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極悪非道もサジ加減!~ポンコツ怪盗の弟子になった俺は、悪事で悪党共を救う〜  作者: 一二三 五六
【第1章】怪盗は夜空を舞い、弟子は宙を仰ぐ

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【43】道具選び

「……身体が痛い」


朝食に作った味噌汁味の残飯スープを啜りつつ、俺はテーブルにぐったりと体を預けていた。


昨日は《影足》でアジトまで帰ったのだが……やはりずっと薄い魔力を保つのは無理だった。

集中力が持たない。


そのせいで、突然加速したり、止まろうとしたり、コートに助けられたり……とにかく体を酷使しすぎた。


朝起きたら久しぶりの筋肉痛だったのだ。

《影足》は予想以上に体力を持っていく。


「さて……今日は商業街の朝市に行くぞ。採取道具や宿泊用のテントなど一式揃えたい」


ダンジョンへ行くのなら、日帰り出来るところではなくなるべく奥の方が色々売れるものが比較的多い。


なので、予定としてはダンジョン地下2階層で連泊しようという話になっていた。

しかし、宿泊するには道具が居る。

テントや寝袋はそこそこ値段が高い。


「……金足りるのか?」


俺もユーディアもそこそこ金を使った。

2人合わせて小金貨2枚と銀貨5枚ちょっとだ。


「だからこそ、なるべく早く行って安い掘り出し物を探しに行くのだ。ミレアス中を探せば、引退した冒険者の中古品がどこかで売っているはずだからな」


中古品かぁ……もちろん贅沢は言えないのは分かっている。しかし、せっかくの冒険なのにオンボロの中古品だと俺のモチベーションが下がる。


新品レベルの中古品が売っていればいいのだが……


スープを飲み終え、朝当番の俺が洗い物をしながら悩んでいると、コートがぷるっと震えた。


「ん?どうした?」


ぷるぷるっ


何か言いたげだ。

魔力……が、欲しいのか?


洗い物が終わり、コートに出してもらったタオルで手を拭いたあと、少し強めに魔力を流してみる。


すると、シュルリとコートの裾が膨れ上がる。


シュルシュルと布が形を成すように広がっていき、あっという間に夜空色の大きめのドームテントが出来上がった。中は個室用の仕切りがあり、ふかふかの布団が二組と、食事用のテーブル付きである。


「な、何をしているのだね?アルノー君」


マントを羽織って出かける準備をしていたユーディアが、ぽかんとテントを見つめる。


「いやー、コートに強めに魔力を流したら姿を変えてくれたんだよ」

「……本当に国宝級の遺物なのだな」

「な?凄いだろ?」

「……偉大なる師に譲る気はないかね?」

「魔力増やしてから出直してこい」

「ぐぬぅ……」


テントを消し、俺はコートの袖を叩く。


「お前、ピッケルやスコップとかにはなれるのか?」


シュルリ、とノータイムで手の中にスコップが現れた。コートの一部から紐のように繋がっていることを除けば、完全に鉄製のそれだ。


「本当に驚きだ。しかし、それは使えるのかね?」

「どうだろ。試してみるか」


アジトの外に出て、スコップを近くの土に下ろしてみる。ザクッと土に当たる瞬間、極わずかな俺の魔力が持っていかれるが、気にならない量だ。

振るった質感や重さも、鉄製のスコップそのものだ。


「全然イケる。魔力消費もほとんど分からないくらいだ」

「凄いな。……ちなみにだが、コートよ。水は持ち運べるのかね?水を入れる容器を買おうと思っていたのだが……」


すると、コートの裾が伸びて木製の樽に変化した。

自慢げに樽がぷるっと震える。


「ーーなんと素晴らしい!これでかなり節約出来るではないか!」

「ふふふん。いいだろーこれ」

「くっ……別に、羨ましくなどないからな……」

「今更その言い訳は苦しいぞ」


コートを元に戻して、俺は今日の予定を考える。

これで買い物はかなり減ったはずだ。


「他に買っておくものあるか?」


ユーディアは少し考え込み、顔を上げた。


「コートがあらゆるものに変化出来るのであれば、探索道具ではなく、小物を揃えよう。ポーションや包帯、あとは魔力がなくても使えるランタンに、時計だな。他には……金が足りないから優先事項は低かったが、武器も念の為買うとしよう」

「ーー武器!!」


待ってました!

冒険者と言えば武器だ!

魔物と戦うつもりはなくても、持っているだけで安心出来るし、何よりもーーロマンしかない!


一方のユーディアは冷静だ。


「言っておくが、武器の優先事項は低いからな。先に小物を揃え、予算が余ったらだ。ダンジョン内での食事を買う金は残しておけ」

「分かってるって!」


俺に合う武器はなんだろうか。

長剣は重かったから、短剣とか?

