付き合いました
俺の早朝は非常に恵まれている。一つは親友だった子が彼女として俺を迎えに来てくれるのだ。玄関でおはようと言う彼女は朝から輝いていた。中間試験も終わり。朝は冷え込む寒さの中でも、親友は毎朝来るのだ。
最近、黒か白のストッキングと黒と白のニーソのバリエーションを持ち出してきたルリは本当に……いい!!
そう思いながら登校路を進んでいく。
「いつも朝早いけど何時起きだよ」
「6:00から6:30かな?」
「はや!?おれ7:50ぐらいだぞ。なんで起きれるんだよ」
「昔は同じぐらいだったけど。今は………早く会いたいし。手入れをしたいし………す、すきな人の前でこう身嗜みとか時間………かかちゃうから」
俺は悶えるカウンターを1つ得た。効果は個数が増えると発狂する。ちょっと、俺のために頑張り過ぎないか?だめだ話題を変えよう。
「そういえば。数ヵ月で髪延びたり。声変わったのって切っ掛けあったのか?」
「あったよ。本当はもっと時間をかけて変化していくんだけど………好きになっちゃったら早かったよ」
「いつから?」
「………始めて抱き締めてくれた日から」
「いつだ!?」
「………ボーとして路上にフラッと出ちゃった時に危ないって言って抱き締めたとき」
「………………」
「………うん。覚えてないよね」
俺は頭を掻く。
「いや………ごめん。そういえば今日は白の下着なのか?」
「今日は黒だよ。一番始めに買ったの入らなくなって………って!!何されげなく聞いてるの!!」
ルリが俺の胸ぐらをつかんで顔を真っ赤にしながら揺さぶる。親友の軽いノリで言った場合。ルリは昔からのようの釣られて暴露してしまう。
「注意散漫だ!!」
「………うぅ………ハヤト」
「なに?謝らないぞ」
「………ハヤトだけの秘密にして」
悶えカウンターを2つ得た。はい、俺。1回死亡。はい、俺~死んだわ~
「ハヤト!?石垣叩いてどうしたの!?」
「心の中の行き場のない感情を吐き出している」
悶えた俺は石垣に当たる。なんとか落ち着きを取り戻す。本当に本当に………可愛すぎりだろおおおおお!!
*
昼休み後。太陽のポカポカの日差しとご飯後と言うことと今日は日本史試験後の答え合わせなので満点のルリは余裕があるのか昼寝をしだした。俺にまぁ80そこらで負けたために。苺大福を奢らないといけない。こいつ………男に生まれたの間違いなほどに苺が好きである。2つ名は苺のデーモンでいいな。ダクソ好きだし。
「ん…………すぅ」
ルリの席は俺の隣の窓際。先生が日本史の課題を説明してる途中。ルリを見たが………優等生なので寝ているのを不問にした。男の先生でもあり。女子生徒には甘いとも言える。さすが、教え子に手を出してお子さんを持つ先生だ。
「…………ハヤト……ふふふ」
寝息をたたせながら寝言を言うルリ。昔からしょっちゅう寝言を言って寝ているのがバレて怒られていた。女子になってそういうことは減ったが。
「ハヤト~ハヤト~」
「なんだよ~」
「………大好きだよ………ずっと………」
「!?」
ルリの席の近くにいた周りのクラスメイトが俺を向く。俺は首を振った。悶える前に目の前のクラスメイトが全員ハサミを取り出しているのに狂気を感じ。無罪を懇願する。
「あぁ~畜生。ルリ起きろ」
「………んん………もう少し………寝かして。ハヤトが………キスしてくれう」
「おい!?起きてくれ!!ハサミの次はカッターナイフを出してきやがったんだ!!」
「んん………ふぁあ………あっ。そっか。授業中だった。じゅ………ぎょう………ちゅう?…………!?」
ルリの頬が赤くなり。アワアワと慌て出す。
「く、くせ出てた?」
「全力で」
「き、きかれてた?」
「全力で」
「………恥ずかしい」
ルリはそのあとずっと顔を下に向けてプルプル震えるのだった。なお、女子生徒は満面の笑みでこそこそと話をしていた。
*
放課後、部活動に勤しむ人たちとは違い帰宅部の俺らは普通に帰る。苺大福を買い与え、モキュモキュと頬張る彼女は可愛い。
全部を食べ終わると。もの足りなさそうに指を舐めていた。
