鹿のバレエと屍
永遠の美を求める不完全なバレリーナ鹿宮に惚れたオオカミ少女瑠衣子は彼女の騎士になるため何としても彼女の願いを叶えて共に美しいを追求する物語である
狼少女は舞台の上に優雅に踊るバレリーナに心を奪われた、その人は先祖返りの鹿人種です。元鹿の首と頭の部分は旧人類の上半身になった、その一つ無駄はない繊細な動作に美しいが宿ってる、幻のような顔がまるでムーサです、なのに観客数が10人も足らず、こんな素晴らしい芸術はより多く人々に広めるべきと狼少女が考えていた
その後大きな花束を買って、大スターを訪ねた。
『鹿宮 咲様の控え室』のドアが開けられた時に、狼少女全身の毛皮が立つ、緊張してきたみたいけど勇気を出して自己紹介を始めた
「鹿宮さん、初めまして!!大神 瑠衣子と申します、今日から貴方様の大ファンになりまひた!!」
緊張過ぎて声まで裏返した、『死にたい』と悔やんでいる大神は即花束を自分に握り潰す前に大スターに渡した、けれど彼女の顔は少し疲れたように見える。
「あの…ご本人に会えてとても嬉しいです!では私はそろそろ…」
「ありがとうございます…バレエを踊って15年、そう言ってくれる人はあなたが初めてです、入って…」鹿宮は優しい笑顔を大神に見せてくれた
「よろしいですか?」
「ええ…女の子が会いに来てくれて嬉しいです、私の事を気になさずに、どうぞ、入って来てください」
部屋の中に入った後、大神がドキドキして落ち着かなく、環境をきょろきょろ見渡す。
壁の上に飾ってるアレは確かに旧世界人類の名画《踊りの花形》、品質よくない多分印刷品と思う、家には複製品があるから、今度彼女会いに来た時に贈りたいと考えながら声をかけようとした「鹿宮さん…」
鹿宮は大きいなベッドの上に座ってゆったり花びらを撫でた、そんな彼女を見て言い出す言葉さえ忘れて、真っ近くでそのまま見つめ、数分我を忘れたくらい彼女独特な気質に惹かれた。
過去の歴史の中で、旧人類の血肉を求め、とある国は崩壊寸前まで、新人類達は約40%旧人類を食い殺した、まさに旧世界の終わりと新世界の始まりでした
大神はその遺伝子に秘められた原始的な衝動を理解し始めた。
「あの…大神さん、失礼ですがどの人種について聞いでも?」
「あっ!はい!!クモとオオカミです!見てる通りオオカミの方が濃い方です!」
「なるほど、だから四つ目が…大神瑠衣子さん~貴方の瞳は名前の通り、綺麗に輝く美しい瑠璃のように見える上に、私の姿をはっきり見えるくらい澄んだ黄色がとても魅力的です」
「あの…わたし…その……」急な褒め言葉が対応できず、目が鹿宮の容姿をしがみついた
それでも大神も鹿宮を褒めたくて口を開いた「あの!私も鹿宮さんのバレエが好きです!!小さい頃からバレエが好きです、勿論練習もしましたが、体が硬くて、才能がないこと分かった、それでもバレエが好きな気持ちは止まらないです、私にとって貴方様のような四足人種のバレリーナが初めて見ました、前肢と後肢は時に違う踊りして時に同じ踊りもしてた、まるで二人のバレリーナが踊ってるように見えます。特に前肢を上げた時にまるで男性がバレリーナを持ち上げたように見えました、二人で踊る恋の悲劇は一人で踊って、より悲劇が強調されて感服いたしました」
大神はベラベラ早口で喋ったことを気付いて、振りかしたら鹿宮既に全裸になった
「え?!何?!何て?!どう言う事?!」大神は慌てて手で目を覆ったけど、指の隙間からこっそり鹿宮の体を見てた
「あなた…支配人に代金を払ったからここに居るではないですか?」鹿宮は逆に大神より驚いてた。
「え!?ええ…そうですけど…」
「何も知らないままここに来てしまったというですか…はぁ…私はその絵の少女のように、芸術に閉じ込められて逃げ出せない、残念ながら芸術のように永遠に美しいな姿に居られず、私の運命は名前の通り、何時か散っていくのみ…」鹿宮は絵を見ながら嘆いた
「いいや!違います!!あなたは咲いた花のように美しいです!散らない花です!だから…」情報量が多過ぎて大神の言葉を塞いだ。
会いに行くため、チケットより何倍高い入場金?大きいなベッド、コンドーム、ローション、布が少ない衣装が選び放題のように並べてた、こんなのまるで…まるで……
「大神さん?」
「はいっ?!」
「お代を払った以上、私が散る前になすべきことをなさせて頂きますね、女性と無経験ですが、失望させませんので、力を抜いてください…」
ーー大神の記憶はここまでだった
薄々愛撫の触感とその繊細の首からほのかな香りが覚えてる、もし我慢できなかったら嚙み殺すかもしれないのに。知らない特別チケットが手に持ってる、まるで『会いに来てね』って誘う。
それから彼女の事ばかり考えてた大神はふと家に飾る《踊りの花形》を見て、何かを思い出し、必死で文献や資料を探してた。
エドガー・ドガの《踊りの花形》ーーダンスの美しいを堪能するより、バレリーナ達の運命を記録した創作でした、黒い人影が幕の後ろでバレリーナを見てる、その黒い人は今の言葉で最も意味を表す言葉に言い換えれば『シュガー・ダディー』です。
彼女は舞台の上に踊ると引き換えに誰かと…してたことが大神はやっと気付いた、ではこの特別チケットは?
