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契約は天使のキス  作者: 海鮮鍋/玉蜀黍
第三章 超えた先の結末
22/33

17話 攻略の鍵は?

今回は忙しさのあまり投稿が遅れてしまいましたよ! それに最近はとても暑いですね(;´・ω・)


本編は、学園選抜バトル3戦目の話しですよ!



そして次の日の午後。バトル施設四階。


「んじゃあ、摸擬戦始めるぞ!」


「い、良いわよ!」


「ウチも良いよー」


ヒョウガが同じメンバーの二人に合図を送ると、了解と言葉を返す。


「ちゃ、ちゃんと守りなさいよね!」


「分かってるぞ! 絶対守ってやる」


「ウチも守るよー」


「んじゃあ、行ってくるぞ!」


そう言うと彼は攻めに向う。


「ヒョウガが 来たですの」


「確かにそうです」


「じゃあ、二人とも守り宜しくね」


その返事として、二人はうんと頷く。


そして、ヒョウガは段々と近付いてくるので。


「アタシが行くですの! 武装魔術<雷光一剣>」


近付いてきていた彼の前に瞬間移動したアーティナは、構えていた魔剣で技を発動。

虚空から稲妻を出現させ、剣にそれを浴びせて剣で斬りかかるのだが。


「んな攻撃食らうのはご免だぞ! 能力<鎌鼬かまいたち>!」


斬りかかろうとしていた技を、ヒョウガは鎌鼬で切裂く。


「私も行きます。催鳥魔術<鷹の爪>」


魔笛を吹いたミューフィは、大鷹を呼び出して彼女の指示でアミリへと大爪を剥くのだが。


「そうはさせないよー。エアノーク!」


――はい、マスター。了解しました。


目の前に、白一色の妖精を呼び出す。


「あの攻撃を何とかしてー」


「はい、分かりました。<クラム・テーイ・バーリア>!」


妖精が呪文を唱えて技を返そうとするも。


「ぐあああぁ~痛い、痛いよー」


呪文が聞かずに、サラが攻撃を食らってしまう。


「じゅ、準備が出来たわよ! 武装魔銃術<雷電の弾>!」


ミューフィに向けてアミリは銃口を向け。バンバン。


彼女は、雷と電の合体した弾を放つ。ミューフィは笛を 吹こうとするが間に合わず。


「がああぁ~痛い痛い痛い。凄い技です」


避けられなかったミューフィは大ダメージを食らい。


「私も行くね! 武装想像<火焔狼>!」


カナミが想像したのは、炎を身に纏っている狼。


「今度は止めるよー」


―――はい、分かりました。


「守護魔甲術<妖精の輝壁>!」


妖精は、サラの前に光り輝く壁を創り出す。


襲い掛かって来た狼を消し去ることに成功して。


「んじゃあ、俺も行くぞ! 武装二刀剣奥義<風神の二刀斬り>!」


カナミの前に風神が現れて、手に持つつ二つの剣で切裂いてきて。


「ぐおおおぁ~。痛い。痛い。流石だね、ヒョウガ」


カナミは彼の攻撃を食らい、体から血が噴き出す。


「アタシが相手ですの」


そう言ってアミリの方へと瞬間移動するのだが。


「食らうんですの!」


「こ、これで終わりよ! 武装魔銃術<星屑の弾>!」


最後の一人であるアーティナに銃口を向け。引き金を引く。バンバン。


放たれたのは、無数の小さな星の強力な弾だ。


「がああぁ~。痛いですの。痛い痛いですの」


