生きる
「生きるって、何だろうな。」
僕はこの変わらない日常に嫌気が差していた。
学校に行っても男子だけ。
帰宅部だし、成績も悪い。
そうこうしているうちにテストがやってきて、ろくに勉強もせず、毎回赤点ギリギリ。
テスト後はそんな自分が嫌になって、躍起になって勉強するが長続きせずに、またダラダラする日々に戻る。
その度に親に怒られて、自分の存在価値が分からなくなっていった。
何回も死にたいと思った。
窓から上半身を投げ出そうとしたし、ベランダから飛び降りようと柵にまたがったこともあった。
でも、死ぬ勇気は無かった。
そんな何の面白みもない男子校生の日々を過ごしていた時、"彼女"に出会った。
「〇〇じゃん!!久しぶり!!!」
「うん、真希だよね。小学生ぶりだね。」
元気が溢れ出ている彼女の名前は真希。小6の時のクラスメイトだ。
家が近く、登下校が一緒の時はあったが小学校を卒業してからはそれっきり。
「今どーお?勉強頑張ってる?」
「それなりにね。難しいけど」
人はいとも簡単に嘘をついてしまう。
「部活とかも頑張ってる?」
「程々に。」
ほらまた。
「程々ってなんだよー、やるならガチでやろ!」
「そだねー。。…
その後も他愛のない会話が続いた。
──────────
その翌日、真希からメッセージが来ていた。
「この前は久しぶりに話せて嬉しかった!めっちゃ身長高くなってたね!!
そういえば今度のバレンタイン予定空いてる?てか空けておいて!」
字面からも元気さが伝わってくる…。
僕は「了解」とだけ送って、画面を閉じた。
そんなことから、真希とはメッセージをたまに交わすようになった。
他の同級生を誘って動物園に行ったり、水族館に行ったり。
まだ2人で遊んだことはないが、バレンタインの時は2人で会った。
僕はこれが「友チョコ」であることは分かっているが、そんなことはどうでもいい。
女子からチョコがもらえるだけでありがたいのだ。
という日々を過ごしているうちに、僕は無心に真希のことを考えるようになっていた。
これが男子校生の女子免疫の無さからくる物なのか、それとも「恋」なのかは分からない。
ただ僕は、この気持ちの答えが見つかるまで、必死に生きようと思った。
「生きるって、何だろうな。」
その問いに、初めて前向きな気持ちで向き合えた気がした。
初作品です。
誤字脱字ご意見ございましたら気兼ねなくお申し付けください。