彼女と話し合いたい!そんなことしなくでも彼女のバレエを見たい!って伝えるためにまた来ましたが、蛾人種の支配人が大神に通させない、今は会えない時期と伝えて、更に心配を増した。
支配人は彼女の手に持ってる特別チケットを見た、うっかり笑う声を出て、こう言いました「もしかして自分は姫を救う騎士と思ったですか?」
「はい?」
「そんなに救いたいなら、誰よりも多くの金という誠意を示すことをお勧めします。」
「冗談にもほどがあるぞ…昆虫野郎…」
「冗談?!その日は丁度気まぐれで何も知らない貴方様にチケットを売っただけも知らず、しかも正式に販売の前に、偶然に誰にも一回のお試しチャンスがあるから、これで君は最後に咲ちゃんを味わった人間になった、どう?一生忘れない美味でしょう?」支配人不気味な笑顔は大神最後の理性を切った
「グルル…鹿宮咲を…侮辱するな…」大神の目は赤に染まれ、支配人に襲った、しかし腕二つは蛾の四つに敵わず放り出した
まるで手品のようなやり方だった、大神は地面に座るまま、現調をまだ理解できないうちに、支配人は容姿を整理しながら、彼女に問った「では聞かせて貰えるでしょうか?!咲ちゃんのこと何を知ってるですか?」
「そ、それは…」
「ふむ…我々のお得意様になる素質があるので、特別に聞かせてあげましょうーー咲ちゃんは純粋な鹿人種の間で産まれた先祖返りの子です、顔がいい以外何もできない屑で扱われていた。彼女にとってバレエだけは全てだった、彼女も確かにその才能がある!しかし~四足人種はほぼバレリーナになれないくらい、バレエ大好きな大神さんもご存知はずです、だからこそっ!咲ちゃんがオレに頼んできた~」
「頼んできた?」
支配人は楽しそうに大神の耳元で囁いた「『私を売ってください』って言いました」
「うそ…うそだ…だって…こんなこと…あり得ない…きっと嘘だぁぁぁぁ」大声出しても腰が立たない、動揺した表情もただこの事実を受けたくないっと訴えた。
支配人は満足したの顔で続きを言いました「舞台の上に踊る代償と契約が終わる際に、何か起こるか彼女は全てを知った上に、ここでバレエを踊ってた、オレはただその覚悟を応るた。ちなみに咲ちゃんはああ見えて、うちの人気商品です、きっと『その日』咲ちゃん目当ての人々が集まってくると思うよ~満席くらいね! 嗚呼~喋り過ぎたみたい、仕事に戻ります、またのご利用お待ちしております…大神瑠衣子さん。」
支配人は特別チケットを拾い、大神さんのポケットに詰めて、仕事に戻った。
世の中のバレリーナは何百万人居るのに彼女だけ忘れない、自分にもその理由が分からない
大神は悔やみ、嘆き、どうしようもない気持ちが溢れ、複雑な感情を抱えたまま、その日を迎えた。
仮面を被ったまま入場したが、外形からある程度人種を当てるから、あんまり意味がないと思いながら席をつけた。
支配人の言う通り、今日は満席です、舞台の上にバレリーナ達は商品のように並んで、買う人を待っていた・当たり前のようにオークションを主催する人は支配人でした。
醜い会話、窒息させる雰囲気が大神の理性を侵蝕している、吐き気がする、逃げ出したいが、鹿宮さんはまだそこに居る…まだ諦めるな!彼女を救えるのは私だけ!
