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極悪非道もサジ加減!~ポンコツ怪盗の弟子になった俺は、悪事で悪党共を救う〜  作者: 一二三 五六
【第1章】怪盗は夜空を舞い、弟子は宙を仰ぐ

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【35】犬も歩けば棒に当たる

商業街に戻ってくると、俺は早速魔石を売り飛ばす店を探し始めた。

餅は餅屋に聞けという言葉がある。

適当な店に売りつけるより、魔石を扱っている店の方がこの魔石の価値を理解してくれるだろう。

そう踏んで、俺は魔石の専門店を探していた。


さすがはミレアス。歩いてすぐに何店舗も見つかった。

ほとんどの店が米粒2つ分くらいの大きさの魔石しか置いていない。これは売ったときの値段に期待ができそうだ。

俺はその中でも一番大きそうな店に立ち寄る。

店主に声をかけようとしたーーその時。


「「すみません」」


隣に来ていた別の客と、声が被ってしまった。

思わずその客の方へ視線を向ける。


「あれ?アルノーさん?」

「ローレン先生?」


そこに立っていたのは、私服の魔法使いらしいローブを身に纏ったローレン先生だった。


「ローレン先生、職業訓練所は?」

「今日は休講です。昨日アルノーさんと研究のお話をしましたよね?あれからいても立ってもいられなくなりまして。研究材料を買いに来たんですよ」


ふふふ、と心底嬉しそうに微笑む。

よほど研究が楽しみのようだ。


「そういえば、アルノーさんのお友達の件はどうです?研究のお手伝い、引き受けてくれそうですか?」

「大丈夫です。今日はちょっと行けませんが、近々ローレン先生の研究室に連れていきます」

「それは嬉しいですねぇ。さらに研究が捗りますよ」


ローレン先生はほこほこした様子で上機嫌に笑った。本当に研究が好きなのだろう。


「ところで、今日は何を買いに来たんですか?」

「魔石ですよ。研究者にとって、必要不可欠ですから。ですがーーどこのお店も質が低くて……」

「質が低い?」

「えぇ。質の高い魔石は内包される魔力が桁違いで、《魔力知覚》の無い方でも魔力が目視出来るほどなのです。……そこまで純度の高いものでなくとも、ある程度の質は欲しいですよねぇ」


「ミレアスの魔石は随分と質が落ちたものです」とローレン先生は魔石店の店主の前でため息をつく。店主はニコリと微笑むが、背後からズゴゴゴ……と負のオーラを放っている。


ーーローレン先生、あの顔が見えないんですか!


とにかく、オブラート包めない系はここに居ちゃまずい!


「せ、先生。あちらにも魔石店があったので見に行きませんか?」

「おや、そうでしたか。では、せっかくですしご案内をお願いできますか」

「もちろんです」


そそくさと逃げるように店の前を離れたあと、ローレン先生と俺は並んで出店通りを歩く。


「質が高い魔石って、やっぱり手に入りにくいんですか?」


“無いものが無い”と名高いミレアスだ。

それでも手に入りにくいとなると、この魔石を売った時の価値を想像して、自然と胸が高鳴る。


「いえいえ。普段のミレアスなら、拳大くらいの高品質の魔石なんてごろっごろしてますよ」

「え?でも、米粒くらいの魔石しか見てませんけど……」


そう言うと、ローレン先生は残念そうに肩を落とした。


「……実はですね。最近、貴族が魔石を買い占めているようでして……大型店舗の良質な魔石が、根こそぎ無くなっているのです」


つまり、粗悪な魔石以外ほとんど手に入らなくなってしまっているようだ。


「全く何が起きてるやら。エストランド家のお取り潰しに、淑女の誘拐事件。郊外の魔物の活性化に、先日起きたばかりの騎士の磔事件……それに、貴族の魔石の買い占めです。この1ヶ月で起きる事件の量ではありません」


