ギルドの依頼
アンジェリクがギルドから、帰宅すると
ギルドの副長官がやってきた。
淡い水色の髪に黄緑の瞳。
おっとりとした体型でギルドの制服を
丁寧に着こなしている。
「お久しぶりです、アニエスさん」
『久しぶりです、アイナスさん』
客間にアイナスを通して、アンジェリクが
自家製のレモンを使った
ホットレモンティーをカップに淹れて
私達の真ん中にある、ダイニングテーブルに
3つ、コテッと優しく置いた。
アンジェリクが私の隣に座る。
「アニエスさん、今回の依頼は此方です」
バックから、資料を持ち出して、机へ。
私は資料を読み上げていく。
『ポーションの材料ですか。
リラックス用品が複数、薬草も』
「はい、品質が良いので
他の依頼からも、複数ですが
私の方で受け渡しておきます」
『これくらいなら、大丈夫です。
いつも、ありがとうね』
「いえ、数少ない、事情を知ってる
私達が助けられたらと、思ってますし。
人にトラウマを持ってるのに
無理強いは、できませんので」
『ありがとう、アイナスさん。
コレだけじゃないでしょう、今回は?』
「はい、神様から、他の方とも
コミュニティを取れるように
受け持って欲しいと、頼まれまして」
『アイナスさんと一緒であれば
私の家に招いても、良いですよ。
何かあれば、ストッパーになりますし』
「分かりました、交渉成立ですね。
相手の都合がつき次第、水晶で
通信させてもらいますね」
報酬をアンジェリクに渡しながら
アイナスさんは、予定を淡々と話していく。
「アニエスさん、少しずつでも
街に行けるように、頑張りましょ?」
『御免なさい、それは難しいです』
「分かりました、後日に会いましょ」
私が作った、ポーションや薬草を
アイテムボックスに収集する。
アイナスさんは、ニコリと微笑んで
玄関先まで、私は送っては
アイナスさんは手を振りながら
ギルドの方に帰って行った。