26話 開幕の合図
明けましておめでとうございます。
今年も天キスを宜しくお願いしますよ!
今回は超短めになっておりますよ!
なので、此の前のと合わせて一セットですよ!
そして迎えた<交武祭典>《アルージェフェート》開会式。
その十分前。
ヒョウガ達は、リーフ達のチームと共に、入場の為に準備していると。
「遂に始まるって感じがするですの!」
「そ、そうね! 別に緊張なんてしてないんだからね!」
「ああ、俺もしてないぞ! でも、アミリ。本当は緊張してるじゃないか。大丈夫か?」
―――アーティナは今になって実感が湧いたらしく。
アミリは心臓がバクバクしているようで。
そのことを彼に指摘されてしまい。
―――や、やっぱり気付いてたのね! 仕様が無いわね。あんな沢山の人が観戦席から見てるんだから。緊張するなんて当たり前よ!
と遠目で観戦客達の方を見て、内心で怖気づいていると。
ポンと、肩に手を載せたヒョウガの方を見てから。
「だ、大丈夫に決まってるでしょ!?」
「ん・・・・・・!? それなら別に良いぞ! ま、息を整えておく為にも、深呼吸をするぞ!」
強がるアミリに、カナミらもいれて何とか深呼吸をしてくれる気になって。
す~ハ~す~ハ~。す~ハ~す~ハ~。す~ハ~す~ハ~。す~ハ~。
彼らは、何度も同じように深呼吸を繰り返し―――落ち着いてきた所で、丁度入場開始の時刻になった。
―――先ず初めに南武装武装守護学園の代表二チームが入って行き、続いて南東学園の代表二チーム、東南東学園の代表二チーム、南南東学園の代表二チーム、南西学園の代表二チーム、西南学園の代表二チーム西南西学園の代表二チーム、南南西学園の代表二チームの順にコロシアムのグラウンドの奥へと進んで行く。
その次に西武装守護学園の代表二チームが中へ入って行くと、続いて北西学園の代表の二チーム、北北西学園の代表二チーム、西北西学園の代表二チームの順に奥へと進んで行き―――並ぶ。
その後、東武装守護学園の代表二チームが入って行って、次に北東学園の代表二チーム、北北東学園の代表二チーム、東北東学園の代表二チーム、北武装守護学園のチーム<風神とチーム<魅破もグラウンドの中央へと向かい。
最後に天空都市の代表二チームに、地下都市の代表であるメイドのチームと、もう一チーム。離島代表の二チームが入って行くと、海底楽園都市の代表である亜人チームと、魚人チームが中央へと進んで行き―――少ししてから止まって、そして並ぶ。
すると、特別に設けられたステージに注目する。
―――ステージの右側には、ニ十都市それぞれの運営委員会と先生らが控えていて、ステージの左側には、海底王に仕える何十人もの使用人と、妻が立っていた。
そして、コロシアム内を囲むように座席に、立ち見を含めると軽く数百万を超える観衆が唯一点に集中していた。
そしてステージ上には、この都市の主―――海底王が選手たちへと視線を送っていて。
海底王―――マイゲラット・ライシスは、開会の言葉を述べる。
「おっほん。よくぞご無事に吾輩の都市へ来てくださいましたノワ。では細かい事は割愛して、唯今より、第十二回<交武祭典>《アルージェフェート》を執り行わせて頂くノワ」
マイクなしで通る高声で宣言すると。
彼方此方から歓声が沸く。
―――そして全チームの代表として、チーム<混種多族>のリーダーである少女―――グレナが舞台へと向かい。
「アタシら選手一同は、ここに死力を尽くして、最後まで戦い抜くことをここに誓います」
グレナが誓いの言葉を述べると、他の選手一同も彼女に合わせ、海底王へと最敬礼を示す。
それが終わると。
「それでは、先ずは優勝者へと贈呈品ノワが、宝石で創られた王冠に、世界最古の歴史書。吾輩の巨大な屋敷での食事のおもてなし。更に前大会の優勝チームへの挑戦権。切符を手にする。他にもクルーズ旅や、何処でも使えるフリーパス、その他諸々ノワ」
マイゲラットが口にしたそれは、何とも素晴らしい物の数々で。
「そしてルール説明させて貰うノワ。対戦方法はトーナメント戦ノワ。対戦相手に関しては、後程。そして、今大会は゛共闘同盟″を許すノワ。但し同盟を組んだ相手以外は其の儘一人抜けても、残りのメンバーで戦うこと。それと必ず契約書にサインをしてもらうノワ。で、万が一裏切りを行った場合は、そくそのチームを失格とみなすノワ」
淡々とルール説明、および必要事項を伝え終ると、彼方此方から色々な声が上がり―――。
「―――共闘同盟は、相手の強さを見極めてからの方が良いいと思うノワ」
と言うアドバイスをしてから。
「では、トーナメントの最初の相手を決めるノワから、チームの代表は舞台の前に来てノワ」
海底王の指示を受け、全四十チームそれぞれのリーダーが、それぞれ舞台の前に集う。
―――どう決めるんだろうな。
とヒョウガは、周りを見ながら思い。
―――今は話し掛け辛いのじゃ。こんな沢山の前だと恥ずかしいのじゃ。
リーフの方は、話し掛けるのを躊躇し、心境を心の中で語る。
「では、皆には、こちらのくじを一つ引いてもらうノワ。そのくじの先端に掛かれた同じもの同士が最初の対戦相手ノワ」
マイゲラットが、何処からか取り出した巨大な箱から出ている棒くじを次々と引かす。
そして、ヒョウガが引いた棒くじには、A-3と書かれていて。
幼女が引いた棒くじのには、B-1とだけ書かれているだけ。
―――一方、地下都市のメイドのチームのリーダーの少女―――ゼリアが引いた棒くじには、A-8と書いてあった。
そして亜人のチームのリーダの少女―――グレナは、A-4と書かれてあり、もう一つの魚人のチームのリーダーの青年―――シャーラの方は、B-3と書かれており。
―――んで、俺の対戦相手は・・・・・・
と探そうとしたのも束の間、海底王が話を進めて、
「てことで、AとBの一チームは、早速明日、から試合があるノワ。このトーナメント表に書かれて十三時いる場所にて、同時に試合開始ノワ」
と、突然何処からともなく現れたトーナメント表を見やり、明日試合のあるものに告げ。
その後、残りのチームの試合の日時が発表された。
―――ヒョウガ達は三日後の午後十四時で、相手チームの欄にはチーム<聖銃師>と書かれていて。
用が済んだらしく、仲間の元へと戻って行く。
「では、これにて開会式を閉めさせてもらうノワ」
マイゲラットのその言葉により、開会式(は終わりを迎えた。
お読みいただき誠にありがとうございますよ!
次回もよろしければお付き合いください _(._.)_