いや、槍もいいな。弓とかも欲しい。


ーーそういえば、

ユーディアは何か武器を持っているのだろうか?


「なぁ、お前って何の武器を扱うんだ?」


俺の言葉に、ユーディアはマントをバサァッ!とさせて芝居がかったようにポーズを決める。


「私は怪盗だ。武器はこの身、ただ一つ。殺生をしない怪盗にとって、鋼の武器とは縁遠いのだよ」

「確かにお前攻撃当たらないけどさ、護身用にナイフくらいは必要だろ。一緒に買いに行こうぜ」

「……怪盗はナイフを持たない」

「残飯スープ作る時にナイフ使うくせに何言ってんだ。なんならうちで使ってるナイフでも持っていくか?」


とは言っても、ゴミ捨て場で拾った歯のかけたボロボロのナイフだ。残飯処理に使っているが、とてもじゃないが武器には出来ない。食材すらまともに切れない代物だ。


「……はぁ、分かった分かった。金が余ったらな?」


これ以上は面倒くさそうだとユーディアはヒラヒラと手を振る。


「OK。じゃあ、まずはポーション屋に行こうぜ」


まずは、あると安心な包帯やポーションを手に入れるべく、俺達は商業街へ向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



この前ローレン先生からもらった激ヤバポーションを売ろうとしたポーション屋までやってきた。


中に入ってキョロキョロと周囲を見回す。

いくつかの陳列を眺め、とりあえず包帯とガーゼと消毒液を手に取る。


「とりあえず応急手当用品はこんなもんか?」

「そうだな。あとはポーションだが……どれにするか」


ポーション棚へ視線を向けると、色々なポーションが置いてある。

体力や魔力を回復させるもの、傷への塗り薬、解毒、疲労回復、持久力増加効果を得られるものとその他たくさん。

同じ効果でも、価格が高いと効果も高いようだ。


ポーションは人気商品なのか、それぞれの種類ごとに効果が書かれた派手なポップが陳列棚にベタベタと貼られており、某量販店を連想させる。


「とりあえず一本ずつ買うか?」


色んな効果のあるアイテムは全部最低1本は確保しておきたい派だ。何かあった時の為に持ってて損はない。


すると、ユーディアは呆れた顔で俺を見る。


「我々が買えるのは1人1本までだ。ポーションは劇薬だからな。魔法使いや薬の専門職でなければ複数本は買えない」


マジか!?こんなにある中から、1本!?


「……後でもう1本買いに来るのは?」

「無理だ。ポーション購入時に蓋へ特殊な技能を施すのだ。特定の職業ではない場合、もう1本こっそり持とうとすると中身のポーションがただの水になる」

「は!?そこまでするのかよ!?」

「劇薬だと言っただろう。服用後、最低でも15時間は間を開けないと酷い副作用が起きるのだ」

「……《無名讃歌》で職業を誤認させるのは?」

「相変わらず悪知恵はよく思いつくな。言っておくが、これはそんなに便利な技能ではない。せいぜい、“うっかり忘れさせる”程度だ」

「うーん……」


俺が迷っている一方、ユーディアは迷いなく魔力回復のポーションを手に取る。


「アルノー君も無難にこれにしたまえ。コートを変化させるのに魔力が必要なのだろう?なら、魔力優先だ」


言い分は分かるが……同じ効果のやつを持っててもなぁ……。ポーションは言わば共同財産。なら、別の種類を持ってた方が臨機応変に対応出来るんじゃなかろうか。


ポーションの棚をぐるりと見回していると、あまり馴染みのない名前が目に付いた。


「……“活性剤”?」


陳列棚に『店長おすすめ!』と派手に書かれたポップが貼り付けられ、活性剤について書かれている。


「なになに……?『徐々に魔力と体力が回復する持続型ポーションです。継続時間は3~4時間程度。展開型技能をお持ちの方にはぜひお手にお取りください!』」

「ほう、面白いポーションだな」


持続的にじわじわ回復する系なら、確かに展開型技能を使った時の魔力消費を抑えられそうだ。


「俺、これにしよ」

「瞬時に魔力が回復しないのだろう?いざと言う時に焦れったくないか?」

「コートで何かをする度にじわじわ魔力が減るんだよ。なら、一気に回復する系より、徐々に回復する持続系の方が俺には合ってる」

「アルノー君がそれでいいなら構わんが……知らんからな」


知るも知らぬも俺の魔力は俺が一番詳しいのだ。

ごちゃごちゃするポップをかき分け、俺はポーションをパッと手に取った。


「では、会計するとしよう」


ユーディアの《無名讃歌》を使い、身分札スキップをして、合計銀貨1枚と銅貨7枚を支払う。

俺が言い出しっぺということで銀貨1枚、残りをユーディアが払った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



