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契約は天使のキス  作者: 海鮮鍋/玉蜀黍
第一章 天使との契約
3/33

2話 恋の始まりと、学園襲撃

こんばんは

前回の続きのアミリが見つかり、ヒョウガに恋する切っ掛けが出来たり、イベントがあったりです。

 スーパーの奥にあるスイーツ店前


―――お、美味しそうなケーキね。食べたいわね。


と、アミリはショーケースを眺めてそう思っていると。


アミリを探すヒョウガが、スイーツ店の前で足を止めて、少女の元へ行くとそっと肩を叩く。


「ここに居たのか、アミリ。何だ! 食べたかったのか?」


「え? ふぇ? ど、どうしてここだって分かったのよ。これは・・・その見ていただけなんだからね。ほ、本当よ!」


——お、驚いたわ。もう、素直に何て言わないわよ。本当は食べたいってね。


と、アミリは心の中でのみで言う。


「ああ、分かったぞ。んじゃあ、店入るぞ」


「わ、私の話し聞いてなかったわね。でも、しょ、仕様がないから良いわよ」


——ホ、ホント、こいつはどういう奴なのよ。でも、嬉しいわよ。そう言ってくれてね。


アミリは、ヒョウガを見てそう感じ。


と言う事で、来店した―――。


―――中に入ると、店内には、若い女性客や女子学生で大半を占めており。

席は、自由席のようで真ん中のソファー席にした。


アミリに奥に座らせると、俺はアミリの向かいに座ると。


「なあ! アミリは何を頼むんだ? 俺は、ブレンドコーヒーだけだ」


「わ、私は、このレアチーズケーキにするわよ。何か文句あるの?」


「別にねえよ。丁度来たな。済みません」


―――水を持ってきたウェイトレスが、注文が決まったことを知って注文を伺う。


「えっと、ブレンドコーヒーとレアチーズケーキを一つ下さい」


「畏まりました」


ウェイトレスが厨房へ行き、待つこと何分か過ぎて運ばれてきた。


「凄く美味しそうだな。そのレアチーズケーキ」


「あ、あげないんだからね。そんなに見詰られたってね」


少女の瞳を真剣に見つめたヒョウガは。


「んまあ良いぞ。それよりアミリって、ツンデレ属性だけどすげえ可愛いぞ。それに好きだ」


「お、お世辞でしょ。どうせ」


「んや、俺は本気だ」


 ―――つ、つまり、ヒョウガ先輩は私の事が好きだってこと!? そう言えば、よーく見てみると、ヒョウガ先輩って凄く格好いいわね。


すると、次第にアミリの心臓の鼓動が高まり、次第にドキドキし始めたではないか。


 ―――ど、どうしちゃったのよ、私の体!? そ、それはそれとして何か答えないと。え~と。え~と、


「あ、有り難う。と、特別に食べていいわよ!  一口だからね」


アミリは、顔を真っ赤に染めながらケーキの乗った皿をヒョウガの方に渡す。


「ん…美味いな。口を開けろ。ほら」


「ほえ~。い、良いわよ。自分で、パクッ…確かに美味しいわね! でもこれって・・・」


 ―――こ、これって、あ~んよね。漫画で見たことあるシチュエーションよ。確か、カップル同士とか、同性でやるやつよね!?


