家庭教師の来訪
朝ごはんを食べ終えれば、ガタゴトと
馬車のような、音が聞こえ。
数分後に、扉をコンコンと叩く音が。
私はアンジェリクに他を任せて
玄関先に向かっていく。
扉を開ければ、カジュアルなドレスを
身に纏っている、女性が。
馬車を見れば、貴族の紋様が彫ってある。
「初めまして、国王様からの命じから
貴方様の家庭教師を担いました。
レティシア・ロクサーヌと申します」
『そうでしたか。
アニエス・フレデリークと言います。
客間の方で少々、お待ちください』
彼女を客間に案内して、アンジェリクに
紅茶を用意して、茶菓子も頼んだ。
家庭教師のレティシアの真正面に座るように
しながら、ソファーへ。
「さて、本題に入りましょうか。
アニエス様には、上級貴族としての
振る舞い方を覚えてもらいます。
作法というのは、貴族の位によって
異なります、上級貴族であれば
礼儀作法はもちろん、行儀作法など
相応強いものをしなければ、舐められます」
紅茶を飲みながら、レティシアは言う。
作法はとても、優雅で美しかく。
尚且つ、言葉も綺麗だった。
家庭教師を担うのだから、当然ではあるが。
『自分は階級を存じません。
先ずは、知っておきたいところですが』
「確かにそうですね。
貴方はフレデリーク家の忘れ形見ですし。
フレデリーク家は代々、回復師、薬剤師を
受け継いできた、由緒ある、貴族です。
両親は共に、回復師、薬剤師のスキルを持ち
とても、優秀な人材でした。
貴方の身分は大公爵となります。
社交界と共に発表があると思います」
それも視野に入れておかないとか。
色々と思考を苦悩しなければ。
初めて、親の事を知ったな。
あとで、国王に問い詰めるとするか。
レティシアとの、話し合いの結果
スケジュールは、毎週の休日に練習となった。