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血に濡れた愛  作者: 時雨 悟はち
文化祭
41/58

形にして送る言葉

焼きそばも食べ終え、僕らは室内の展示品を回ることにした。


「最初はどこに行く?」

「ん〜と…あ!じゃあじゃあ、あのお花買ってこ!」

「いいよ。何買う?」


僕らが何を買うかを話しながらその教室に入っていくと、何やらおっきな看板が入ってすぐ正面にあった。

そこには「厳選!青春っぽく恋の花言葉のみを集めました!」と書かれていた。


「へ〜。恋の花言葉だって」

「わー!ねえねえ!私たち2人で、自分の気持ちの花を買うっていうのはどう?」


僕はその提案に首を縦に振った。

伊豆奈がスタスタと奥の方を探しに行ったから、僕も探してみる。

飾ってある花のしたに花言葉が書かれているから、どれがどういう言葉を持っているかの知識がない僕も意味がわかった。


「……そうだな、これにしよっかな」


僕は、一本の花を手にとる。会計を済まして外で待っていると、僕が出た3分後ぐらいに出てきた。


「じゃあ、せーので見せ合いっこしよっか」

「わかった。じゃあ、せーの!」


そして僕らはお互いに花を差し出した。



「私のは、白のツツジとカリンだよ。意味は…初恋と、唯一の恋、って意味だよ…」


そういうと、伊豆奈は顔を真っ赤っかにしながらスッと差し出した。僕はその差し出した手を包むように取り、その花を受け取った。


「……ありがとう。すっごく、嬉しい」

「そ、そう?よかったぁ…」

「そうだ、僕のも。はい」


そう言って、僕は一輪のピンクの花を差し出した。


「これは?」

「ナデシコ。花言葉はね…」


ナデシコが飾られていた下。そこに書いてあったその言葉を伝えた。

伊豆奈は顔を赤くさせ。でも、こちらをまっすぐ見て


「…そっか。ありがとう!」


と。顔から溢れるほどの嬉しさを含んだ顔でそういった。


「…喜んでもらえたなら、何よりだよ」

「あれれ〜。侑斗くん、お顔が真っ赤だよ〜?」

「…伊豆奈もね」


「えへへ」と言いながら、花を大事そうに抱える。愛くるしい伊豆奈を見て、一層手放したくないと考えた。

肩を寄せ合い校内を歩く僕らの姿は、それはそれは幸せに見えたであろう。



「…どうも」

「いらっしゃいませ〜」


校内で少し噂になっていた花屋にやってきた。

先ほどまでやっていた屋台は、交代の時間になり、担当の子と入れ替わるように文化祭を周っていた。

友達と集合する時間も少し先。私はこの花屋によって行くことにした。


「あの、すみません」

「はい。どうされました?」

「その、ここの花、帰りまで予約ってできますかね?」

「はい。できますよ。どのお花にしますか?」


私は花を見て回った。下の花言葉を参考に、一輪の花を選んだ。

きっと彼はわからない。気付くこともないだろうその気持ちを乗せて。そんなことがあった後、私は友達との集合場所へと向かった。

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