 少女漫画のワンシーンを思い出た少女は、同じ状態だと直ぐに理解する。

そして、良くカップルや、女同士でやってると心の中で言う。


しかし、こんな浪漫ろまんではない時にやると、あまり効果は期待できない。


―――周りの席の人達は、その光景を見てたのだろう。ソワソワと騒ぎ始めた。


「み、見られた。恥ずかしいわね」


「見られた? 何を?? それに何で顔真っ赤にしてるんだ? 熱でもあるのか」


「べ、別に熱なんてないわよ。それより、早く返しなさい!」


ワザと分からない振りをして、揶揄(からか)ってくるのだろうか。


そしてヒョウガがは、アミリの方に返すと、少女が残りを全部食べ始め。

パクパクと食べて行くうちに、全部無くなって行く。

そうして食べ終わったアミリは、水で一息吐く。


その後、二人で会計に向う。


 「レアチーズケーキの単品がお一つと、ドリンクの単品で、ブレンドコーヒーがお一つ、合計で五百九十九になります」


「それじゃあこれ」


「お預かりが六百円ですので、一円のお返しになります。それとレシートになります」


ヒョウガは、お釣りの一円とでシートを受け取ると、アミリと店を出て―――。


 「そ、その、ヒョウガ先輩、べ、別に奢って何てなんてな頼んでないんだけど、奢ってくれてありがとう。それとこのことは二人だけの内緒なんだからね。だって・・・」


 「ああ、どう致しまして。ん、分かった。何でか分らんが、二人だけの内緒な!」


――やった~。こ、これで二人だけの秘密が出来た。


少女は、心の中で喜ぶ。


――アミリとの時間も凄く楽しいな!


彼はそう思いながら、頬を緩めてにっこりと笑う。


「な、何笑ってるのよ!」


「別にいいだろう! 楽しいんだから」


指摘してくるアミリに向って、心にもあることを言う。


―――会話を終わらせると、ヒョウガとスーパーを出て学園の方へと戻っていく。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


     学園の学生寮。450号室。


学園に着いた頃には、既に陽が沈んで、辺りは真っ暗になっていた。


  ―――二人が戻ると、机の上には空の鞄が置いてあって。キッチンには、必要なものが全て揃っており、ボールには野菜が水気を浴びていて。


それと、俎板(まないた)と包丁を用意しているアーティナを目の辺りにし。


―——恐らく、ボールや野菜を洗ったのもアーティナだな。


と、ヒョウガは推測すると。


「あら、お二人とも帰ってらしたですの」


「ああ、手伝ってくれてどうも。今日はもう、俺一人で作るぞ」


彼は、彼女へお礼を言う。


―――その後、今日は彼が当番を受け持つことになり。


「分かったですの」 「い、良いわよ。お風呂入れて来てあげるんだからね」


と、二人が賛成したのでそうする事に決まり。


手順通りに調理をすること三十分ちょい。


遂に完成。


「おい、皆。夜ご飯だ!」


すると少ししてから、皆が食卓に集うと。


全員が席に着いてから。


「んじゃあ、皆。飯食うぞ!」


「「戴きます」」


「戴くわよ」


「戴きますですの」


「戴くよー」


 台所から見て、右にカナミ、アーティナ、アミリ。左からサラ、ミューフィ、俺の順番に座ってる。


皆が律儀に食事の挨拶をして食べ始め―――。

―――机の上には、オムライスの他に、冷蔵庫に入ってたサラダが並ぶ。


「このオムライス美味しいですの」


「ホ、本当ね。美味しいわ」


「ヒョウガ先輩、凄く美味しいです」


「ウチもそう思う」


四人共、ヒョウガの料理の腕前を褒め。


その評価を聞いて彼は―――


「ああ、有り難うな」


―――皆に褒められるって嬉しいな。それに、久し振りだな。


と、彼は思う。


 皆が食べ終わったのを見計らって、お風呂に入るように言うと、ミューフィとサラが脱衣所に向う。


十何分か経って、出てくると、次はアーティナが入浴しに行く。

アーティナが出ると、カナミが入浴しに行った。

そして何十分かして出て来る。


皿洗いが終わり、アミリも入りに行って、出て来たんだろうと思い俺は脱衣所に向う。



―――脱衣所に着くと。


可笑(おかしいぞ。電気が付けっ放しじゃねえか」


扉を開けつつもそう疑問視していると。

否な予感は的中。

―――そこには、てっきり出たと思っていたアミリの姿があり。


―――俺はすでに浴室の中にいるんだが。


と、ヒョウガは状況説明をして。

 

―――だ、誰よ。私が入ってるって言うのにって、ふぇ!? あ、ヤバいわよ。見られたわ。


 アミリは、湯船に入ろうとしていて、扉が開くのに気付いて振り向くと、ヒョウガがいるのに気付いて大急ぎで湯船に逃げ込む。


「その・・・何つーか凄い疲れてな。そんでだな・・・」


 「・・・ッ。い、今、わ、私の体見たわよね。さては、その為に入って来たのね。言い訳まで用意して、変態! 残念だけど、胸無いんだから。どうせ大きい方が好きなんでしょ!」