至近距離にいるため、抵抗なく攻撃を食らってしまう。


痛みを堪えきれず、彼女はその場に倒れ込む。


「終わったぞ! だから俺達も出るぞ!」


ヒョウガの声を聞いて、他の二人も一緒に出て行く。


それから彼らは、部屋へと戻って行って、のんびりと時間を過ごす。


―――それから俺がお風呂を入れに向った。晩ご飯は昨日の残りだ。


お風呂を入れている内に晩ご飯を食べ始めて、その後一人一人お風呂へと入りに行く。


そして全てのことをし終えてから、明日の試合の為の作戦会議を始めようとしていた。


「んじゃあ、作戦会議するぞ!」


「今回はどうしようか?」


「そ、そうね。う~ん」


ヒョウガがそう告げると、カナミとアミリが考え込んで。


「アタシは彼と戦いたいですの」


「絶対アーティナ先輩手抜きするよー」


「我儘だっていうことは承知の上ですの。それに手抜き何て一切するつもりないですの」


 アーティナが、エデロアとの対決をしたいという申し出に対して、サラも二人の関係を知っているために、じ~っと見てくる。


彼女の執念が強い。


「んじゃあ、それでも良いぞ! 但し」


「但し?」


彼の言葉に首を傾げているアーティナに言い放つ。


「誰か一人を一緒に連れて行くことだぞ!」


「分かったですの」


「んじゃあ、後の奴らは俺達で相手するぞ!」


ヒョウガの出した条件を呑み込んだことで決定して。


 作戦会議はこうして幕を閉じて、全員で寝室に入ってベットに横になる。それから何十分かして眠りに就く。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


試合当日。


時刻は十時を過ぎた頃。 場所、競技場。


「それでは、ナラード率いる335号室と、アリマ率いる450号室の試合を開始します」


男性教師が、試合開始の言葉を述べ。


「宜しく頼む」


「ああ、こちらこそ宜しくだぞ!」


リーダー同士が強く握手を交わす。

それにつられて他のメンバーも握手を交わす。


握手をし終えると、作戦通りの行動にとる。既に武装展開済み。


「二手に分かれたよ! 僕はアーティナの方に行くね」


「了解。こちらは私達がやるよう」


黒髪ツインテールの少女が、エデロアの指示でヒョウガ達の方へと向かう。


「き、来たわよ! ちゃんと私を守りなさいよね!」


「ああ、言われなくても分かっているぞ!」


「ワタシも頑張ります」


「私も頑張るね」


アミリが、相手が近付いてきているので声を掛けると、他の目仲間が戦闘大勢を取る。


「行くよう! 武装両手大剣技<自然力ブリローダイトブレイカーり>!」


黒髪ツインテールの少女は、カナミに向けて強力な自然の力で斬りかかって来るのだが。


「そうはさせないぞ! 能力<暴風>」


ヒョウガの体を中心に強い風が吹き荒れて、彼女の斬撃を吹き飛ばす。


 「中々やるな。だが、こっちの攻撃は如何かな。武装二丁拳銃技<二重業火銃丸ダブルインフェルノブレット>」


水色のバーストヘアの青年が、二丁拳銃をアミリとミューフィに向けて引き金を引く。


バンバン。バンバン。


二つの銃口から、業火のの弾を放たれて、二人へと飛んでいく。


「食らう訳にはいきません」


ピ――――ピ――――!