順番を回せてやっと最後の一人になった、支配人はマイクを取り、鹿宮の隣で紹介を始めた
「皆様お待たせしました~本日最後の商品です、ご存知無い方はここにいないけど、このわたくしに紹介させて頂きます、先祖返りの彼女は幻な容姿を持ち、繊細なバレエを踊るムーサーー鹿宮咲!!それでは…同じく0円から始めましょう…」
「30万ビット」「35万」「50万」「100万」「300万」
大神はただ静かに彼女を見つめた、なのに鹿宮は彼女の視線を避けた。誘った人、避けった人も全部鹿宮だった、大神は本当に彼女の考え事が理解できない、それでもこれからゆっくり分かり合えばいい!そう決意した彼女は大声を出した
「1000万ビット」
「レディース・アンド・ジェントルメン~~~1000万ビット!他に競争したい方がいらっしゃいますか?」支配人は嬉しそうにまたその不気味な微笑みを見せた。
「ふっ!新鮮な花はともかく、散りかける花に大金で買う愚か者が居ると思わなかった」隣の豚とロバハーフの中年男性がわざわざ大神に言い聞かせるように呟いた。
「今何て?」大神はゆっくりその人の方を向いた。
「違いますか?先祖返りの人種は老けやすくその幻な顔に皺がでる、はっきり言えば賞味期限切れそうな商品にそのような価値はない!」
どうやら他の客人も豚ロバの考えに同意する、場の雰囲気は更に豚ロバに生意気な表情で大神を見下した。
「よくも鹿宮さんを…グルルルル!!下等生物の分際で!!嚙み殺されたいのか?それでも貴様の減らず口を引裂いて、二度と閉じれないように好き放題喋らせようか?」キレやすい大神の目がまた赤くに染めて、豚ロバの首を絞めながら大声を出した。
「キーコー、や、やめろ…やめてくれ…」豚ロバは即怯えて、豚顔のくせに鳴き声はロバと同じだった、腰も立てない、無様な声で命乞いしてた。
大神の様子はまるで暴走した獣です。叫び出し、隠れて、逃げようとする客が騒いで、大混乱の中にピーーーと鋭いな音が響い渡った。
支配人マイクのハンドリング・ノイズです、全ての注目を浴びた彼は、自分の翼を広げて、その模様は大きな目で今この場の全てを見通すようだった、鱗粉はキラキラ空中に舞いて、誰一人も動けない、声も出せなかった、静寂に支配された数秒後、支配人再び口を開いた
「皆様~本日のオークションはまだ終わってません、席に付けてください!」
催眠?もしくは脅迫って言うべきでしょう、人種の中に昆虫種より高い大神さえ二度目その勢いに負けた。全員大人しく座った後、何でもないように続けた。
最後に鹿宮は無事に大神に買われた、こんな胸糞な一日はやっと終えて、二人は大神の屋敷に戻った。
大神はバレエのコレクション部屋を案内してた、バレエを愛す鹿宮ならきっと喜ぶはず?
浮かれない顔はオークションに居た時と同じだった、疲れたかもしれないと察して、彼女に専用部屋に案内した。
ドアを開けた瞬間にまるで香りに頬を撫でられ、尖った精神をほぐした彼女はようやく笑顔を見せてくれた。中に入って花飾りや、壁紙、四足人種専用の家具、何もかも鹿宮のために短時間で集めた物ばかり。鹿宮は満足な顔を見て大神も満足しました、ゆっくり休ませるため大神はドア閉める前に鹿宮は口を開いた「あの…一ついい?」
「はい!どうかしましたか?」
「コレクション部屋の壁で何かを飾った跡が見ました、それは?」
「……あ〜アレ?見飽きたから処分しただけ!なんなら鹿宮さん好きな絵を飾りましょう!」
彼女を悲しませた《踊りの花形》だったなんて、大神は言えない。
「大神さん、私は貴方の物です、呼び捨てで咲ってお呼びください、そしてあそこは貴方様のコレクション部屋です、私は…貴方のコレクションが好きです」
「そんな…物なんて…私はただ」大神の脳内で支配人の言葉を思い出した『もしかして自分は姫を救う騎士と思ったですか?』
大神は自分にも不信感を抱いた、咲ちゃんに幸せにしたい…今度こそ悲劇な少女ではなく、幸せな劇場にするんだ、専門作家を探し、バレエの舞踏指導も探して、四足人種専用のダンスと劇場にする!きっとこれなら咲ちゃんも喜ぶはず!
