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旅立ち ③

トークラムさんに話した計画は、サミと話し合って決めていたものだった。

魔法鍛治師を探すためのとっかかりもすでに考えている。

サミの両親だ。

二人はもともと、商いごとが得意で、街の近くに寄った時に、交易をやったりしていたそうだ。

それから、街に残ってより手広く商売をやりたいということで、今は街に暮らしているらしい。


「子どもを置いて飛び出していくなんて、ほんと身勝手な親よね!」

と、サミはぷんぷんしている。

「まぁでも、街にいるなら色々な情報を持っているだろうし、ほんとに助かるよ。」

「そうね、それにね、私そういう自由なところ、ちょっぴり羨ましいなって思う。このキャムも、街で見つけたって私に贈ってくれたのは二人なんだ。」

「そうなんだ、いいご両親だね。早く会ってみたいな。」

「うん、二人は今西にある巨大樹の街にいる。二人で行くとちょっと大変かも。」

「でもしょうがないよ。他の人たちを巻き込むわけにはいかないし。」

「だね…」


リューシャのこの計画に、アイシャは反対だった。

アイシャが反対することは、リューシャも予想していた。

「二人だけなんて、そんな危ないですよ、ダメです!それに、リューシャ様が行くなら私も行きたいです!」

「ええ、アイシャも!?」

反対するとは思っていたが、一緒に来たいと言うとは思わなかった。

「いや、でも妹たちのためにも誰かは残らないと…」

「そ、そんなぁ、置いていかないで」

「アイシャはいつも頼りになるから、というか頼りすぎてるから、今回はアイシャに頼らずに頑張ってみたいんだ。」

「リューシャ様…」

「頼むよ、アイシャ!」

「分かりました…無理はなさらないで。」

「それにアイシャは結婚だってできるんだから、僕のことに巻き込みすぎるのもよくないかなって…」

「なにぃ!?まだそんなこと!私は結婚しませんから!」

「えぇっ!?」


旅立ちの日、アイシャとまだ小さな家族達そしてトークラムさんに見送られながら、リューシャはサミと野営地を後にした。

妹のマルカリスは、リューシャとサミが旅に出ることが寂しいらしく、見送りには来ていない。

あいつも案外繊細なんだな。寂しいけど行くか。

リューシャは名残惜しさを感じながら、家族の元を離れる。


サミとリューシャは、一路西方に向けて馬を走らせる。

旅に必要な最低限の荷物と、キャム、父にもらったシャク、そして魔獣の胆石だけを持ち、二人だけで未知の旅路に出発だ。

たった二人で街まで辿り着けるのか、辿り着いたところで魔法鍛治師に会うことはできるのか、正直言って苦難の連続になってしまうだろう。


そんなことを考えながら馬を走らせていると、前方に見覚えのある姿が見えた。

それは、旅支度をして馬に跨った妹のマルカリスであった。


「げっ!」

「私を置いて行くなんてひどい!」

「いや、当たり前だろ。」

「足でまどいになると思ってるでしょ。」

「え、うん。だって子どもだし。年齢的にも、それ以上に精神的に?」

「うっ、毒舌の切れがすごい…くっ、そんなことはない!それをこの度で証明してやる!」

「あのな〜、分かってるか?旅をするってことは、危険があっても全部自分たちで解決しなきゃ行けないんだぞ。そんな危険にお前を合わせるわけにはいかないだ。」

「むー!私のこと何も知らないでしょ私だってやれる時はやるんだから!」

マルカリスはぶーと頬を膨らませ怒っている。

一度言い出したら聞かない性格だ、どうやって言い聞かせたものか…


「マルカはなんでついてきたいんだ?」

「よくぞ聞いてくれたよお兄ちゃん!連れていってくれるのだね!」

「いや、全然全く。はやく理由を言いなさい。」

「それはーー」

※間違えて非公開設定になってしまったせいでポイントがゼロになってしまいました(T-T)

心優しい方、どうかブックマーク、評価お願いいたします(T-T)


今回も読んで下さりありがとうございます!



皆さんの応援が執筆の励みになりますので、少しでもいいな、続きが気になると思った方は是非ブックマーク、高評価お願いいたしますm(__)m


次話もお楽しみに!

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