ミューフィが笛を吹くと。


「これで大丈夫です。催鳥魔術<燕返し>」


ミューフィの前に燕を出現させて呼び出す。


そして、彼が放った片方を、燕が相手へと返す。


「がああぁ~。痛い、痛い。それに暑すぎる」


返って来た自分の攻撃のせいで、ダメージを食らい。


そしてアミリの方へと飛んで行った弾は、


「残念だったな。能力<鎌鼬>!」


飛んで来た弾を、ヒョウガは触れる事無く傷をつけて消し去り。


一方その頃。アーティナ達とエデロアたちの戦いは。


「どこからでも来て良いよ」


「行くですの! 武装魔術<聖光魔斬り>!」


 アーティナの周りを聖なる光が包み込み、剣にまでもそれが達する。そしてそこへ魔力を注ぎこんでエデロアへと斬りかかるのだが。


「僕には効かないよ! 武装手甲鉤技<燃焼の壁>」


彼女の放った技を、手甲鉤である筈の無い日を出現させて焼いて消し去るエデロア。


「こっちもイコウかな。武装爆弾術<水素爆弾ハイドロリック>」


 サラをターゲットに定めた少女が、何も持っていなかったはずの手に、何時の間にか爆弾を二つ握り締めていて。


その爆弾は水素爆弾の為威力が凄まじい。それをサラの方へと投げ。


「これはヤバいよー。エアノーク」


―――はい、マスター。了解です。


そして目の前に、彼女の契約している真っ白な妖精が現れると。


「飛んできている二つの爆弾を何とかしてー」


 「分かりました。マスターに、そんな恐ろしい攻撃をするとは許すことが出来ません。<ソルーム・イーユ・エラル>!」


この前使ったのに似ているが、その違いは歴然だ。


妖精が呪文を唱えると、謎の鍵が幾つも現れて、飛んできた技に鍵を掛けて封じ込む。


そして封じ込めた爆弾を、容赦なく叩き潰す。


「ナンて強さだ⁉ 妖精使い! 爆弾をスベテ潰すなんて」


と、悔しそうに少女は言う。


一方。ヒョウガ達の戦いは。


「じゅ、準備が出来たわよ! 武装魔銃術<氷雪の弾>!」


アミリが、桃色の髪の少女に銃口を向けて引き金を引く。


氷と雪が合体して一つの弾となって、少女の元に一ミリたりともズレることなく飛んでいく。


「グラー・シドリニア」


桃色の髪の少女は、両手を広げて呪文を唱える。


すると、飛んで来た弾が分裂されて元の二つの弾になって破壊される。


「な、なんて凄い技よ!」


余りの凄い技に、彼女は驚きを隠せない。


「んじゃあ、こっちから攻撃するぞ! 武装二刀剣奥義<無色の七色>


 赤髪の青年をターゲットに定めたヒョウガは、無限に続く七色の風で彼を包み込む。それによって身動きを不能にして。

やっと身動きが出来るようになったところに、彼が一撃を放つ。


「武装奥義<七色風斬り>!」


七色の風が其々刃となって斬りかかってきていて。


「ぐおおおおぁ~痛い痛い痛い痛い。何て技だ」


バタンとその場に倒れ込む。


「じゃあ私が行くよう~。武装両手大剣技<聖光力サクレイトブレイカーり>!」


「行くね! 武装想像<黄金ゴールデン番人ガルディアン>!」


 黒髪 ツインテールの少女――マロリスは、両手持ちの大剣かに聖なる光の力を溜めて斬りかかってくる。


それと同時に、カナミが想像していた黄金色の輝きを放つ番人を出現させ。


ががががが。バリバリバリバリ。


二つの技がぶつかり合って押して押され手をっ繰り返して、結果的に。


「あああ、あああぁ~。痛い痛い。体が痛い」


カナミへと聖光力の斬撃振り下ろされた事により、命中して体中が痛み始めて、血が流れ出すす。


「ワタシも行きます。催鳥魔術<炎隼>」


ミューフィが魔笛を吹くと、空から突如燃え上がる炎を纏った隼が出現した。


そしてそいつが、水色のバーストヘアの青年へと襲い掛かり。


「ちっ、技を発動する時間が無いか。がああぁ~」


技を発動する時間を与えられぬまま、ダメージを食らう。


「そうはさせないぞ!」


マロリスが、彼女の持つ能力の「治癒」を使いに行こうとするが。

彼女の前にヒョウガが立つ。


