21話 本当の最強
今回も何とか乗り越えましたよ! 著者の僕も毎日奮闘の日々を送っていて忙しいですよ!
本編はいよいよ決勝戦開幕ですよ!
そして決勝戦当日。
この日の空模様は、雲が架かっていて。気候は風が強く肌寒いくらい。
そして試合三十分前のこと。
「んじゃあ、最終確認するぞ!」
何のことかと言うと、誰が誰を相手するかと言うこと。
ヒョウガが相手するのは、リーダーである少女―――リーフ・チェレヌで。カナミがガウェールを、アミリはエボットを担当し。アーティナがミカネ・コロネを、ミューフィはザクを、最後にサラがライディスをと言う組み合わせだ。
「が、頑張るわよ!」
「そうですね」
「頑張るよー」
「可成りの強敵ですけど、きっと大丈夫ですの」
「だよね!」
と五人が、緊張していることが伝わってくるほどに身震いをして。
が唯一人だけは、緊張を重んずる様子がない。
「緊張するだけ無駄だぞ! 全力を尽くして最後までやりきることが大事なんだ。それが勝利につながるかもしれないぞ!」
「そうだね! 絶対に勝とうね」
「ヒョウガやカナミの言う通りですの! 全力を尽くして頑張ろうですの!」
彼の思いの篭ったセリフを聞いて、カナミとアーティナが強く頷いてそう言う。
それから時間は淡々と過ぎて行き、試合開始五分前になると、彼らは円陣を組む。
「んじゃあ、行くぞ!」
「「「おおー」」」
勢い良く地面を蹴って軽く砂埃を起こさせつつも、ヤル気を示す。
その後時間となり、中央の先生が立つ位置に向う。
「では唯今より、決勝戦を取りわせていただきます」
「それじゃあ、正々堂々頑張ろうなのじゃ。アリマ・ヒョウガ」
「ああ、宜しくな。リーフ」
男性教師の試合の合図で、ヒョウガに全力の背伸びをしても届かないリーフが手を伸ばしてくるので、腰を低くして彼がその手を握って握手を交わす。
それに釣られて他のメンバーも握手をかっわす。
握手を交わすと、其々が作戦通りに動く。
「如何やっら個人戦で来るようなのじゃ」
「それじゃあ、こっちもそれで行きますね」
「そうするのじゃ」
リーフの承諾を得ると、コロネが指示を出す。
最初に仕掛けて来たのは、アーティナの方で。
コロネの目と鼻の先へ瞬間移動してきたアーティナは技を発動。
「行くですの! 武装魔術<光耀一剣>‼」
彼女の魔剣が輝き始めて、少女へと斬りかかり―――。
「その様な攻撃では私は食らいません。先輩」
そう言ってコロネは、自身の武器である武装霊刀で真っ二つに切裂く。
「驚いてもらえましたか?」
ニカっとしながら、そうアーティナへと問うてきた。
サラの方は。
「どこからでも良いよー」
「それじゃあ、行くよ! 武装植物操杖術<植物の楽園>‼」
杖を地面に突くと、ニョキニョキと地面から幾多もの植物が生えてきて、それがサラへと襲い掛かってこようとしたが、彼女は妖精を呼び出しており。
「行くよー。妖精」
「はい、マスター。了解です。<フローヌ・ラース・トルリニ>‼」
襲い掛かって来る植物に向けて妖精は呪文を唱える。
すると、襲いかかかって来た植物たちに光が注がれて、見る見るうちに弱って行き。
「流石だな。サラ」
「全然だよー」
とライディスに褒められて嬉しそうにそう言葉を返し。
ミューフィの方は。
「それでは行きます。催鳥魔術<炎隼>!」
「僕も行く。武装呪銃術<三千年の怨み>
ミューフィが魔笛を吹くと、炎を纏った隼を呼び出し、ザクへと襲い掛かろうとすると、彼の技で拒まれてしまい。
