親睦を深めよう
いつものように、起きては、アンジェリクが
和かに、普段着のドレスを持ってきた。
「アニエス、コチラを着てください」
絶対に企てがありそうな気がして
気が乗らないが、アンジェリクに寄る
笑顔の圧で、断れずに、渋谷と着る。
『それで、外着用の服に着替えさせられたけど』
「それは後程、分かりますから」
控えめのノックの音がして、扉を開ける。
長女である、ユゲットに、引っ張られて
外の門に着けば、馬車があった。
私は問い詰めるように、アンジェリクに
詰め寄って、圧を掛ける。
『アンジェリク、どういうこと?』
「偶には外で息抜きをしてくださいね?
引き篭もるのは、ダメですよ」
圧にも、屈しずに、微笑まれる。
「家族となる方と親睦を深めてください」
淡々と言われて、私は諦めて、渋々と
ユゲットと馬車に乗り込んだ。
「ごめんなさいね、無理を通して。
強情に嫌がるからと、アンジェリク様が
何も言わずに、手を貸してくれたの。
これから、一緒に住むことにもなるし
貴方の生活用品とかを買い出しにと
思って、強引に引っ張り出してもらったの」
ユゲットとが申し訳なさそうにいうので
『大丈夫よ、街中に行くことぐらい。
乗り気はしないけど、謝らなくていいわ』
ぶっきらぼうな言い方になってしまったが
伝わってくれたようで、不安そうな表情は
ユゲットの顔から、消えて、優しい笑顔へ。