考える間に鹿宮は大神の口元にキスを落とした、大神は先ほど考えた事が全部忘れうえに、口が開けたまま、熱そうに息も荒くなった。
「大神さん大丈夫ですか?お水を…」慌てる鹿宮はずっと大神の顔を伺いた。
これが恋なのか?ただキスされただけで、心臓が口から飛び出すみたい、体内に籠った熱が苦しい。
「大神さん?」鹿宮はゆっくり大神の手を繋いで、そのまま自分の胸元に置いた。
その小さい胸は生涯バレエに捧げた証拠もある、それなのに気やすく誰かに触れるのはよくないっと大神は考えてた。
道徳と原始な欲が衝突し、憐み、愛しさ、食い殺したい気持ちまで溢れ、彼女から今すぐ離れなきゃって考えてるのに足が重くて動けない。
長年売春してた鹿宮はそんな彼女の迷いを見通した上に、もう一度オオカミを自分の部屋に招いた。
激しく愉快な一夜を過ごし、鹿宮は大神の豊満な胸に頭を乗せた、大神は愛しい彼女の頭を撫でながら問いた「咲ちゃんは~あの忌々しい支配人に復讐したいと思う?」
「と、とんでもないです、何故そんなことを?」鹿宮は慌てて起きて
どうやら言い過ぎたみたい「いいや、ただ…何かムカつくだな~咲ちゃんは今まであんな昆虫野郎に虐められたかな?」
「いいえ、支配人は…私の願いを叶えてくれた人です」
「でもあんなこと…」
「ああ見えて、他の劇場支配人と比べてとても真面目な方ですよ」
「待って…他の劇場?」
「ええ…光届かない劇場の数が多分大神さんの想像を越えると思います、あの支配人と三月前に出会いました、元の劇場から何だかの手段を使い、私を連れて出したです」
「じゃ…その蛾に…触れた?」
「いいえ、一度も…一人一回だけのお試しも支配人の考えです、不満を抱いたお客様が多かったと聞いています、結局私のバレエを見に来てくださるお客様も満席から数人まで減りましたが、あんな風に誘うために踊るバレエを辞めることができました。」
殺したい気満々けど、言い変えば咲ちゃんの恩人じゃないか、今回だけ見逃してやるっと大神は考えてた
それから鹿宮が大好きなバレエを踊らせるために、大神は金銭の力で人員を雇いました、初めてこんな大勢の方と踊る何て恐縮ですが鹿宮はできる限りを尽くしたいと思う
ただ現実はそううまくいかなかった…
男性のダンサーと合わせる時にいくら鹿宮の体が細いでも、同じ体を洗練されたダンサーには持ち上げる力ができない、だったらその部分をキャンセルすればいい!