前半の3つと魔石買い占めの件はよく分からないが、騎士の磔事件は俺が主犯です。それを隠すように、俺はにっこりと笑みを深めといた。


「商都ミレアスも随分物騒になったものです。ーーあぁ、この魔石店もダメですね」


俺が案内した店に着くなり、ローレン先生は首を横に振った。店主に睨まれる前に、そそくさとローレン先生を押してその場を立ち去る。


「うーん……このままでは研究が出来ません。アルノーさん、すみませんが個人授業の件は延期でもよろしいでしょうか?」

「え?」

「さすがに無償での個人授業は、他の生徒達に示しがつきませんからね……はぁ……」


それは嫌だ。

魔法を使えるかもしれないという俺の楽しみが無くなってしまう。


ーー金と、魔法。俺は両方を天秤にかけた。


魔石を売って、その金で本講義を受ける道はある。

だが、本講義は《魔法系統》の獲得を目指す全体向けの講義なのだ。俺個人の技能に合わせたスペシャルな個人授業は望めない。

それに、ユーディアもこの話を楽しみにしていた。無かったことにはできない。


ギリギリの僅差で、俺の中の天秤が“魔法”へと傾く。


「ローレン先生、この魔石じゃダメですか?」


俺は先程ポーターから貰った拳大ほどの魔石を取り出した。ローレン先生は目をぱちくりさせ、「え、えぇー!?」と声を上げる。


「こ、こんな純度の高い……しかもこんなに大きな魔石……」

「色々あって貰ったんです。これなら研究は出来そうですか?」

「はい!もちろん!……あ、いや、しかし……手持ち金が……」


ローレン先生は財布を取り出す。小金貨や大金貨がじゃらり、と見えたが、それでも足りないようだ。


……やっぱ売っとけばよかったかな。


後悔先に立たず。だがまぁ、ローレン先生にはこれまでもお世話になったのだ。今回はそのお礼をまとめて払う気持ちでいこう。


「それは差し上げますよ」

「えぇ!?こんなもの、タダでは受け取れませんっ!」

「これまでタダ同然で俺の個人授業に付き合ってくれたじゃないですか。色々ポーションとか道具とか使ってくれましたし。そのお礼として、受け取ってください」

「は、はわわわ……そこまで、おっしゃるなら……」


はわわするローレン先生は、大事そうに魔石を懐に仕舞う。そして、「そうです!」と手を叩き、懐から何かを取り出した。


ーー金色の装飾のされた、小瓶だ。


「宜しければこちらをどうぞ。私が作った、超超すっごいオリジナルポーションです」

「自分で言っちゃうんですね……」


小瓶を受け取り、まじまじと中身を見つめる。

とろり、とした微かに光を放つ白い液体が揺れている。


「これ、なんのポーションです?」

「あらゆる状態異常を治す、万能薬です。塗ってよし!飲んでよし!」


塗り薬を飲んで大丈夫なのか……?


「毒、麻痺、石化、疲労、呪い、肩こり、腰痛、冷え性にその他、エトセトラ!あらゆるものに効きますよ。貴族だって手に入らない、それこそ王族が非常時の為に備えておくような、超超すっごいやつです!」

「そ、そんなものを貰っていいんですか?」


下手すれば大金貨数十枚はくだらなそうな、激ヤバ物質である。というか、そんなものを作れるローレン先生も激ヤバである。本当に先生という枠組みに収まっていていいものなのか……。


「実はこれ、ちょっと劣化品でして……1~2ヶ月で中身がダメになってしまうんですよ。研究を重ねて、この薬の保存性を高める事が今の私が主導している研究なのです。ミレアスは、いろんな素材が集まりますからね〜」


なるほど。それでも大金貨数枚はしそうだ。

かなりの大金になるだろう。


「じゃあ、ありがたく貰っておきます」

「いやー良かったです。そちら、処分するのも一苦労でして」


そっちが若干本音っぽいな……。

価値はあるが捨てにくい。

……いいように押し付けられた気分だ。


「それでは、盗賊などに狙われる前に研究室へ戻ります。次はぜひ、お友達とご一緒に」

「はい、その時は、よろしくお願いします」


ローレン先生は上機嫌で職業訓練所へと帰っていった。俺はなんとなくその反対の商業街の方へ足を向ける。


……日持ちが1~2ヶ月のポーションなんて、どうすりゃいいんだ?


ポーションは基本的に保護魔法がかけられていて、蓋を明けるまで消費期限というものは無いらしい。

それでも劣化するとは、一体どんな材料を使っているんだ。


ーーそういえば、商業街にポーション屋があったはず。あそこで買い取って貰えないだろうか?


俺は一縷の望みをかけて、そちらへ足を向けた。



ーーでかい魔石が、激ヤバポーションになった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ポーション屋の前に来た。

地球で言うところのドラッグストアのような店だ。魔力回復用や状態異常回復のポーションはもちろん、化粧品や薬品、包帯やガーゼといった治療用品まで一通り揃っている。二日酔い止め用のポーションまであるあたり、実に商都らしい。


――だが、俺はポーションを買いに来たんじゃない。

売りに来たのだ。


ユーディアの自業自得のために、これ以上金は使いたくない。

コートまで売りやがったしな。


さぁて、いくらで売れるかなぁ〜!