「…………ルリ。休日どうする?それとも俺んち?今から来るか?」
「ハヤト。私の家、泊まりに来る?………その………家族皆居なくて」
俺はこれはこのタイミングはと思い聞いてみる。
「行くけど………」
「ごめん………その………女の子の日」
モジモジと察してくれたルリだったが全くタイミングは良くなかったのだった。初めてはいつになることやら。
*
ルリの家に泊まり来る前に。ルリのお金でおやつを買う。母がくれたそうだ。仲良くスーパーに入る。
「ごはんは作ってあるらしいから、おやつだけ買って帰ろう。ポテチなに味がいい?」
「堅あげうすしお」
ルリが篭にポテチを入れていく。
「ポテチってイチゴより安いよね」
「イチゴたかいよな」
「ポッキーイチゴ味で我慢します」
飲み物としてペプシコーラを入れていく。ここを見るとルリのこだわりが見て取れてうれしい。
「ハルト………どうしたのニヤニヤして」
「いや、女になっても好みは変わらずこだわりも変わらず。中身が変わってないのは嬉しいな~て染々としてたんだよ」
「ハルト、そればっか言うよね?」
「ああ、言う。親友以上、嫁未満だからな。さぁ~レジへ行こうぜ」
「…………嫁未満?」
「恋人以上嫁未満」
「そ、そうだよね………」ちら
「意識はしてる」
「ふふ。ありがとう」
店員に白い目で見られたが俺達はいつも通り。レジを済ませ。外へ出ると日が沈んだのか寒い。俺はレジ袋を肩に提げる。そこへ………裾を恥ずかしそうに引っ張るルリ。
「………どうした?」
「お手て……冷たい」
「………」
レジ袋落としそうになる。
「じゃぁ手繋ごっか」
「うん………ハルトの手大きいね」
俺は恥ずかしくなりながらも。愛しい人の手を強く握ったのだった。
*
「う~ん周回楽しいね」
「カンスト周回楽しいな」
俺は一度家に帰り着替えとゲーム機体の運搬を行い。二人で合言葉を使いカップル周回をしている。普通の女の子ならこんなゲームしないだろうが元男のルリは男の好きな物が好きなままだった。
ただ合言葉を恥ずかしい。死が二人を分かつまでなんだ!!くっそ恥ずかしいわ!!
「本当、一人より二人だね………そろそろ風呂沸かして来るね」
「ちょっと待て、俺がい………!?」
ドンッ!!
「きゃ!?」
俺が立とうとしたとき。足がしびれている事がわかった。わかったからどうしたじゃない………立った瞬間にルリを押し倒してしまった。
「………ごめん!!ちょっと痺れて………大丈夫………!?」
ルリは驚いた顔のまま。大きな瞳を俺に向ける。間近で見ると凄く綺麗瞳に吸い込まれそうになる。
「………」
ルリは何も言わない。ただ、瞳を剃らさすに唇で深く呼吸する。俺も目が離せずに凝視してしまう。
鼓動が早い。頭も真っ白。喉がカラカラ。だが、本能は生きている。
「……ハ……ルト……」
彼女は逃げない。身を委ねる。俺は彼女の頬を撫でるとルリは甘い吐息とともに目を細めた。ゆっくりと俺は顔を近付ける。吸い込まれるように。
ゆっくりとゆっくりと。
「ん………ん」
誰にも邪魔されず。ルリを上から………奪うのだった。
*
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18禁2回目。たぶんここがアウトだった。
*
「お、おはよう……ハルト」
「お、おう」
休日の早朝。リビングのテーブルにつく。朝食のパンを焼き小倉ジャムを用意して。彼にルリはお出しする。
「ルリ…………昨日はすまなかった!!」
ハルトは頭をテーブルに擦り付ける。しかし、ルリは顔をあげてと言い。彼の隣に立った。
「本当にすまな………!?」
顔をあげてルリに向き合ったハルトに向けて。ルリはキスをする。これが私の答えだと言うように。
「ハルト………愛してる」
「お、おう」
ルリは………一夜明け。本当の大人な女になったのだった。
*
彼女たちの物語は続くが。作者はここでギリギリ力尽きた……………水銀閣下に栄光あれ!!
ギリギリ企画は作者の体力を測る物でした。