「仕方ないよう。私が相手してあげるう。武装両手大剣技<太陽放射斬り>!」


「こっちも行くぞ! 武装二刀剣奥義<疾風迅雷二刀斬り>‼」


マロリスは、虚空から太陽を出現させて、その力と一緒に放射させて切裂く。


それとほぼ同時に、彼は疾風と激しい雷を創り出すと二つの刀剣で斬りかかって来る。


技と技がぶつかり合う前に、ヒョウガは仕掛けてくるようで。


「能力<鎌鼬>!」


彼女が放った技を、触れも打つもせずに傷つけて消し去る。


それから彼が放った技が、マロリスへと襲い狂い。


 「ぐあああぁ~。痛い痛い。痛い痛い。こんな所で・・・・・・やられるわけには訳にはいかないよう」


彼女は強力なヒョウガの攻撃を食らい、口から、頭から、胸、腹から血を流す。


バタン、その場に倒れ込む。


一方。アーティナ達の方は。


「僕から行くね! 武装手甲鉤技<黄金ゴールドパンチり>!」


エデロアは、アーティナのゼロ距離に移動し、手甲鉤で技を発動。


彼は手甲鉤えお黄金色に染めて彼女を殴る。


「がああぁ~。痛い、痛いですの。凄い痛いですの」


アーティナは、エデロアのパンチによってダメージを食らうも。


「こんな傷掠り傷みたいなもんですの。だから大丈夫ですの! 武装魔術<光焔斬り>‼」


「無駄だからね! 武装手甲鉤技<消滅の壁>!」


眩い光と燃え上がる炎で斬りかかった彼女の技を、彼は文字通り消滅させて見せた。


「今度こそですの! 武装魔術<水竜斬り>‼」


「武装手甲鉤技<霧散の壁>‼」


 アーティナが虚空から水で創り出された竜を出現させ、エデロアの所に飛んで行くも、彼が技で跡形もなく消し去り。


「今度の今度こそですの! 武装魔術<光魔一剣>‼」


 「何度やっても一度見たり、戦った時に味わったことがあるから無駄だよ! 武装手甲鉤技<消滅の壁>‼」


眩い光がエデロアを失眼させて、そこに光魔で斬りかかって来るのだが、又しても消滅してしまう。


サラの方は。


「もうイチド行こうか! 武装爆弾術<原子爆弾>!」


「また来たよー」


 「又してもマスターにそんな危ない物を。許されることではありません。<クラム・テーイ・バーリア>!」


  サラの妖精が呪文を唱えるや否、少女の投げたはずの爆弾を原子爆弾が自分の元へと戻って行く。


「ぐおおおおぁ~。何てワザなんだ! イッタン退避」


そう言うと、少女は本当に退避していく。


ヒョウガ達の方はというと。


「バローラ・スィティ—ル」


 桃色の髪の少女が、両手を広げて呪文を唱えると、地面に魔法陣が現れ。ついでに彼女の周りを水色と赤色の玉が飛び回り。

 ターゲットに彼女はアミリを選び、攻撃を仕掛ける。その手段は、飛び回っている玉を接触。すると、魔法陣がアミリの足元を超えるほどの広がりを見せると。


「な、何でこんなに広がってるのよ! 後この魔方陣は何?」


「アイス・カーラエル」


と桃色の髪の少女が、魔法を唱えると、アミリの頭に鋭い氷柱つららが降り注ぐ。


「がああぁ~。ゔぇえ~ああ。な、何て技よ!」


攻撃を食らったアミリは、体中から血を流して見るに堪えない姿になってしまい。


「これはまずいぞ! 武装二刀剣奥義<交炎刃の風>‼」


炎が交じり合った炎風が、誰も攻撃していない男へと襲い掛かる。


避ける時間が足りない。


「ぐおおおおぁ~。気持ちがいい。痛くて痛くて気持ちがいい」


「なんて変な奴だ。これで終わりだぞ!」


グサッ、グサッ。二刀剣で刺す。


「がああぁ~。痛い痛い。気持ちが良過ぎる」


バタン、彼はその場に倒れ込む。



「ワタシも行きます。催鳥魔術<イーグル翼落アーラドロップとし>」


 ミューフィが魔笛を吹くと、巨大な鷲を呼び出す。そして空へと飛んで行って、水色のバーストヘアの青年の頭上までいき、それから大きな翼を落とす。


「武装二丁拳銃技<二重ダブル雷銃丸サンダーブレット>!」


彼は鷲に二つの銃口を向け、引き金を引いて弾を放つ。

その弾は、強烈な雷で大鷲目掛けて落とすのだが。