そう思いながら、ポーション屋の階段へ足を向けた時、その隅に座り込んでいる一人の女性が目に入った。


――見覚えのある、白いマントを羽織っている。

昨日、ユーディアが売り払った、あのポン子のマントだ。


思わず、まじまじと見つめてしまった。


サラサラの金髪からは金色のとんがった獣耳が生え、白いマントの下からはふわふわの毛量がある金色の尻尾が見えている。尻尾の先端が白い。


ーー珍しい。狐の獣人だ。


ミレアスの人口比は体感、人間が9割、残りの1割はほとんどが獣人やドワーフだ。エルフはまず見ない。

その獣人も、犬や猫系統などのオーソドックスなのが多い。たまに熊とか猿もいるが、ほんとに稀だ。


狐の獣人は、初めて見た。


「ーー何か御用ですか?」


あまりにジロジロ見ていたせいか、声をかけられてしまった。

白い肌に映えるような、金色の長いまつ毛。その奥にある新緑色の瞳が俺を映す。ほんのり桜色の唇に、つい目を奪われた。


……やばい。


体を抱えるようにしていた細い腕が解かれ、スラリとした体躯に柔らかな丸みを帯びた胸のラインが見える。長いサラサラの金髪が、するりと胸の前に流れ落ちた。


ーーめ、めちゃくちゃ美人だ。


何を隠そう、俺は金髪の清廉系お姉さんキャラが好きだ。ゲームなどで好きになるキャラの方向性が大体一緒になるくらい、大好きだ。

ついでに、ケモ耳なら猫耳か狐耳派だ。


そして目の前の女性は、俺のストライクゾーンのド真ん中を貫いていた。


「……あの?」


無言のまま固まっていた俺を、彼女は少し不安そうに見つめてくる。


「あっ〜……いや……その、階段のとこに座ってたから、気になって……」


やばい。声が裏返りそうだ。

内心ではテンションが爆上がりしているので、

怪しく見られないように、必死で平静を装う。


可愛い。すげぇ可愛い。

ーーいやいや、落ち着け俺。


彼女は小さく息を吐き、憂うように目を伏せた。


「……いえ、大したことでは……」

「そっ、そう? なんか困ってる感じに見えたからさ。良ければ話聞くよ。ほら、話すだけでも楽になるって言うだろ?」


調子に乗らないよう、ナンパ男に見られないよう、慎重に距離を保ったまま声をかける。


その時、ようやく気づいた。

彼女の魔力はかなり多い。

俺ほどではないが、身体全身に魔力がみなぎっている。


その魔力も、俺のようにパヤパヤ適当に垂れ流すのではなく、まるで川の流れのように一定方向に均等に流れていて美しい。

綺麗に整頓された本棚を見ているような、そんな清々しい気持ちになる。


色は輝くイチョウを思わせる濃い黄色。

金髪の彼女にピッタリの、綺麗な色だ。


狐の彼女はしばらく黙っていたが、俺が傍から離れない事を察したのか、足元の階段を眺めながらぽつりと呟く。


「……私の、父が……病気になってしまって……薬を、ここに買いに来たのです」

「ほぅほぅ……ん?もしかして売り切れだったとか?」

「いえ……その……」


彼女は袖をまくると、白い札の付いたブレスレットを見せてきた。

ーー“身分札”だ。

しかも、透かし背景のように赤い文字で『68』と刻まれている。……犯罪数値、かなり高くないか?


「犯罪数値の高い私には、売ってくださらなくて……」

「あ、あぁ、なるほど」


リナのやつも確か犯罪数値が『48』で、色々困っていた様子だった。この数値では、もっと苦労するに違いない。

……しかし、こんなにも魔力の流れが綺麗な人が、そんなに悪いことをしたのだろうか?


「それに……店の人にも言われたのです……『それを治す薬は、うちには無い』と……」


それは、また大変だ。

ようやく俺は、自分の色眼鏡無しで彼女を見ることが出来た。……長いまつ毛が濡れている。泣いていたようだ。


「え、えーと、お父さんはどんな病気で?」

「……薬物、中毒でして……様々な副作用が、出ていて……それで……」


ポタリ、と涙が落ちる。


「私にはっ……父を……どうにかすることは、もうっ……このままではっ……父が、父が……!」


嗚咽混じりの声と一緒に、涙が石畳を濡らす。俺は可愛いな〜という下心で話しかけたが、想像以上に重い内容だった。


何とかしてやりたいが、薬物中毒ねぇ……


…………ん?


薬物中“毒”?


