2/2
文字
「ぷ。」という文字が「ボウリングをする人」に見える、なんてことを聞いたことがある。
でも、多分見えるどころではないと思う。きっと、実際に、ボウリングする人を表す単語だ。
だって、そうじゃなかったら、今私に手を振ってる「ぷ。」はきっと存在していなかったハズ。
ボーッとしながらシャーペンで書かれて、紙の中(上?)で生まれた、黒い体の謎の存在。
何の用なんだろう。声に出して聞いてはみたけども、案の定返事はない。変わらず手を振り続けている。
声ではなく字で伝えたら良いのだろうか。そんなことを考えていると、「ぷ。」がボウリング玉を耳に当て、何か話している様子だ。
少し待った後、一通り話し終えたのか、ボウリング玉を元の位置に置いて、動かなくなった。
声をかけても字で問いかけても、特に反応はなかった。どうやらただの「ぷ。」に戻ったようだ。
「。」は、ボウリング玉じゃなくて、電話機なんだと分かった。きっと「電話を取る人」を表す文字なんだろう。