そんな抵抗は意味を為さない。


「ぐあああぁ~。痛い痛い。痛い痛い。これはキツい」


「そしてこれで終わりだね! 武装想像<七本の神剣>‼」


 カナミは想像していた七本の神剣を出現させると、水色のバーストヘアの青年に向けて飛んでいくように指示を出す。


 「ゔおおお~。がああぁ~。駄目だ。ここで・・・・・・終わるなんて・・・・・・情けないのに・・・・・・」


 避ける間もなく、飛んで来た七本の神剣で体中を突き刺されて、今にも逝きそうな擦れた様な声で言う。


バタン、最後には倒れ込んでしまう。


「あああ、サンニン共やられちゃって。それじゃあイコウか! 武装爆弾術<水素爆弾>!」


少女が何時の間にか手に爆弾を持つ。


その威力の凄まじい水素爆弾を、ヒョウガ目掛けて投げて。


ドカーンドカーン。


爆ぜる。二つの爆弾が命中して爆ぜる。


 「何かカンタンに行った気がする。まあ、これでキマリだね! Aランクの私のバクダンを食らったんだから」


「痛いぞ! 流石Aランクの奴の武器だけあるぞ!」


「そのワリに痛そうじゃない!?」


少女の言う通り、彼には目立った外傷はあまり見当たらない。

強いて言うなら擦傷を負っているくらいだろう。


その頃。今にもヤバそうなアミリのッ所へとサラが駆け付け。


「これは凄くヤバそうだよー」


「マスター。私に任せて下さい。<アル—ル・ピオラ・ヒールア>‼」


妖精が呪文を唱えると、幾つもの謎の光が出現して、アミリへと降り注ぐ。


すると。


「た、助かったわよ! ありがとう」


「どう致しましてだよー」


目を覚ましたアミリは、傷が完全に癒えて万全な状態に戻り。


サラに素直に感謝を伝えると、彼女は嬉しそうに言葉を返す。


「ジュディア、エデロアさん。サクセンヘンコウしようか、こっちに集まって」


 『分かった。行く』と桃色の髪の少女――ジュディアが答え、『仕方ないよ! 了解』とエデロアが不満顔で言う。


二人に発信機で伝え。


そして二人は少女の元へ向かい。カナミ達もヒョウガの方へと向かう。


「これでも食らって! バローラ・スィティール」


ジュディアが、両手を広げて呪文を唱えると魔法陣を出現させる。

そして玉を接触させてカナミとミューフィがいる所にまで広がって行くと。


「き、気を付けなさいよ! それはヤバいんだから」


「そう言われても、もう駄目みたいだね!」


「ワタシもカナミ先輩と同じです」


アミリが注意を促すも、事は遅く二人とも足が動かせれなくなっており。


「マグ―マ・ドロウプ」


岩しょうを空へ出現させて、二人へと落とす。


外からの攻撃は魔法陣内では無意味で。


「がああぁ~。熱い熱い。それに痛い痛い。痛い」


「あああぁ~。熱い熱い。溶けそうです。それに痛い痛いです」


二人共マグマを食らい、熱さと痛みが体中を襲う。


「成程ね。痛い痛い。ミューフィちゃん、試してみたいことがあるんだよね」


「上手くいくか分かりませんが了解です」


ミューフィの耳元でカナミが囁く。

すると少し考え込出から了解を得れた。


「何を考えて・・・・・・まあ良い。バローラ・スィティール」


「今だね! 武装想像<トリプルつの機関銃マシンガン>‼」


「催鳥魔術<鷹の爪>!」


 ジュディアが呪文を唱えて魔法陣を出現させる僅かな時間に、カナミが想像していた三つの機関銃を出現させて、同じくミューフィも魔笛を吹いて大鷹を呼び出す。


「では、カナミ先輩。行きますね!」


「うん、良いよ!」


「合体して下さい!」


と、大鷹に指示を出すと、三つの機関銃と合体を試みて。


背中に一つ。翼に一つずつ機関侍従を装着すると。


バンバン。バンバン。バンバン。


放たれた弾が、魔法陣、更にジュディアへと飛んでいき、命中。


発動中だった魔術が停止し、彼女も銃丸を食らい。


「あああ、ああぁ~。痛い痛い痛い」


ジュディアは銃丸を浴びて体中を激痛が襲う。


「止めを刺すね!」


「はい、お願いします」


