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〜TUES DAY〜  作者: †姫kan†
11/19

報告

大人の恋愛小説です。

けしてエロくないです。

うーん……

よく寝たなぁ。


目を閉じたまま

両腕を目一杯伸ばしてあくびをする。


目を開け横を見ると

隣に居たはずの悠の姿がない事に気付いた。


あれ!?


一瞬で目が覚め、体を起こしてリビングへ

悠を探しに行った。


やっぱり悠の姿はなかった。


リビングのテーブルに小さなメモ紙があった。


━━━━━━━━━━━━━━━

真由へ


おはよう!

ぐっすり寝てたから起こさないでおいた。

バイトの時間までゆっくり休んで。

夜は普段通りに帰るから。

それじゃ、いってきます。


━━━━━━━━━━━━━━━


悠からの手紙だった。

あまり綺麗とは言えない字体。

でも、男って感じ。


初めての朝だったから

お見送りしたかったな…


本当、悠って優しいんだから。


今日はバイト10時からだし、

終わったら買い物行ってご飯作って

悠の帰り待とう。


朝、お見送り出来なかったし

とびっきり美味しいご飯作っちゃうもんね。


うーむ…

何にしようかな?


悠の好きな食べ物は

オムライスしかわからないし…。

オムライスは前回、作っちゃったし…。


どうしようかな。


唐揚げ好きかな?

唐揚げ嫌いな人、いないよね?


よし!今日は唐揚げにする!!


後、そろそろお茶もなくなるから、

お茶と唐揚げの材料と…。


今日買うものを色々とケータイにメモした。


よし!!

これで買い物の時は大丈夫。


悠にLINEをして、

ご飯作って待ってる事を伝えた。


今日も一日

仕事頑張ってね!


…っと。


~送信~


ふと、我に返り部屋中を見渡す。

やっぱり、この光景が信じられない。


朝起きて、そこは悠の家で…

これから毎日なんだって思うと、

何だか嬉しさと幸せが込み上げてくる。


大好きな悠と

ずっと一緒にいられるんだよね。


!!!

そうだ。


バイトに行ったら、美有に報告しなきゃ!!


まだ言ってないんだよね。

一緒に住むこともだけど

付き合った事すら報告してなかった。


実家の事?かなんかで

ずっと美有バイト休んでて、

今日、久しぶりに出勤被るんだよね。


美有驚くかな?

絶対、驚くよね!

喜んでくれるといいな~。


毎日、こうやって単純だけど

楽しい日々をすごせるといいな。。


ちょっとお腹すいちゃったなぁ。


でもこの家、飲み物しかないんだよね…


バイト行く前マックに寄って行こうかな。


まだ間に合うよね。

さっさと支度して家を出よう。


なんか急にお腹ペコペコ!!


シャワーを浴びてお化粧して、

頭は簡単にポニーテールにしよう。


昨日、持ってきた荷物を整理してなかったから

そこから洋服を引っ張り出して着替えた。


よし!出発っ!!


んふふ。

大、大、だーい好きな

ダーリンにいってきますLINEしとこっ!


~送信~


財布、携帯、鍵…。

忘れ物なし!OK!!



「いってきまーす」



誰もいない家に挨拶して

私は悠の家を出た。


初めて悠の家から出勤だから、

今までとは道のりが違う。


それだけで、なんだか楽しい気持ちになる。


ん~ふふん~♪


自然と鼻唄まで歌っちゃう…


私って単純だなぁ……

我ながら呆れるよ……


マックの前の交差点に着く。

信号を渡ればもぉ目の前。


本当にお腹すいた。


私、マックにはこだわりがあって、

絶対てりやきマックバーガーセットしか食べない。

飲み物は爽健美茶。


私のマックスタイル。


マックを持ち帰りで買って

バイト先に向かう。


急ごっと。


マックの匂いが私の食欲をあおる。

あぁ、歩きながら食べちゃいたい。

ってのは言いすぎだけど

自然と店まで早歩きになる。


店に到着してstaffonlyと書かれた扉を開ける。

ガチャっっ。


!!?



「おっ、おはようございます…??」



あれ!?

誰も居ないみたい。

早すぎたかな?


それより早く食べよ!


荷物を置いて、椅子に座り袋を漁る。



「いっただきま~す!」



ん~~美味しい!