俺は懐に手を入れ、先程ローレン先生から貰った激ヤバポーションを取り出した。


ーーこれ、効くかもしれない。


だが、大金貨数枚相当の代物だ。

人助けは嫌いじゃないが、これじゃ大損である。


いや、元々銀貨2枚のオンボロコートが激ヤバポーションになっただけなのだから、別にまだ大損はしてない。

単に、未来の皮算用を既に少し終えているだけなのだ。


「それは……?」


俺が取り出したポーションに、狐の彼女は視線を向ける。俺は見えるようにそれを持ち上げた。


「色んな状態異常を治す薬。毒にも効くらしい。中毒まで治せるか分からないが……もしかするとお父さんの症状にも効くかも」

「!」


本当は売りたかったが、やむを得ない。

この子の何かと物々交換させてもらおう。

今日はなんか、そんな日の気がする。


それにこっちから話しかけておいて「大変だね、それじゃあ」とその場を去る程、俺はクズではない。今日の俺は心が清らかなのだ。


「はいよ。これ、やるよ」


俺は小瓶を手渡す。

おずおずといった様子で、狐の彼女はそれを受け取った。


「よろしいのですか……?」

「本当は売るつもりだったけど……美人さんを泣かせたままには出来ないだろ?」


ちょっとキザっぽく、パチリとウインクをする。

可愛い彼女にはかっこよく気前のいい男だと思われたいのだ。

好感度よ、上がれよ上がれ。


「代わりに、俺に何かをーー」


そう言い切る前に、彼女はバッと動いた。

その場に片膝をつき、背筋を正して跪く。まるで騎士のような、迷いのない所作だった。


思わず、ぽかんと口が半開きになった。


「これ程の秘薬に対する対価を求めないとは、何と慈悲深いのでしょうか。それも、犯罪数値の高い私になど……」

「あ、いや、代わりにーー」

「ですが、施しを受けるだけでは我が家名に傷が付きます」

「あの、物々交ーー」


俺の言葉を遮るように、彼女は腰に差していた細身の剣を外した。そして、それを献上するかのように、自身の頭よりも高く掲げる。


「今の私に差し上げられるのは、これしかございません。当家に伝わる家宝の“遺物”です。これは――私の命そのものと同等の価値があります。見識高い方にお見せすれば、それなりの金になるでしょう」

「いや、重ーー」


有無を言わさず剣を押し付けられ、俺の腕にずしりとした重みが乗った。

彼女はそのまま、すくっと立ち上がる。


「このご恩は、必ずお返し致します。今はとにかく、父にこの秘薬を試さねばなりません。急ぎ故、これにて失礼!」


白いマントを翻し、狐の彼女は風のように去っていった。


……この狐、話を聞かねぇ!!


結果的に物々交換が出来たが、なんだか壮大な勘違いをされた気がする。


しかもあの子、俺が説明したポーションの効能をサラッと信じた。もしこれが劇薬だったらどうするんだ。


……というか、俺もローレン先生にざっくりしか効果を聞いていないのだ。本当に効くか分からないのに「私の命」を渡してくるなんて激重すぎる。


置いてけぼりの俺は、剣をまじまじと見つめる。

シンプルなデザインだが、派手すぎない細やかな装飾と上質な魔石がいくつか埋め込まれている高そうな長剣だ。

少し鞘から抜いてみると刀身にうっすら魔力を感じる。


……かっこいいなこれ!

こういうのは男心をくすぐるものだ。


そろそろ、俺も武器が欲しかった。

騎士との戦いで素手だったこともあり、余計に武器を扱う相手とやり合えるものが欲しかったのだ。

せっかく貰った良い剣だ。ありがたく使わせてもらおう。


《体力系統》は無いが、ベレー先生の講義でかなり筋肉や体力がついてきた自負がある。このくらい、余裕で振り回せるぜ。


武器を手に入れた俺は、早速振ってみたくなった。

人通りの少ない細道へ移動し、鞘から剣を引き抜く。ずしりと鋼の重さが、手のひら全体にのしかかった。


白銀色の不思議な剣だ。


俺は柄を握り、剣士のイメージで思いっきり横一閃に薙ぎ払う。


「うわっ!?」


次の瞬間、身体が大きくぐらつく。

金属の重さと遠心力に引っ張られ、体勢を崩しかけた。


……おっも!!


持つだけなら簡単だが、それを戦う為に振るうとなると、この長剣は俺には重すぎる。もっと軽い武器でないと、とてもじゃないが使う気にはなれなかった。


「…………つっかえねぇ〜!」


剣を鞘へしまい、途方にくれる。


……見た目は、かっこいいんだけどなぁ。


でも、使えなければこれはただの重い鉄の塊だ。

ついでに「私の命」って所も激重である。


はぁ……とりあえず、売ってしまおう。

その金でまずはコートを買おう。

ちょっと良いやつ。

金が余ったら、武器をゆっくり選べばいい。


さて、売るとしたらどうするか……。


ふと、顔をあげると見知った看板が目に入る。《エヴァレット旧蔵店》。いつの間にか俺は、クラリスさんのお店の近くに来ていたことに気づいた。


……確かあの狐の人、“遺物”って言ってたな?


なら、遺物の専門店である古物商のクラリスさんなら買い取ってくれるだろうか。知らない店に持ち込むよりも、知っている人に売った方がちょっとは安心だ。


俺は《エヴァレット旧蔵店》の階段に足をかけた。



ーー激ヤバポーションが、激重ロングソードになった。

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