「武装想像<終焉ファン騎士シェヴァリエ>‼」


 カナミが出現させたのは、黒一色に染め上がった騎士で、左手には一振りで死を招く'獄焉絶剣´を握り締めて彼女を切り裂く。


「がああぁ~。うゔぇ~。げホげホ。いだあい。痛い。痛い。痛い。ここまでか・・・・・・」


斬りかかられたジュディアは、先よりも更に多くの血を流す。


バタン、その場に倒れ込む。



一方。その試合を観戦していた人たちの反応はというと。


「流石ヒョウガ先輩の居るチームだ。今回も中々凄い」


「このままここを勝ち抜いて後一戦して決勝に行って欲しいね」


と、二人の少女が呟く。


「思った通りださ! ヒョウガは凄い奴だったださ!」


「そうだべえな」


「ふん。彼奴らの勝ちは決まりだな」


ルゼイン達男性陣が観て思ったことを口にして。


 「フハハハハハ。我の神の目で見たところ、強気グ社がいるチームの価値が決まりそうだ。サラの妖精フェアリーの使い方が、レベルアップしているだと⁉」


「はああぁ~。眠い。凄く眠い。こんな戦いはつまらない」


「・・・・・・楽が一番・・・」


テナ、ケリアス、、パラテイーナも見て感じたことを伝える。


「アゼン先生の所のアミリさん、危なかったですね」


「そうだったけど、グライド先生の所のサラに救われたよ」


「ですよね! 今回は、ミューフィさんも活躍していましたがね」


 美術の女教師が、右隣で観戦しているアゼンに声を掛けると、確かにそうだと頷いて宇グ後ろで見ていた先生に向けてそう言う。

 それを聞いて、太り過ぎの古代文教師―――グライドが、来た来たという顔で応じて、別の少女の間前を出して称えた。


「次の戦いはそうはいきませんがね!」


と美術の女教師が、意味深にそう呟く。


そして話は試合に戻る。


「アーティナは僕が相手する」


「分かった。後の奴は、私はアイテする」


エデロアは、少女に一言だけ伝えると、後は任せろという意味と受け取り行動に移す。


「イクネ! 武装爆弾術<砲煙爆弾>‼」


少女がヒョウガ達に投げて来たのは、砲煙の爆弾で。


「ソレだけじゃナイよ! 武装爆弾術<雷爆弾トネーボンブ>!」


彼女が次に投げて来たのは、膨大な雷の爆弾だ。


それがヒョウガ達の所へと飛んでいくのだが。


「妖精、何とかしてー」


「またあれですか。分かりました。<ソルーム・ノーユ・エラル>‼」


妖精は呪文を唱え、飛んできた爆弾を封じ込む。

そして、封じ込めた爆弾を容赦なく叩き潰す。


「僕も行くよ! 武装手甲鉤技<高速殴り>!」


エデロアは、アーティナへ攻撃しようとするものの、そこにはもう彼女はいない。


「ん? 何処だい?」


彼が意味のない攻撃をしてから、彼女の姿を探す。

すると。


「ここですの」


後ろからアーティナの優しい声が聞こえて。


「流石だ! アーティナ」


そして彼女は、攻撃態勢に入ろうとしていた。


同じ頃。ヒョウガ達はというと。


「もうイチド行くよ! 武装爆弾術<水原爆弾>‼」


「皆を守ってー」


「分かりました。消えて下さい! 目障りです。<ソルーム・ノーユ・エラル>!」


 飛んで来た沢山の水素と原子の爆弾を融合した奴を、鍵を掛けて封じ込むと、妖精がまた叩き潰す。


「お、終わりにするわよ! 武装魔銃術<星屑の弾>!」


「私も行くね! 武装想像<竜王剣>‼」


「ワタシも行きます。催鳥魔術<鷲の翼落とし>!」


「んでもって、これで本当の本当に終わりだぞ! 武装二刀剣奥義<疾風迅雷二刀斬り>‼」


先ずアミリが、無数の鋭い星の弾を少女に放ち、次にカナミが竜王を力を込めた槍を飛ばす。


ミューフィは、鷲を呼び出して、天空へと飛んでいく。ヒョウガは疾風と激しい雷を起こして切裂く。


計四つの技が少女を襲う。


 「ぐおおおおぁ~。がああぁ~。ゔおおおお~。げホげホ。げホげホ。げホげホ。はあはあ、な・・・・なんてことだ。・・・・・Aランクの私が・・・・ゔおおお~。ココまで・・・・・・」