食べたい時に食べたいものを食べた時って

すっごく幸せを感じるよね。


口の端にてりやきソースが付いても

お構いなしに食べ進める。


時間もまだまだ余裕そう。


てりやきマックバーガーセットを

食べ終えたころ、バイト仲間が

続々と出勤してきた。



「石川さん、今日は早くない?おはようっす。」


「本当だ!!早っ。おはよう!」



皆、ビックリしてる。

そりゃ、そうだよね。

いつも、だいたい時間ギリギリに出勤してたもん。



「マック食べたかったんですよ。

おはようございます!」



そんな私の発言で事務所はスタートから

笑い声で賑やかになった。


…まだ美有は来てないみたい。


早く話したいのに。

そんな時に限ってギリギリに来たりするよね!

って普段の自分を棚に上げて思う。



「おはようございま~す!!」



声がするほう見ると美有が立ってた。



「美有おはよ!!」


「おはー!って真由、いつもより早くない?

しかも会って早々ニヤケててキモイから!」



毒を吐きながらも大笑いして話す美有。


キモイって…

わかってるもん!!



「ご飯食べてたからさ!

ってゆーか、それより話というか…

報告があるの!!」



不思議そうな顔になる美有。

急になによ!?って言いたげな顔。


そんな美有に

悠に告白されて付き合った事。

悠に一緒に住もうって言われて、

昨日から一緒に住んでる事。

ファーストキスをした事。


ずっと話せてなかったことを全部、話した。


今、私の顔はやっぱりニヤけてるのかな…?


話終わると突然、色々一気に話したから

頭を整理してたのか少し間があったけど

美有はやっぱり喜んでくれた。



「よかったじゃん。はれてカップルになったわけね!

おめでとう!しかも、もう同棲!?

ってか、久しぶりに会ったら即効のろけるんかい!

幸せすぎるね!真由ちゃーん!このこのっ!」


「そうなの。幸せすぎるんだよ!

美有も今まで相談とかありがとう。

ってまだこれから沢山相談すると思うけど…」



のろけてニヤけの止まらない私。

一緒になって笑ってた美有が

突然、真剣な顔つきに変わった。



「真由!その……やったの?」



急に声のトーンを小さくして

そう聞いてきた。


???

やったって???


Twitterなら、相変わらずやってないけど。



「やった?って何を!?」



私の質問にハァーっと深い溜め息をつきながら

美有が話を続ける。



「本当ばかだね。SEXだよ。

SEX以外にないでしょ!」



!?!?!?


一気に顔が赤くなるのがわかった。


そ、そういう事ね。

美有ったら…聞く事大胆すぎるよ!


首を横に振りながら、正直に答える。



「ううん……」



だって昨日は腕枕してもらって、

寝たただけだもん。


時間も遅かったし。



「えっ!?付き合ってキスもして

一緒に住んでるんでしょ?

悠くん27歳だよね?

普通、もう手を出してくるでしょ!」



美有の言葉に私の頭は、

どんどんと混乱していく……



「まっ!!純愛って感じでいいんじゃん!?

とりま付き合ったんだし仲良くね」


「う、うん。ありがとう。」



それから美有とは違う話をしたりして、

バイトが終わるまでの時間を過ごした。


でも私の頭はずっと

美有に言われた言葉が

グルグルと渦巻いている。


“普通、もう手を出してくるよ”


そうだよね。

大人の男女が付き合ったら……

そんな場面になるよね。


処女の私でも容易に想像できる。


でも……

体の関係も大事だと思うけど

すぐにしなくちゃいけないの…!?


美有は恋愛慣れしてるし、

美有の言うことが常識なの?


とゆうか初体験に対して、

Hに対して段々不安になった。


だって、10代の頃に見てた雑誌の情報しか

知らない。


痛いとか、痛いとか、痛いとか。、


家を出た時までは気分もよくて、

バイトも面倒じゃないと思ったのに……


バイト中もその事ばかり考えてて

仕事が手につかない。


気がつけばバイトが終わって

私は更衣室で着替えていた。



「お疲れ様でした」



気のない挨拶をして店を出た。

携帯で時間を確認すると18:13の表示。


本当もう考えるのやめよ!

考えたって仕方がない。


悠20時すぎには帰ってくるんだし、

早く買い物してご飯作らなくちゃ。


そんな事を思っていると

店の前に知ってる白の車が止まってることに

気が付いた。


悠!?!?



「真由、お疲れ!」



10年前にエブリスタのサイトで

完結した作品です。

表現などを修正してまた更新します。



色々な人に届きますように。

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