その彼が放った技は、三千年もこの世を恨み続けて来た物たちの怨みがこもった弾だ。
「そう簡単にはやらせないから」
と至近距離までやって来て、そう告げた。
アミリの方は。
「そ、それじゃあ行くわよ! 武装魔銃術<星屑の弾>‼」
「行くで! 守護空間壁囲技<無限壁>‼」
アミリがエボットに銃口を向けて、引き金を引く。
バンバン。
彼女は幾つもの小さな鋭い星を鋭くした弾を、一ミリたりともズレることなく飛んで行かせようとしたが。
彼の目の前に異能で壁を創り出した途端、数えきれない程の壁へと変化して自身の周りを囲み込む。
「甘く見たら駄目やで」
「こ、これがランキング上位の実力ってわけね」
カナミの方は。
「それじゃあ、行くね! 武装想像<天空の歌姫>‼」
「同じくオレも行くぜ! 妖魔想像<天狗>‼」
天空から舞い降りた歌姫を出現させたカナミに、ガヴェールが天狗を出現させて、手に持つ羽団扇で歌姫を吹き飛ばす。
それが原因で、歌姫は消えてしまう。
「前より強くなったね!」
と彼女は、前戦った時との違いを思い知る。
ヒョウガの方は。
リーフを睨み付けるヒョウガに、彼女はニコニコと笑顔を見せてきて。
「んじゃあ、行くぞ! 武装二刀剣奥義<風神の竜巻乱舞>‼」
リーフの目の前に風神を出現させると、彼は踊り狂うように竜巻を起こす。
ゴーゴと音を立てて襲い掛かってきて。
踊り狂うように竜巻が襲ってくるが―――。
リーフが自身の武器である神の輝きを放つ鉈で切裂く。
「残念だったなのじゃ。武装神鉈技<神隠し>‼」
「流石は学園最強ってだけの事は有るぞ!」
「これは未だまだ初盤なのじゃ。初盤‼」
彼はうんうんと頷き、それを聞いた彼女は嬉しそうにしながらそう言い放つ。
戦いはまたアーティナの方へと戻る。
「今度は私から行きますね。先輩!」
そう言った刹那―――コロネは片膝を立てて、アーティナの至近距離へ移動し、素早く刀を抜き放つと。
「武装霊刀奥義<居合閃光>‼」
閃光を纏わせて彼女を斬り倒す。
「がああぁ~。痛い痛い痛い痛いですの」
彼女は腹から流血してしまい。
次にミューフィの戦いへ戻る。
「武装呪柔術<積怨丸>‼」
ザクが呪銃をミューフィ向けるなり、引き金を引く。
放たれたのは、積とみ重なった怨みの弾で。それが彼女も元へと飛んで行く。
「食らう訳には行けません。催鳥魔術<燕返し>!」
ミューフィは魔笛を吹いて、燕を呼び出すと、技を返そうとしていたのだが―――。
「ぐああああ~。痛い痛い痛い痛い。もの凄い技です」
返せなかった技が彼女を襲い。
アミリの戦いへ戻る。
挑発するような仕草をするエボットに、アミリは構ってはいけないと無視を通す。
「い、行くわよ! 武装魔銃術<烈火の弾>」‼」
「来たやな! ま、効かないけど。守護空間壁囲技<絶壁>‼」
そしてまた銃口を彼に向け、引き金を引く。
バンバン。
アミリが放った激しく燃え上がった弾が、エボットの異能で創り出された絶壁で打ち落とす。
「甘く見過ぎやで!」
「お、思った以上に凄~く強いわね!」
と彼女は、相手の強さを再度確認した。
そしてサラの戦いの方へ戻る。
もう一度ライディスが仕掛けてくる。
「武装植物操杖術<果実落とし>‼」
杖を地面に突くと、果実を生えさせて、それから空へと飛ばしサラへ落としてくると。
「妖精何とかしてー」
「はい、マスター。<ロテーア・アーラ・コアカルセ>‼」
呪文を唱えるや、妖精たちを出現させて、そいつらが翼で落ちてきた巨大な果実らを吹き飛ばすと、ライディスにも落とす。