商業街の出店通りまでやってきた。

いくつかの店を回って、中古の時計とコンパス、ランタンを買う。ユーディアと折半したものの、銀貨が4枚も飛んだ。


「……ダンジョンって、金かかるのな」

「それだけでなく、そこそこの実力がなければ実入りも少ない。普通に依頼をこなした方がまだ稼げたかもしれんな」

「今更それ言う〜?」


中古品のボロボロコンパスを手の中で弄び、ポイッと上に放り投げる。コートの袖にコンパスが当たると、そのまま吸い込まれていった。


「アルノー君の“幸運”とやらに賭けたのだ。一獲千金を狙うのだろう?」

「……みんなが取り尽くした浅層で、だけどな」

「改めて伝えておくが、今回ダンジョンに潜って成果が出なかった場合、もう二度とダンジョンには潜らんからな」

「分かってるよ……」


途中で投げ出すことはできない。出来るだけのことはするつもりだ。


コートから残金を取り出す。残りは小金貨2枚と銀貨が数枚。武器を買おうと意気込んでいたが、今後のことも考えると手持ち金を全部使うのは憚られる。


ふと、進行方向先にある出店が目につく。

店主は俺の半分くらいの身長で、身の丈ほどもある大きなリュックを地面に置いている。

見覚えのある顔だ。


「ポーターさんだ!この辺で出店を出してたのか」


……何を売ってるのだろうか?


「ちょっと顔出していいよな?」

「構わん。しかし本当に君は交友関係が広いな」


関心した様子でユーディアが俺を見る。


「そういうお前は交友関係ゼロだよな」

「フッ、日陰に生きる私では日向の者とは話が合わなくてな……」

「ただのコミュ障なだけだろ」


ムスーと不機嫌になったユーディアを放置してポーターさんの出店に近づくと、俺に気がついたのか、ポーターさんは顔をパァと明るくさせた。


「ポーターさん、こんにちは」

「あれあれ!もしかしてアルノーさんですか!」


ひょっこりリュックの影から顔を出し、嬉しそうに笑う。


「本当に本当に来てくれたんですね!嬉しいですよ!」

「ちょうど近くを通りかかったもんで」

「おやおや?もしかしてお友達も一緒です?」


声をかけられ、ユーディアは一本前に出て恭しく一礼をする。


「初めまして。ユディです。つかぬ事を伺いますが……ドワーフではなくノーム族でしょうか?だとすれば、ミレアスまではかなり長い道のりだったのでは?」

「あぁいえ、自分、ドワロフなんで。隣の帝国に住んでたので、近いもんですよ」


ドワロフ?

俺が首を傾げていると、ユーディアが小声で教えてくれた。


「ドワーフ族とノーム族のハーフのことだ。ドワーフはともかくノームは珍しいからな。そのハーフはもっと珍しい。帝国にも行ったことはあったのだが、私も会うのは始めてだ」

