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生きる

作者: 卯森 梟
掲載日:2026/03/10

「生きるって、何だろうな。」

僕はこの変わらない日常に嫌気が差していた。


学校に行っても男子だけ。

帰宅部だし、成績も悪い。

そうこうしているうちにテストがやってきて、ろくに勉強もせず、毎回赤点ギリギリ。

テスト後はそんな自分が嫌になって、躍起になって勉強するが長続きせずに、またダラダラする日々に戻る。

その度に親に怒られて、自分の存在価値が分からなくなっていった。

何回も死にたいと思った。

窓から上半身を投げ出そうとしたし、ベランダから飛び降りようと柵にまたがったこともあった。



でも、死ぬ勇気は無かった。



そんな何の面白みもない男子校生の日々を過ごしていた時、"彼女"に出会った。


「〇〇じゃん!!久しぶり!!!」

「うん、真希だよね。小学生ぶりだね。」

元気が溢れ出ている彼女の名前は真希。小6の時のクラスメイトだ。

家が近く、登下校が一緒の時はあったが小学校を卒業してからはそれっきり。

「今どーお?勉強頑張ってる?」

「それなりにね。難しいけど」

人はいとも簡単に嘘をついてしまう。

「部活とかも頑張ってる?」

「程々に。」

ほらまた。

「程々ってなんだよー、やるならガチでやろ!」

「そだねー。。…


その後も他愛のない会話が続いた。


──────────


その翌日、真希からメッセージが来ていた。

「この前は久しぶりに話せて嬉しかった!めっちゃ身長高くなってたね!!

そういえば今度のバレンタイン予定空いてる?てか空けておいて!」


字面からも元気さが伝わってくる…。

僕は「了解」とだけ送って、画面を閉じた。


そんなことから、真希とはメッセージをたまに交わすようになった。

他の同級生を誘って動物園に行ったり、水族館に行ったり。

まだ2人で遊んだことはないが、バレンタインの時は2人で会った。


僕はこれが「友チョコ」であることは分かっているが、そんなことはどうでもいい。

女子からチョコがもらえるだけでありがたいのだ。


という日々を過ごしているうちに、僕は無心に真希のことを考えるようになっていた。

これが男子校生の女子免疫の無さからくる物なのか、それとも「恋」なのかは分からない。


ただ僕は、この気持ちの答えが見つかるまで、必死に生きようと思った。

「生きるって、何だろうな。」

その問いに、初めて前向きな気持ちで向き合えた気がした。

初作品です。

誤字脱字ご意見ございましたら気兼ねなくお申し付けください。

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