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お城の案内2
庭園の方に引っ張られて、目を見張る。
綺麗な花が咲き誇り、丁寧に育ててるのが
一目瞭然な程、美しく、咲いていた。
『色んな花があるのね』
「アニエス嬢が好きな、お花は何かしら?」
それを言われて、考え込むようにして
眼を閉じてしまう。
好きな花、そういうのは、考えたことなく
ただ、愛でていたから。
強いていうならば、何だろうか?
『コスモスかしら』
「そうなんだ」
嬉しそうに、オリアーヌは相づちして
ゆっくりと、庭園のなかを一周する。
のどかで、落ち着いた、優しい場所だ。
庭園の花道を沿って、入り口に戻った。
「綺麗だっだわね」
『そうだね』
オリアーヌに言われ、同意をする。
嘘偽りなく、綺麗で、素晴らしかったから。
趣味で、自分も花、ハーブを育ててるが
此処まで、咲かせられはしない。
あとで、コツでも、聴こうかなと考えて。
「お嬢様方〜、1度...休憩に致しましょうか?」
メイドが様子を見て、提案をした。
兄妹達は、互いにやることもあるので
城に戻っては、通路で解散となった。