 「おいおい、俺が変態ってことになってるけど、誤解だぞ、誤解! それに胸無い方が好きだぞ」


彼の言い訳に耳を少女は、聞き入れるどころか、悪い方へと持って行き―――。

しかし、彼は断固として否定して。


ヒョウガの言葉を聞いたアミリは、少しホッとして彼女は安堵(あんどしてしまい。


「んじゃあ、俺は出るぞ」


 「ま、待ちなさい。い、良いわよもう。仕様がないから。す、好きなだけエッチな妄想でもしなさいよ」


 ―――な、何言っちゃってるのよ。私がそう言うのを望んでるみたいじゃないかしら。違うわよ。絶対!


アミリは、自分の発言を自分で突っ込んで、本当にエッチな子みたいになってしまい。


まあ、それは流石に違うと少女は心の中で言う。


「ん? しないぞ、そんな妄想なんか! まあ、そうするぞ」


―――よ、良かったわよ。


と、アミリは無い胸を撫で下ろす。


そう言う事でヒョウガは、お風呂に残ることにしたが決まり。

早速彼は体を洗おうとしていると。


 ―――俺は、背中を洗おうと桶に座ってると、何の前触れもなく、柔らかな感触とごっつごつしたでっぱりが直接伝わってくる。


「きょ、今日だけなんだから、こんなことするの」


「そりゃそうだろ。じゃなきゃ、色々と問題になるぞ!」


 ――― 凄く柔らかいな。一人の男としては可成りヤバい! 絶対‼ 世界中の男たちはこういうのを望んでるな。多分。


とヒョウガは思う。


 ―——バ、バレて無いでしょうね。私の心臓の音。ドキドキしてるって思われてないよね。本当に!


と、アミリは心臓のドキドキを気にしながらそう思う。


体を綺麗に洗い終えると、髪の毛を洗う。

なので彼女は、先に湯船に浸かることに。


ゴシゴシ、ゴシゴシ。ざあざあ。ゴシゴシ、ゴシゴシ。ざあざあ。



髪の毛をシャンプーとリンスーで洗い終わり、彼も湯船に浸かる。


「あ、温かいわね」


「ああ、そうだな」


目のやり処に困るヒョウガは、アミリが向いてる方とは逆の右を向く。


―——気まずいぞ。こういう時は何を話すもんなんだ?


とヒョウガは、困り果てた顔をする。


 ―——ヒョ、ヒョウガ先輩が困ってるわね。何か話題を出さないと。出さないと。ん~ん。そうだ。


「そ、そのヒョウガ先輩・・・・・・」


「ん……!? 何だ?」


「や、やっぱ何でもないわよ」


―――や、やっぱ恥ずかしいわよ。無理無理。絶対に言えない。


アミリは、恥ずかしいと言う事で言うのを止めてしまい。


―――何だろうな?


と、ヒョウガははてなマークを浮かべてしまう。


「や、ヤバいわね。逆上(のぼせちゃったわよ」


「それは大変だ! じゃあ出るぞ」


話しの話題も見つけれぬまま、逆上せてしまう。


なので 出ようとすると、何故か突然照明が落ち。


「て、停電!? どこよ、ヒョウガ先輩・・・」


アミリは、暗い所為で何も無い所で躓いて倒れ込む。


ヒョウガはというと。


「アミリ、どこだ? ん…ツルン」


ヒョウガが、石鹸(せっけんで足を滑らせて、何かに手を突く。


「ひゃん!? きゃああぁ~。へ、変態!」


―――悲鳴を上げた途端、他の子達が駆け付けて。


アーティナが、懐中電灯を照らしつけて、お風呂の扉を開け。

 

「え? ヒョウガ!? アミリちゃんも一緒・・・って何してるの!? まさか、そういう関係になってたんだ」


ヒョウガとアミリの今の状況を目撃され、最初に口を開いたのはカナミ。


「成程。そういった関係になってらしたの。でも、突然襲うとか、夜の魔王!」


「ヒョウガ先輩は、そういうことする方なんですね。危険です」


「そうなんだー」


皆に危険な人物と結論付けられても、今の状況では仕方がないか。


―――だが、こんな状態にも拘らず、ヒョウガは抵抗を見せて。


 「俺は知らなかったんだ。アミリがお風呂に入ってたことを。それに、俺の下に居たなんて」


「や、やっぱ、私目当だったんだ」


 今も、ヒョウガとアミリの状態は変わって無い為、二人の心臓の鼓動が速くなってしまい。


―――この状態はもう不味いな!


