バグってる、ステータス
深呼吸をして、水晶玉に手をかざした。
透明な光が眩しく光、ステータスのような
長方形のデータが現れた。
【名前:セリーネ 年齢:不明
種族:慈愛の神(見習い) (聖女もどき)
属性:光 スキル:薬剤師 回復師 】
かなりツッコミ満載なスキルと種族だ。
アンジェリクの方を向き、微笑んでおく。
『クソ神と交信させなさい?』
「ええっと、アイナスさん」
深い溜息を吐き、アイナスさんは
違う水晶玉を持って来て、アンジェリクが
指を鳴らして、クソ神の姿が水晶玉へ。
「どうした?」
『クソ神、ステータスがエゲツナイんだけど?』
「外に出て、審査をしたのか。
殴ろうとするな」
『クソ神、聖女もどきってなんなのよ?
慈愛の神って、もはや人じゃない。
年齢不明って、ドユコト?』
指を鳴らして、殴る体勢に入れば
透けてることを知ってるため、やらないが
殺意と威圧を持ち合わせてるためか
クソ神の表情が引き攣ってる。
「年齢不明なのは、輪廻転生のしすぎだ。
それに慈愛の神は貴様の素性だ。
素は人の子だったが、神に昇格しようとしたが
貴様は自殺未遂やら、自殺やら、他殺やら
自らの手で、破滅させようとするからな。
とりあえず、不死身にさせた。
人の子としてだからな、見習いのままだ」
『聖女もどきってのは?』
「貴様の心が非情であり、冷酷になってる。
貴様が居た、世界が根本的に悪影響させて
性格やら、感情など、歪んでるせいだ。
聖女であるのは、貴様の心が素になってる。
それに神でなければ、私と交信できん。
人の子と干渉してはならない、神の掟だ。
此方は忙しいから、説明はしたし
とりあえず、通信は切っておくぞ」
逃げ去るようにして、通信を切られた。
ひと通り、説明をしてくれたし、良いか。
ステータスを終えば、アンジェリク以外は
苦笑したような、困惑してるような
険しい表情をしていた。