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赤色の3人

ご興味いただきありがとうございます。

花見最高ー!

 二次審査か……。降りしきる雨の中、カイトは審査員を見つめている。二次審査を想定していなかったわけではない。が、それはあくまで自身の頭の中の問題だ。これだけ審査を受ける人数が減ったのならば、次は最終審査の可能性も充分に考えられた。やはりギルド審査は甘くない。


「質問!」

「何だ!」


 レイナが叫ぶ。

ホント止まんないなお前は。


「さっきのでこれだけしか残ってないのに、なんで二次審査なの?」

「それには答えられない!」

「どうして?」

「その理由は聞かされていないからだ!」

「審査員なのに?」

「そうだ!他にはあるか!」


 なるほど。カイトは親指と人差し指の腹で自分の顎を挟む。答えられないということは、最初の審査通過者が9人というのはギルド側も予想外だった可能性が高い。審査運営上、通過者数はあらかじめ程度を予想しているはずだ。


 最初の審査である程度絞って、二次、最終で見極めるといったところだろうか。


「レイナ」

「なに?」

「多分このスケジュールは最初から決まっていたはずだ」

「それはそうでしょう」

「だから、彼らは決められた予定通りに進めているだけだと思うぞ」

「そう……なのかしら」


 ただ……、とカイトは無言になる。そうなると今いる人数が少し気にかかる。恐らくギルド側は現時点で数十人残っている予想をしていたんじゃないだろうか。単純に実力者が少なかっただけか、それとも何か別の理由があるのか。


 まぁ、どちらにせよ今は二次審査に集中しないといけない。


「二次は何するのかしら」

「それを今から発表するんだろ」

「そうね、ごめんなさい」


 しゅんとするレイナ。

それと同時に咳払いをした審査員が叫んだ。


「二次審査は狩猟である!」


 そう言い切り、審査員はこちらを見回す。

しん、と静まり返る九人。


(……え。狩猟?二次審査がか?)


 一次審査発表時と同じように困惑するカイト。

何かもうわけがわからんな。


「質問!」

「また貴様か!何だ!」

「この人数で狩猟?何で今さら?」

「内容は今から説明する!少し静かにしているように!」


 審査員、あんたの気持ちよく分かる。カイトの口からプッと空気が漏れる。レイナ、お前ホント黙ってろ。またツボに入ると敵わない。


「狩猟と言っても、もちろんただの狩猟ではない!」


 審査員が言葉を続ける。


「今から3チームに分かれ、相手チームの人間を狩猟してもらう!」


(相手の人間を?どういうことだ?)


「勝利条件は相手チーム全員を狩猟すること!審査中の各自の行動は審査員が監視する!」

「勝ったチームは全員審査通過ってこと?」


 疑問をぶつけるレイナ。

それはそうだろう。そうでないと、班に分ける意味がない。


「審査通過条件は審査後に発表する!以上、質問は!」


 審査員の前に横一列に並んだ九人は皆黙っている。


「では、チーム分けに移る!各自こちらのクジを引くように!」


(……考えようによっては、単純だ。捕まらなければ良い。ん?捕まえたらどうすりゃいいんだ?)


 クジを引く時にカイトは審査員に尋ねてみた。

どうやら、監視している審査員に預ければ良いみたいだ。勝敗がついたところで自動的に現れるらしい。


「カイトくん」

「なんだ」

「どうだった?」

「赤色だな」

「ホント!良かったー」


 一緒なわけね……。苦笑するカイト。

まぁ、相手になるよりは良いか。気分的に。


 カイトのチームは赤色だ。相手は、青と黄色。見分ける方法は特に無いようだ。出来上がった各チームは、それぞれに分かれ話をしている。グレミオは相手チームのどっちかで、ベラベラと大きな声で喋っている。


(さっきのこともあるし、あいつには気を付けておこう)


 それまで説明していた審査員が叫んだ。


「それでは、会場となるケールの森に移動する!各自それぞれの監視員についていくように!森に着いた瞬間をスタートとする!」


 いよいよ二次審査の開始だ。

各チームが意気込んでいる。これをクリアすれば最終審査だと皆考えているだろう。しかし、審査員の最後の言葉が各チームの空気を変えた。


「なお、狩猟した相手の生死は問わない!以上!」


お読みいただきありがとうございました。

評価、アドバイス、メッセージなんでもお気軽に下さいね。

これからも応援よろしくお願い致します!

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