躱すことが出来ぬまま、彼女は攻撃を食らってしまう。
「あああぁ~。痛い痛い痛い痛いよ!」
体から良血してしまい。
「中々やるな」
「そうでしょー」
ライディスに又も褒められ、サラは嬉しそう言葉を返す。
カナミの戦いへ戻る。
「それじゃあ、行くね! 武装想像<終焉の騎士>‼」
「そんな攻撃効かないぜ! 妖魔想像<塗り壁>‼」
カナミが出現させたのは、黒一色に染まり上げた騎士で、手には一振りで死を招く―――獄焉絶剣を握り締めており。そして斬りかかろうとするのだが―――。
ガヴェールが塗り壁を出現させて、彼女の攻撃を防ぐ。
「そんな!? 凄いね」
「決まってるぜ!」
カナミのセルフを聞いた彼は、自信満々に言い放つ。
ヒョウガの戦いの方は。
「妾から行くのじゃ。武装魔斧奥義<鳳凰の怒り>‼」
「そんな攻撃食らって溜まるか。能力<旋風>・・・・・・ッ」
リーフが左手に持つ斧を自身よりも大きく掲げ、技を発動。
怒りが溜まった鳳凰を呼び寄せ、斧を彼へと振り下ろす。
透かさずヒョウガは、その技に向けて渦のように巻き上がる風で吹き飛ばすとして。
ぶつかり合う技二つ。
そして押して押され手を繰り返している内に決着がついて―――。
リーフの攻撃を、やっとこさでそ空へと吹き飛ばす。
「中々やるのじゃ!」
「そう言われると嬉しいぞ!」
幼女に褒められ、嬉しそうにするヒョウガ。
またアーティナの戦いへと戻る。
コロネは片膝を立ててアーティナの目の前へ瞬間移動すると。
「食らって溜まらないですの!」
彼女は何処かへと消えてしまう。
「何処ですか? 先輩」
「ここですの! 武装魔術<究極の光魔一剣>‼」
アーティナはコロネの後ろへ瞬間移動すると、技を発動。
彼女は全ての力を光に込めて、更に魔力を注ぎ込み、少女へと斬りかかった―――。
その攻撃を躱す間もなく、コロネへ命中してしまい。
「がああぁ~。痛い痛い痛い痛い。先輩、本当は私少し甘く見ていました。もう手加減はしません。本気を出させて頂きます」
そう言った直後、コロネの周りの大気が大きく変化して、宣言通りに少女は本気を出す。
次にミューフィの戦いへ戻る。
ミューフィに呪銃を向けて、引き金を引く。
「武装呪銃術<怨霊丸>‼」
彼女は魔笛を吹こうとするも、技を発動できぬままその弾を食らう。
「ぐおおおぁ~。痛い痛い痛いです」
凄まじい攻撃を食らった彼女は、腹から血が溢れ出す。
その頃アミリの戦いはと言うと。
「い、行くわよ! 武装魔銃術<水神の弾>‼」
「無駄やで! 守護空間壁囲技<無限壁>・・・・・・ッ」
アミリはエボットに銃口を向け、引き金を引く。
放たれた水神の弾は、彼が目の前に異能で壁を創り出した途端、数えきれない程の壁へと変化して自身の周りを囲み込む。
が、しかし、
次々と壁を打ち砕いて行く。が、彼はギリギリのところで躱す。
「何でや!? この壁を崩していくとは……中々の腕やで」
「そ、そうでしょう。甘く見ないでよね」
とアミリは、無い胸を張って偉そうに言う。
そしてサラの戦いの方に戻る。
「僕から行くよ! 武装植物操杖術<植物地獄>‼」
杖を地面に着くと、幾つもの植物が事後クズの如く襲い掛かって来て……。
「妖精、何とかしてー」
「はい、マスター。了解です。<ロテーア・アーラ・コアカルセ>‼」
妖精が呪文を唱えると、妖精たちが出現して、そいつらの大きな翼が刃となって植物へと落とされて。ライディスの方にも。
それにより植物は全て消え、彼女も攻撃を食らい。
