相対する 心情は
怪我人を保護して、水晶玉でアイナスと
通信を得ておき、要件を伝えておく。
治療と安静が終えれば、帰宅させるようにと
指示をもらい、安堵をする。
『アイナスから、指示を承って
治療と安静が終えれば、帰宅とのこと。
それまでのあいだは、休暇とみなす』
冒険者達にアイナスの指示を伝える。
苦笑しつつ、目を逸らすモノもいて
リーダー的な存在が口を開いた。
「手間を掛けて、申し訳ない。
この礼は後日、謝礼を送らせてもらいたい」
『分かりました。
要件等はギルドのアイナスに伝手を』
「はい」
快く返事をして貰えて、ホッと安堵する。
人里から離れた、森の奥だというのに
何故か、来客はやってくる。
今回は非常事態なのだが。
アンジェリクが淹れてくれた、カモミールで
ひと息を吐き、リラックスをする。
下の階は話声が聞こえ、賑やかで。
そういうのが、苦手な私は羨ましかったり
色々と矛盾した、相異があって
心は沈むことを知らない。
「アニエス様、顔を出ていますよ?
混ぜてもらっては?」
『私は大丈夫よ、アンジェリク。
気遣ってくれて、ありがとね』
「アニエス様」
私が混ざらないと言えば
思い詰めたような、哀しい表情に変わる。
人と交えるのは、私にとって、トラウマだ。
ソッと横目で見ては、知らん顔をした。