バタン、その場に倒れ込む。


それと同時刻。アーティナの方も。


「アタシも行くですの! 武装魔術<究極アルティメット光魔一剣シャイニングバース>‼」


「そうはさせないよ! 武装手甲鉤技<消滅の壁>! ッ・・・・」


  アーティナは、今ある全ての力を光に詰め込んだ剣に、魔力も降り注がせて、エデロアに斬りかかる。


それを阻止しようと、技を発動するのだが。


がががががが。


 「噓だろよね!? あああぁ~。がああぁ~。痛い痛い。僕が好きになっただけあって強い・・・・・ゔゔぇ~。げホげホ。僕の負けだよ・・・・・・」


彼女の斬撃を思いっ切り食らったことで、体中から血が溢れ出す。


初めて当たった攻撃は、止めの一撃となった。


バタン、その場に倒れ込む。


「アタシの方がきっと、もう貴方が思う以上に好きですの。だから、アタシには勝てないんですの」


と、アーティナは消えゆくエデロアへと聞かせた。


『試合終了ですよ! アリマ率いる450号室のも出てきてください!』


先生の指示に従って、彼らは外に出て行く。


「見て解るようですが、勝者はアリマ率いる450号室ですよ!」


ヒョウガ達の方を先生が指して、勝者を発表すると。


「おめでとう。アリマ・ヒョウガ」


「ああ、ありがとうだぞ!」


エデロアが手を差し伸べて来ると、彼の手を取って握手を交わす。

他のメンバーもつられて握手を交わす。


「アーティナ。次の試合も頑張ってね! そして決勝戦に行ってね」


「ありがとうですの! 勿論良くですの。決勝戦へ」


「でもまあ、決勝戦には必ず奴らが出え来ると思うよ!」


あの後、皆に先にかいって言ってもらい、アーティナとエデロアは、ベンチに座ってお話をしていて。


「あいつらって言うと、確か学園ランキング1位の少女の居るチームですの」


「そう。学園ランキング1位の子がいるチームは、ヤバい奴らぞろいなんだよ!」


「それは確かに相手になりそうですの!」


 「でも、大丈夫だよ。だって君な・・・否、君たちならきっといける。彼氏として出来る事なら何でも協力するよ!」


二人の会話で、何打も不穏な単語が飛び交う。


彼はヒョウガ達の勝利を信じているようだ。まだ一戦がるというのに。


「それはとても助かるですの! それからこれからも宜しくですの」


「それは勿論だよ!」


「それじゃあアタシは戻るですの」


「ああ、分かったよ。じゃあね」


「じゃあねですの♪」


と言って、アーティナは部屋へと戻って行く。


少し遅れて、エデロアも自分の部屋へと戻って行った。


                ****


時間はヒョウガ達の試合が終了した直後に遡り。


 「まさか!? まぐれとは言え、3戦目を突破するとはなのじゃ。アリマ・ヒョウガ。最近の噂通りの奴なのじゃじゃ」


「そうだね! リー。思った以上に強いね! そう言えば……」


 「言おうとしていることは分かるのじゃ。だってあの人は、真面目にやっていれば妾と同じSランクなのじゃから」


驚いた表情を見せるのは、学園ランキング1位の幼女―――リーフ・チェレヌ。

その隣で観ていたのは、学園ランキング4位の少女―――ミカネ・コロネ。


コロネが言おうとしていた言葉を遮り、リーフが彼女が言おうとしていたことを代わりに言う。


「て事はリー。もしかして次の試合も」


「分からないのじゃ。そう上手くはいかないのじゃじゃ」


「でも楽しめそうだね♪」


「そうなのじゃね。後の皆もこればよかったのじゃじゃ」


この場に居ない他のメンバーに、そういう感情をリーフは抱く。


「さあ、リー。部屋に戻ろうね」


「分かったなのじゃ」


と言うことで、二人は部屋へと戻って行く。








次回は、意外な相手が4戦目に決まりますよ!


強敵ですよ!  決勝戦の相手の方がもっと強敵ですけども。

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