「ああ、あああ~。痛い痛い痛い痛いよ!」
「まだまだだよー」
サラは未だまだ余裕らしい。
カナミの戦いに戻る。
「此方から行かせて貰うぜ! 妖魔想像<雪女>‼」
「行くね! 武装想像<海の怪物>‼」
ガヴェールが雪女を出現させて、カナミが海の怪物を出現させる。
雪女の凍てつく雪を、海の怪物の腹部から生える三列の六つの犬に消し尽されてしまう。
そして最後には彼にまで襲いかかってきてしまい、その攻撃を食らってしまう。
「ぐああああ~。痛い痛い痛い痛いぜ! 流石はだてに学園ランキング2位に居座るだけの事は有るぜ」
カナミの地位に間違いはないと言うが。
「だがまだまだだぜ。本気を出してやる」
ガヴェールが歯を見せながら笑う。
―――まだ彼には余裕が見られる。
ヒョウガの戦いに戻る。
ヒョウガは二刀剣を構えていると。
「妾は憧れていたのじゃ。始めて戦いを見た時から」
とリーフは、彼に憧憬していたことを打ち明けて。
それをチャンスに、彼女の虚を突く。
「だからこそ今の妾があるのじゃ。能力<崩壊>‼」
胸に手を当てて言うと、能力を発動。
攻めて来たヒョウガの立つ地面が―――否、リーフが居る所以外に皹が入って行き、軈て崩壊していく。
その所為でリーフ以外が落ちて行くも、コンマ数秒でまた新しい地面が現れて。
「ん・・・・・・!? なんて凄い能力だ!」
「わらわの強さが分かったなのじゃか。最強には絶対に勝てないのじゃ」
彼の驚く顔を見るや、彼女はヒョウガ達には勝機が無い事を告げた。
アーティナの戦いへと戻る。
「先のアレは凄かったですの!」
「流石リーですね。それより余所見しないでください! 先輩。行きますので」
先体験した現象のことを口にしたアーティナへ、コロネは少し食いついてから、余所見売るなと忠告をする。
彼女は本気を出す。
コロネは片膝を立てて、アーティナの至近距離へと移動し、素早く刀を抜き放つと。
「武装霊刀奥義<居合業火>‼」
地獄の火を纏わせて、彼女を斬り倒す。
「ゴあああぁ~。熱い熱い熱い熱いですの。それに痛い痛い痛いですの」
業火を食らったアーティナは、熱さと痛みで蝕まれてしまい。流血もしてしまう。
「これで決めますね」
「食らって溜まらないですの!」
そう言った彼女は、あちこちに瞬間移動するも。
コロネは片膝を立てて、今いるアーティナの至近距離に移動し、素早く刀を抜き放つと。
「武装霊刀奥義<居合絶息>‼」
彼女の息の根を断つ。
血が大量に噴き出して、腥い匂いがしていた。
ミューフィの戦いへ戻る。
「そろそろ終わりにしようか。飽きた。もう手加減しない。武装呪銃術<三千年の怨み> <怨念丸>‼」
ザクはミューフィへと銃口を向けて、引き金を引く。
本気を出した彼が放った三千年もこの世を恨み続けた者たちの弾と、怨念の弾が一ミリたりともズレることなく、猛スピードで飛んで行く。
その二つの銃丸を避けることが出来ぬまま、攻撃を食らってしまい。
その所為で、体中に穴が開いて大量に良血してしまう。
血腥い匂いが漂ってきて。
「ぐおおおおおぁ~。痛い痛い痛い痛い・・・・・・げホげホ・・・・・・ヴぇ~。そん……ワタシが………」
バタン、とその場に倒れ込む。
次にアミリの戦いに戻る。
「そ、そんな。アーティナさんに、ミューフィが敗れるなんて・・・・・・」
アミリは、二人が敗れた事で悔しそうにしていると。
「分かったやろ! そっちに勝ち目がないって」
「わ、分かってるわよ! 見せてあげる。今までどれだけ頑張って来たかってことを!」
