ……!」


 カイトが気が付いた時には、目の前に迫られていた。突如現れたギガントピテクスの奇襲を喰らう。何とか反応した左前腕の外側から血が流れていた。

……クソッ!


ターン!


「ギッ!」


 片手で撃った初弾はあっけなくかわされる。

カイトはその間に素早く木に身を隠した。ギガントピテクスも俺同様近くの木に隠れたようだ。動きが素早い。


「ギギギィ……」


 ギガントピテクスは木を盾にしてカイトを睨んでいる。大きさはあの二頭と比べると小柄だ。カイトより少し背が低いくらいに見える。


(子どもだ……間違いない)


 親よりも早いスピードがあるので迂闊には撃てない。弾が尽きたら終わりだ。


 カイトは左拳を握る。……痛ぇ。

こりゃ、腹くくるしかないな……。


「おい!」


 銃を構えた状態で、隠れていた木から飛び出した。こうなったら自分自身を囮にするしかない。


「ギィィィ……」


 歯を剥き出しにしてカイトを見ているのを感じる。警戒しているようだ。……来いっ!


ターン!


「ガァァァ!」


 一発弾を放ったと同時に、ギガントピテクスが木から飛び出してきた。


お読みいただきありがとうございました。

ご意見ご質問、受付てますのでよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング ←ランキング投票です。良かったらクリックをお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