鹿宮の単体踊り以外にも複数人で一緒に踊らせてみたら、鹿宮以外ダンサーは二足人種です、時々鹿宮の後ろ足に蹴られたり、ぶつかったり、なかなか合わせない上に、舞踏指導にも無茶し過ぎたと何度も大神に訴えた
大神にもよく知ってるだが、誰も作ったことない何かを作りたいと思う、特に自分のムーサーー鹿宮咲専用のバレエ。
けれどそのご本人には動きが鈍くなった、更に鹿宮は回転できないです。
優雅なバレエには回転が無いと味が足りない料理と等しいので、四足人種はバレリーナになれない理由です。
雇ったスタッフ次々と辞めました、仕方なく一旦休憩してまた別の方法を考える大神はふと前に絵を撤去した壁を見て、気分転換も兼ねて新しい絵を探しに行った、鹿宮も誘ったけど本人は全て自分のせいと思い込み出掛ける気分じゃなさそう。
同じ過ちを犯さないため今度お気に入りのギャラリーで絵を買うことにした、しっかり表現するテーマと内容まで確認した、大神数時間回ってどの絵にするかなかなか決まらない。
その時に後ろから忌々しい声が大神と挨拶しました
「おや~我々のお得意様の大神瑠衣子さんではありませんか?偶然ですね『nǐ hǎo』」
最後の二つ発音は大神が認識できない言語でしたが、蛾を相手にする暇はなく絵を見ていた
それなのに支配人は勝手に話を進んだ
「『nǐ hǎo』は数千前の中国と呼ばれる国の挨拶言葉らしいですよ、ご存知ですか?大神瑠衣子さん」
支配人の醜い笑顔は大神の視線に入って、やむなく警告で返事した
「いい加減にしろ!その汚い鱗粉で私の服を汚すなッ!つまらない旧世界の歴史にも興味がない!!私から離れろ、この虫けら!!」話が終わった後大神はその場から離れた
支配人はわざわざ言い聞かせるため大声で言い出した
「嗚呼~酷い事を言いますね、心が傷付けました…せっかくお得意様と仲良くなったら咲ちゃんについて教えたい事がありましたのに…実に残念です」四つの手で仕方ないように振る舞うけどその表情は相変わらず不気味な笑顔のままだった。
鹿宮の事と掛かると冷静に居られない大神は引き返した
「グルル…何か欲しい?」
「ふふ…話が早くて助かりました、大したことないですが、少々問題が…実は当初の1000万ビットは…300万ビットだけ貰いました」
「は?だから何?残りはマフィアにも捧げたかい?」
「数日前に咲ちゃんからのお頼みでとある品物を代わりに買いました」
「で?」
支配人は手の動きで『金が先』って伝えた、大神即小切手に700万と書いて渡した。
「ふむふむ、確かに700万ですね〜さて…何の品物でしょうか?ちょっと思い出せないですね…」
「余程私に殺されたいよね?!同じ小細工はもう効かないよ、噓と思うならもっと私を試してこらんなさいよ…クソ虫!」
そう言いながら大神の目は赤くなった、支配人は冷静を偽って続き話す
「『標本剤』をご存知ですか?闇市しか流通してる品物です、個体差がありますが、約数時間だけでどんな生き物でも内臓から骨の髄、体液、筋肉、皮膚と髪の毛まで硬くなり、生きる瞬間を固まったような標本になるです」
「あり得ない…咲ちゃんはあんな物を…貴様は私に嘘をついたのか?!」
「へぇ…品物自体存知ましたね~なのに…咲ちゃんは最も恐ろしい事が知らないですか?」
「咲ちゃんは…バレエを踊れるだけで満足って言ってた!なのに何でそんなものを…」
「回転できない、日に日に老いて、出会ったばかり頃からずっと控え室に飾った絵のように『永遠な美しい』になりたかった…オレただその願いを応えただけです」
「貴様!!…貴様が!?咲ちゃんに標本剤の事を教えただろう?」大神は片手で支配人の首を詰まって持ち上げた。
支配人の笑顔は少々慌てるように見える、力がない四手と翼もパタパタしながら足掻いて、枯れたような声で続きを話す
「よ、よろしいですか?…咲ちゃんの安否確認の方が最優先事項と思いますよ…」
「チッ!」大神は乱暴に支配人を離して、ギャラリーから出て行った
支配人は大神の後ろ姿を眺めて、意味分からない笑顔で独り言を言った「これからはきっとよく会うことになるでしょう!…大神瑠衣子さん、貴方はオレのお得意様ですからね…」
急いで戻り、使用人達の様子を構う暇もなくコレクション部屋に入った、そこはバレエを踊る姿勢を維持してる鹿宮が舞台の上に居た、いいえ…ありました。
肌が冷たくて、硬い、標本剤は既に全身の細胞を廻った、何もかも遅かった…大神は悔やんで泣いてた。
あれから大神はすっかり変わった、誰にもコレクション部屋に入らせないように手配して。彼女は特等席に座って、ワインを飲みながら最愛のムーサを眺める。
しかし…鹿宮だけで幸せな劇になれない、あの支配人だけコレクション部屋に入る許しを与えて、支配人は隣でワインを注ぎながら、手元の資料を紹介する。
その後舞台の上に様々なダンサー標本が増えている、二人は今日も次のターゲットを探している。
鹿宮が死んだ後はほぼ物語りも終了しました
友達に「何か最後は早過ぎる、まだ完全に理解してないうちに終わっちゃった」って言ってたけど
鹿宮が死んだ後、大神にとって正に「絶望」です、極端な悲しみに溺れて、時間の感覚も鈍くなり、早くなったから「とにかく早い!」って感じで書いたです