「へー」


ドワロフという種族にも驚いたがーー“帝国”。


別の国の存在を初めて聞いて、改めて俺はまだ狭い世界しか知らないと思い知らされた。


もちろん、今いるこのアーヴァンテール王国の他にも街や国があるだろうと踏んでいたが、訓練と生活に手一杯で商都ミレアスの外のことはさっぱりなのだ。


どんなところなのだろうか。


生返事で返していると、ポーターさんも声を潜めて「実はですね……」と声をかけてきた。


「ここだけの話……帝国では今ちょっとキナ臭い話が出ていまして……」

「キナ臭い?」

「帝国で新たに、未管理の《定理所有者》が確認されたんですよ」


“未管理”。

その言葉に、《定理所有者》は一般的に国に管理されるものという常識がチラリと見え、少し心がザワつく。


「どうも、結構前から帝国の上層部に紛れていたみたいでして……もう国中ひっくり返るような大騒ぎですよ。ちょっとした内乱まで起き始めてまして」

「じゃあ、その煽りを受ける前に……?」

「ですです!ミレアスまで来たって訳です。帝国より小さいですが、こちらにもダンジョンがありますからね」


《定理所有者》が見つかっただけでポーターさんが国を出るほどの騒ぎになったのだ。


ポン子が頭にチラつくせいでいまいちピンと来てないが、俺の頭では想像できないほど大事態なのだろう。


ポーターさんはにこりとすると、小さな両手をバッと広げる。


「ささ!そんな話は置いといて、商談といきましょう!自分が帝国から持ってきた、自慢の逸品ですよ!」


せっかくだし何か見ていこうか。

俺は身を乗り出す。


鉄製の小物や置物、時計、自動湯沸かし機、ゴーグル、それからナイフなど……金属製品が多い。


「帝国産の金属製品は質がどれも高くて長く使えるものが多い。ドワーフが手がけるものが多いからな」


ユーディアの助言に、帝国のイメージが一気に鉄鋼産業に強いドワーフの国、というイメージがついた。

なら、武器も良いものがありそうだ。


「ポーターさん、ちなみに武器とかってありますか?」

「武器ならこれとかですね!」


ナイフや短剣、ナックルのような運びやすそうなものが多い。だが、どれも値札を見ると銀貨5~6枚はする。


「もうちょい安いの、無いっすかね……?」

「でもでも、これでも良心価格ですよぉ!」


やはり武器は高い。

残金的にもっと安く抑えたくなってくる。


キョロキョロと他になんか無いかと見回していると、ふと目につくものがあった。


二本のレイピアだ。

いや、レイピアと呼べないほど太くて短い。

40~50cmくらいの太めの縫い針のようだ。

しかし、針先は尖っていなくて丸くなっている。

持ち手にはグリップが巻かれ、後ろは穴が空いて紐が通せる。


「ポーターさん、これは?」

「それはスピアと言って、近接型の暗器なんです」

「スピア?ポーター殿、それにしてはこれは随分と大きいように見えますが……」


ユーディア曰く、スピアは暗殺者や冒険者が腕や靴の底に仕込む、仕込み針のことらしい。大体10~15cmのものが多く、毒を塗って使うことが多いそうだ。


そう考えると、確かにでかい。


「あのあの、それ……自分が作ったものでして……」

「え?」


荷運びが仕事なのに鍜治とかも出来るのか。

さすがはドワーフの血が流れているだけの事はある。

しかし、ポーターさんは浮かない顔だ。


「それ失敗作でして……自分が初めて打った武器なんです。本当は長剣を作りたかったんですが、初めての鍛治に見栄を張って質のいい金属で作ろうとしたら、途中で量が全然足りないことに気が付きまして。それで急遽、スピアに変更したんですが、今度は逆に素材が多すぎてめちゃくちゃデカくなっちゃったんです」


それが本当なら、鍛治師としてはとんでもないおっちょこちょいである。

まぁ大事な魔道具をダンジョンで落としてしまうくらいなので、元々おっちょこちょいなのかもしれない。


「ってわけで、自分鍛治師向いてないな〜ってなりまして、今は荷物持ちをしている訳なんです!ーーどうですどうです?それ、使ってる金属だけは一級品ですよ!今ならなんと、銅貨3枚!」


つまりは300円。その値段を提示するということは、長い間、誰にも買われていないのだろう。


質のいい金属を使って自分の初製作武器とくれば、溶かしたりするのを躊躇われて今に至るーーそんな気がしてくる。


俺は両手に持って構えてみる。

ーー長くもなく、短くもなく。


バトミントンのラケットより短く、軽くて振りやすい。針先が潰れているなら、間違って指に刺さることもなさそうだ。

本当は短剣とか欲しいが……節約したい今、とりあえず丈夫で振りやすい金属の棒なら何でもいい。


「ーーじゃあ、これください」

「えぇ!?ホントに!?本当に本当にいいんですか!?気とか使ってません?」

「丈夫なんですよね?なら、これでいいです」

「わわ!わぁーー!初めて自分の作ったものが売れましたー!!やったーー!!」


ポーターさんは大袈裟なくらい喜んでいる。

随分と誰の手にも渡っていなかったのだろう。


「それじゃあ、身分札をーー」

「では買い物ついでに、この投げナイフも貰えるかね?」


身分札の確認をされる前にユーディアが横槍を入れる。


「もちろんです!そちらは10本で銀貨1枚です!じゃあ身分札はーー」

「アルノー君の時に、()()()()()()()()()()

「ーーあ、あ、そうでした!すみません!嬉しくって、つい忘れてました!」


俺とユーディアはそれぞれの金額を手渡す。

相変わらず身分札キャンセルは便利だ。


「じゃあ、また是非来てくださいね〜!」


ポーターさんに見送られながら、俺達はその場を離れる。


「本当にそんな金属の棒でいいのかね?確かにドワロフの作る武器というのは珍しいかもしれんが……」

「いいよ。下手に刃がついてる方が怖いし。そう言うお前は投げナイフを買ったろ?使えるのか?」


ユーディアはフッと不敵な笑みを浮かべる。


「私は、形から入るタイプなのだ」

「おいそれまさか、単にかっこいいと思って買った訳じゃないだろうな?」

「……………………」


図星のようだ。


「ちゃんと練習しろよ」

「投げるポーズはもう決まっている」

「当てる練習しろってことだよ!」


かっこよさをつい優先してしまうユーディアを見て、俺は不安になってきた。


……本当にこんなアホと二人でダンジョンに行って大丈夫なのだろうか。


一抹の不安を抱えつつ、俺達は他に買うものが無いか出店通りをぶらついてからアジトに帰った。

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