「何? 負け惜しみか?」
とエボットが言った直後、アミリは今までの特訓を思い出す。
そして、
「武装魔銃術<究極の虹色弾>‼」
バンバン。
特訓や本番で身に付けた渾身の一撃を放つ。
そん技は、全ての魔力を使って創り出した虹色の弾で。彼の元へと一ミリたりともズレることなく飛んで行き―――。
「食らって溜まらないで! 守護空間壁囲技<絶壁>・・・・・・ッ」
透かさずエボットは、異能で創り出した壁で撃ち落とそうとするが。
抑えきれなかった彼は強力なミリの一撃を食らい、体に大きな穴が開いて大量に流血してしまい。
「がああぁ~。痛い痛い痛い痛い。げホげホげホげホ。この俺が・・・・・・こんな一撃でやられるやと!? そんなことあって・・・・・・いけないのに……」
バタン、とその場に倒れ込む。
「そ、それじゃあ、サラ。私もそっち行くわよ!」
『助かるよー』
発信機でサラ連絡を取ると、彼女は少女の元へと向かう。
サラの戦いへと戻る。
「それじゃあ、アミリは攻撃宜しくー」
「ま、任せなさい!」
信頼し合ってることが伝わってくる会話を交わすと。
「行こうかな。武装植物操杖術<植物地獄>‼」
「妖精けしてー」
「はい、マスター。<ロテーア・アーラ・コアカルセ>‼」
妖精が呪文を唱えると、妖精たちを出現させて、そいつらが翼を刃に変えて植物の地獄へと落とす。
それにより全てが掻き消されてしまう。
「は、早く終わらせるわよ! 武装魔銃術<究極の虹色弾>‼」
彼女へと銃口を向け、引き金を引く。
アミリは全ての魔力を使って虹色の弾を創り出して、一ミリたりともズレることなくライディスの元へお飛んで行く。
避ける時間すら取れぬままその弾を食らい、体中から大量に流血してしまい。
「ゔおおおぉ~。痛い痛い痛い痛い。・・・・・まだまだだね! ……これで終わるなんて……ゔぇ~。げホげホ・・・・・・」
バタン、その場に倒れ込む。
カナミの戦いに戻る。
「見せてやるぜ! これが俺の本気だぜ! 妖魔想像<滑瓢> <閻魔大王>‼」
「負けないからね! 武装想像<紅色の壁>‼」
ガヴェールは滑瓢と地獄の王を同時に出現させて、カナミへと襲い掛からせて。
透かさず彼女は、鮮明な赤色の堅固な壁で防ごうとするが―――
抵抗虚しく壁は破られ、カナミは二つの強力の攻撃を食らい、体のあちらこちらから血が噴き出してしまい。血腥い匂いが漂う。
「ぐああああ~。痛い痛い痛い痛い。こんな所でワタシまで敗れるなんて・・・・・・げホげホ・・・・・・三人共ゴメン・・・・・・ゔぇ~・・・・・・」
バタン、その場に倒れ込む。
アミリとサラの方の戦いは。
二人の前にコロネ、ガヴェーゲル、ザクが立ち塞がっており。
「一気に決めましょう。先輩!」
「分かった」
「了解だぜ!」
コロネが二人に指示を出すと、二人は返事をして行動に移す。
「が、頑張って倒すわよ! 三人の分も頑張らないと…」
「そうだよー」
と二人は、思いを言うと。
次の瞬間――コロネは片膝を立てて、サラの至近距離に移動し、素早く刀を抜き放つと。
「行きますね! 武装霊刀奥義<居合業火>‼」
地獄の火を纏わせて、サラを斬り倒す。
「ごああぁ~。熱い熱い熱い熱いよー。後痛い痛い痛い痛いよー」
妖精に指示を出す間も与えられるまま、業火を食らったサラは、熱さと痛みで体中を蝕まれてしまい、流血してしまう。
「ハアハア。い、行くわよ! 武装魔銃術<究極の虹色弾>‼」
「残念だぜ! そんな攻撃効かないぜ。妖魔想像<塗り壁>‼」
