プロローグ
三章開幕です。
熱い戦いが始まります。
これは四年前の話。
――俺の父さんは仕事が忙しい所為で、何時も帰って来るのは深夜過ぎだったぞ!
その代わり、朝は何時も一緒。
が、この日に限って連絡も無くて帰ってこない。
(明くる日も父さんが帰って来た痕跡が無かったぞ)
「ん……⁉ 今日も帰って来てないぞ! どうしたんだろう?」
「そうね仕事場にも来てないみたいだわ」
ヒョウガが言うと、仕事場に確認の連絡をしていた母がそう言う。
この日は、ヒョウガは学校、母は仕事があった。
「行方不明ってやつだ! これ」
「それはこっちが何とかするわ。学校行きなさい!」
そう言って、ヒョウガを学校に行かせてから、母は行方不明届を出しに行く。
行方不明届を出して何日かして、其れらしき人が見つかったと知られがあった。但し死体となってと。
「噓だろ。あの時あんなに元気だったんだぞ! なのに父さんが死んだ何てだぞ」
「本当よ。信じられないけどだわ。この目でしっかり見たんだから」
「本当に死んだんだな⁉」
父の死を聞かされて、信じたくないと言葉を出すも、それが真実なんだと受け入れざる終えられない。
そして話は、現在へ。場所、バトル施設一階集会場。
今日は始業式だ。
「父さん・・・・・」
と、ヒョウガが父の夢を見ていると、
「ヒョウガ。起きた方が良いよ。もう直ぐ大事な話だからね」
「ん……⁉ ああ、起きたぞ!」
先生に気付けれぬように、こっそりと青髪の青年、ウズミ・エイトがヒョウガを突いて起す。
状況を一発で把握したヒョウガは、姿勢を改める。
「二学期も怪我をせず、安静に過ごしてください。これで先生の話しを終わります」
先生は、話しを終えた。
「それでは、始業式を終わります。これからは、運営委員会の委員長さんからの大事なは無いです」
女の先生は、始業式を終わりを言うと、次にやることの説明をすると舞台から降りて行く。
代わりに上がって来たのは、運営委員会委員長のガイヤ。
「あ~あ~」
ガイヤがマイクの音量チェックをしながら、話をする準備を完了させる。
「皆さん、おはようございます。僕は運営委員長のガイヤ・トウマです。今年は、十九年ぶりに《交武祭典》<アルージェフェート>が行われることになりました。日程は、今年の十月二十四からに決まりました。その舞台は、海底に沈む都市<海底楽園都市>と、海の上に浮いていて、更に広大な山の麓である孤独の島<嶽麓島>の二か所で同時に行われる」
一区切りをつけてから、また続きを話し始める。
「それに基づいて、学園内で選手選抜バトルを行う。なお、チームはルームメイトとする。相手の決め方は、指名。強いチームは、選ばれる側か、強いチーム同士で戦うとする。もしもの時は、強制指名で、強いチームと弱いチームで戦わせる。戦いのルールは、相手を全滅させるか、降参させたらその時点で試合終了。相手チームの勝利とする。最終的に残った二チームで決勝戦を行う。<交武祭典>に行けるのはその二チームのみ。全ルームナンバーが掛かれた表を、掲示板に張り出す。最後に先生に見送られながら行う事以上」
ガイヤが大事な話を終えるや否、大きな拍手が集会場全体に鳴り響く。
「何か面白そうな大会だね」
「ん……⁉ そうか?」
「そりゃそうだよ」
そんな事を言ってると、
「そして、優勝賞金ですが、六十万円。更に、お米一年分。全レストランで使える割引券が貰えます。では皆さん教室に帰ってください」
何んとも豪華な優勝賞金が貰える。
そして、教室に帰る指示を先生が出す。
「おお、凄く楽しみだぞ!」
「優勝賞金に目が暮れたんだね」
「ん……⁉ ああ、凄く豪華だからだぞ!」
ヒョウガがやる気になった事で、負けられない戦いが秘かに始まろうとしている。
そして、始業式も終わりを迎えた。
次回、早速対戦相手が決まって、特訓スタートです。
次回か行き成り個性的なキャラで、厨二病少女、眠たげな少女、とか他にも出てきます。