―――ヒョ、ヒョウガ先輩もドキドキしてるわよ。


二人とももう危ないので、彼は急いで退いて。


「やっと助かったわよ。あのままじゃ凄くヤバかったんだから。それより、この停電は何よ?」


「私達も分からない。でも外が騒がしいから何かあったみたい」


「そうか」


―――俺が納得し、アミリとお風呂場を出て体を拭いてる。

すると―――突如臨時放送が流れ出す。


 『緊急事態が発生しました。何者かが学園に侵入しました。電源装置管理室の電源装置が破壊したのもそいつの仕業です。外出せず、大人しく部屋で待機しててください。先生から連絡が入り次第、また連絡します。これで、臨時放送を終了いたします』


放送内容は、この学園内に侵入者が入り込んだこと警戒を促す。


 ―――それを聞いたヒョウガは、体を拭き終わり着替える。

そして興味本位に行こうとしていると。


「ヒョウガ、どこ行くの?」


「ああ、今から侵入者を探してくるぞ」


 「先の放送を聞いてたですの? 外出は禁止ですの。一人では行かせる訳にはいかないですの」


「誰も一人でとは言ってないぞ。全員で行くから大丈夫だ。多分な」


「それなら良いですの?」


アーティナ行く場所を伝えると玄関に行こうとすると。


彼がそう伝えると、彼女らは渋々承諾して行動に移す。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


臨時放送が流れる三十分ほど前。学園前に、一人の少女がいた。

その少女の年齢は、恐らく十六、七歳だろう。

 その少女は、藍色のセミロングにツーサイドアップの髪型で、肩まで露出した黒制服を着ている。


―――少女の名前は、ジャス・ライディス。


「そろそろ入ろうかな」


「まだ早えんじゃねえか。人がいる」


 「その様ね。ま、私と死神は入ると目立つし、騒がれて可成り派手に暴れちゃうから。だから、漆魔(シェイマ)宜しくね♪ この女の武器として、頑張りなさいね♪ この女の洗脳完璧だし」


 ライディスが侵入の相図を出した相手―――死神とは、周りを暗黒に包まれ、頭には一本の角が生えてる闇死神の事で。

 

  そしてもう一体。死神の言葉に同意したのは、見た目は幼女。お姫様が着る派手などレスを身に纏っていて、体の周りを邪悪なオーラをかもしているお姫様―――邪姫(じゃき)という。