ガヴェールに銃口を向け、引き金を引く。
バンバン。
アミリは、全ての魔力を使って虹色の弾を創り出して、彼の元へと一ミリたりともズレることなく飛んで行くが―――。
彼が塗り壁を出現させて、攻撃を防ぐ。
「こっちも行くぜ! 妖魔想像<閻魔大王>‼」
「こっちも行く。武装呪銃術<三千年の怨み>‼」
ガヴェールとザクが同時に技を発動。
ガヴェールは地獄の王を出現させて、彼女へと襲い掛からせて、ザクは、三千年もこの世を恨み続けて来た者たちの弾が、アミリへと飛んで行く。
二つの攻撃を避けることが出来ず、アミリは正面から食らってしまい。大量に流血してしまい。
「これで決めるぜ! 妖魔想像<滑瓢>‼」
彼は滑瓢を出現させると、彼女へと止めを刺す。
その所為でさらに多くの血が噴き出してしまう。
「あああ、ああぁ~。痛い痛い痛い痛いわよ! げほげほ・・・・・・わ、私まで敗れるて・・・・・・あって良い訳ないのに・・・・・・ゔぇ~。でももう駄目みたいね・・・・・・」
バタン、その場に倒れ込む。
「アミリまで遣られたよー」
『これは予想外だ!? サラ、気を付けろ!』
発信機越しで状況を伝えるサラに、ヒョウガは予定が狂ったような様子で。
『今までの特訓を思い出すんだ』
「分かったよー」
彼のアドバイスを受け、彼に向けてそう返事を返す。
「それじゃあ、行こう。武装呪銃術<積怨丸>‼」
彼女は目を瞑り、今までの特訓を明確思い出す。
そして目を覚醒させたとき、妖精が何も指示を出してないにも拘らず動き出して。
「マスター。あの弾を消します」
「え? うん。そうだよー」
「<ソルーム・ミータ・シテ―ト>‼」
妖精が呪文を唱えると、未知数の鍵が突如出現して、弾を包み込むように鍵がした途端、爆ぜた。
ザクは危険を察知して動こうとしたが動きを封じ込められてしまい。彼も爆ぜてしまう。
「がああぁ~。痛い痛い痛い痛い。何て技何だ!?」
爆撃を食らい、体中を痛みが襲う。
「成程。そう言う技なんですね。それでは行きます」
「妖精。また行ってー」
「分かっています、マスター。<ソルーム・ミータ・シテ―ト>‼」
妖精が呪文を唱えると、未知数の鍵が突如出現するが、既にコロネは居らず、何と未知数の筈の鍵の上に乗っており。
そして神業のように、次々の凄いスピードで壊して行って、妖精が目で捉え切れないほどのスピードで片膝を立てて、サラの至近距離に移動し刀を抜き放つと。
「武装霊刀奥義<居合絶息>‼」
痛みすら叫べず、容易くサラの息の根を断つ。
血が大量に噴き出して、腥生臭い匂いがしていた。
妖精も主人が消えた所為で消えてしまう。
「残りは一人だぜ!」
「そうだな」
「これで私達の勝が決まります」
残り一人―――ヒョウガの元へと向かいながら、勝利が決まったとばかりな笑顔で言う。
「もう妾たちの決まりなのじゃ。アリマ・ヒョウガ。貴方たちの勝ち目はもうゼロパーセントなのじじゃ」
「・・・・・・ッ」
リーフの確信的なセリフを聞き、ヒョウガは息を呑む。
―――そして、いよいよ決勝戦は最終局番へと向かって進んで行く。
次回は決勝戦の後半の話しですよ!
泣いても笑っても最後ですよ!
謎の人物の登場で、少し混乱しますよ!(決勝戦の方が)
一体ヒョウガ達は優勝できるのか?
早めに終わるよう頑張って奮闘しますよ!
今Twitterが使えなくなてしまっているがために、色々と厄介なことになってますよ!
面白かったら他の人に勧めて頂けるととても助かりますよ! _(._.)_
ではまた次回。




