初授業〜.
家庭教師のレティシアと日程を決めて
休日の週2ということが決まった。
先ずは、レティシアと雑談を兼ねて
互いのことを知っていくという
初歩中のコミュニュケーションを
茶会という名の団欒という感じになった。
馴れてきたら、外で実践とのこと。
「大事なのは、相手の話を聴き
相槌を打ったり、自分からも
話題を出すということです。
自分の趣味や好きなこと、自営系を
他者に意見を聞いたりとかも。
会話の方法は言葉のチャッチボールが
重要になってきます」
レティシアは淡々という。
どうにも、他者とのコミュニケーションは
苦手だという、強い意識がある。
前世の事を含めて、他者と話すことに
身を引いてしまい、俗世と離れて
この森に囲まれて、暮らしてきている。
まぁ、物心ついたときに、住んでたが。
「それと、此方をどうぞ。
国王様からの、食事の招待状です。
それまでに、実践できるように
練習をしていきましょう」
レティシアは和かに微笑んだ。
どうやら、拒否権はなさそうで。
「ドレスのカタログも渡しておきますね?
気に入ったモノに、チェックを頼みます」
苦笑しながらも、カタログ本を受け取る。
やらなければいけないことが多くなり
気分が憂鬱になっていく。