そして少女」は、漆魔という悪魔に洗脳術を施されているらしく。


 ―――ここに来た目的は二つある。一つは、ライディスの事を何度も振った少年への復讐。もう一つは、学園の運営委員会の情報の入手だ。


それはさて置き、今度こそ行こうと思いライディスは行動に移す。


 『健闘を祈る』と漆魔に闇死神が以心伝心して、次に邪気が、『ふふ、楽しんで来てね♪』と闇死神と同じように以心伝心して伝えた。


―――ささっ、ささっ、風が吹きかう様にライディスが走り抜けて目的地である高等課棟へ向かう。


高等課棟最上階にある、電源装置管理室にライディスがやって来た。


「さ、入室しよう!」


鍵が掛かってるか確認すると、案の定鍵はかかっておらず。

簡単に中に入ると、彼方此方に、学園全ての電源がここに設備されており。

更に中央には、椅子が備わっていて。


「じゃあ、始めよっか!」


 そう言い終えると、漆黒に包まれた漆魔が変形した剣を両手で握り締めた。剣の名は―――漆魔刀剣シェイマリアン・ソード

握りしめた漆魔刀剣を、電源装置へ頭の上から突き刺す。


 ―――すると、プチンッという導線が切断される音が激しくしたことにより、停電が起きたというわけなだ。


そして、ライディスと漆魔が運営室へ向かっていく。


そして現在。ヒョウガ達は、高等課棟の前に立つ。


「んじゃあ、中に入るぞ!」


「そ、そうね。何か出て来るんじゃないでしょうね」


「何も出ねえよ。多分な」


そう言って夜の校舎の中へ入って行く。


一階は一周したが何も居らず、二階、三階も不気味ではあるが何も現れない。次に四階へ向かう。


「ここ、何かが通った後の様な気がする」


「足跡か、まあ先を急ぐぞ」


「わ、わかったわよ」


四階の奥に進むとまた足跡があった。それも帰り道の方も。


「ここみたいね。皆見て」


「これは酷いな。ただ者の仕業じゃないことは確かだ。普通の武器じゃないだろうしな」


電源装置管理室に入ると―――電源装置が無惨に破壊されているではないか。


「一先ず、別の場所を探すぞ」


「そうですね」


そして皆で別の場所を探すことに。


―――同時刻、ライディスと漆魔は、運営委員会室の前に居た。


「これで良いんだ。後は闇死神の所に持って行くだけだ。そうしたら一つ目はクリアだ」


 ライディスと漆魔が中に入ると、多くの資料があるが、直ぐに目的のものが幾つか見つかり淡白(あっさりと入手出来てしまい。


「案外楽なもんだな」


トタトタ。トタトタ。誰かがこっちへ来る足音が聞こえて来た。


「不味いな。そろそろ次に行くか。その前にと」


そう言って、漆魔は、置手紙を残す。

 

書き終えると、窓から出ようと扉を開けはなつ。

そして再び剣になった漆魔と共に飛び降りた。

―――飛び降りた階は三階だ。

降下している途中でライディスは、漆魔刀剣の技で漆黒の雲を発生させて。

その雲に降りてから、上手く地面へ着地。


 遅れて入って来た運営委員がが目にしたのは、荒らされて資料が床に散乱してる光景と、開けっ放しになっている窓であろう。


「無い。まさか、学園の運営資料が盗まれただと!? これが侵入者の目的という訳か」


「その様ですね。委員長!」


委員長と呼ばれた男が手探りで探すが目的のものが見つからず、漸く侵入者の目的に察しがつき。


「それより、侵入者の正体について分かったか?」


「否、まだ何も。だが、他にも目的が有るかもしれん」


 「一瞬ですけど、変な武器を持ってたので確証が有りませんが、昔見たことがあります。誰かは思い出せませんけど」


 委員会役員の一人の女性が、言葉を聞き思い返すが、手掛かりといった手掛かりが無いなとと言い、他の四人もそう思う。


一方その頃。ヒョウガ達はというと、次に中等課棟を探していた。もちろんハズレだが。

幸い先生に見つからなずに済む。


「次は何所を探す?」


「そうだな!」


「やあ、久し振り。ヒョウガ」


 カナミとヒョウガが話してると、そこに一人の少女―――ライディスが、漆魔と共にやって来ると。


「ん・・・どちらさんだ? それに何だその魔物は?」


「ねえ、ヒョウガ。逃げよう。絶対危険だし、それに、そいつが侵入者だよ。きっと」


 「ヒョウガ、忘れたんだね、僕のことを。何度も僕の告白を振ったくせに。何だいその子達は?」


彼の言葉を聞くや否。

 カナミが逃走の事を口にするが、ライディスはカナミには目もくれず、他のメンバーを見て怒りをあらわにして。


「そろそろ片付けようぜ、眠たいし」


「そうだね。これが終わったら好きなだけ寝ていいよ」


―――二人は、早く終わらせたい様子。


「話しても無駄見てえだし。俺の覚えてるライディスとは違うぞ。あの魔物が原因だ!」


「しょ、仕様がないわね。言っとくけど、私達はただのルームメイトよ」


「仕方有りません。一番悪いのはヒョウガ先輩だと思いますけどね」


 「ん・・・!? 俺が悪いのか。まあ、今なら理解出来るぞ! んじゃあ、戦う気になってくれたこと出し始めるぞ!」


こうなった原因が、ヒョウガの所為にさせられてしまう。

悪い事をしたとし自覚は無いが、今は悪かったと理解しており―――。


そして彼らは、白熱の戦いの火蓋(ひぶた)を切って降ろした。



次回は、ライディスとの戦いの話し、ライディスの過去の話しです。


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