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異通者奮闘記  作者: ラク
一章:ようこそ、魔法世界へ!
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空想

初投稿です。色々と至らない点がありますでしょうが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

子供の頃から夢見がちな子だとよく言われた。


様々な空想をしたり、それを実現しようと馬鹿なことをしたりして遊んでいた。


中学に上がり、世間の厳しさと現実を少しづつ理解していくにつれてそういう空想をすることはだんだん減ってきた。


そして高校生になり、電車に揺られながら、ふとそんな事を思い出していたのは認める。ああ、認めてやるとも。


「認めるけどさぁ…流石にこういう展開はないだろ…」


そう、流石にこの展開はどう考えてもありえない…と心の中だけでツッコミを入れる。

動揺を抑えつつも周りを少し観察してみる。

周りの壁はなんか…ログハウス?みたいで木材で出来た壁みたいだ。

少なくとも見慣れたコンクリートで出来ているわけじゃない。

そして部屋の隅には、なんか…いかにもファンタジーまっしぐらという感じの見たこともない観葉植物が置いてある。

その隣にはゲームとかでよくある、いかにも薬草入ってますよ。と言わんばかりな木のタンスが設置してあったり。

件のタンスの上には骨董品屋で見かけるような少し古ぼけたランプが置いてあったり。

今まで寝ていたらしきベッドは病院とかに置いてあるパイプ式じゃなくて木造だったりと…。


もう、だんだんと自覚し始めているが…ここどこよ?


「…幻覚症状でも起こした…わけじゃないんだろうなぁ…」


と軽く現実逃避しながら、試しにと自分の頬をつねってみる。


「…やっぱり痛い…よな…」


夢でもないか、と呆然としながら頬から指を離す。

しかし、ついさっきまで電車に揺られて、うとうとしていただけなのに何故にいきなりファンタジー?と当然の疑問を抱く。


とりあえず周りをもっと詳しく調べてみる事にした。

もしかしたらよくあるドッキリかもしれないし、と軽く希望を持ってベッドから降りて、そこで気づく。


…服装が制服のままだ。よく見れば学校の鞄もベッド脇にキチンと置いてある。


少し考えた後、鞄を漁って携帯電話を取り出してみる。

僕が通っていた高校では授業中に鳴れば即没収。という校則だったため、電源を切っていたのだが…試しに電源をONにしてみることにする。

すぐに携帯電話のサービスブランド名が浮かび上がり、待ち受け画面が表示される。


「…………ですよねー」


溜息を吐いて、もう一度待ち受け画面を見つめる。

何度見てもアンテナを示すアイコンは圏外となっていた。

だが、そこで一つ違和感に気づく。


「…バッテリー減ってなかったっけか?」


最近充電していなかったので2か1ぐらいしか残ってなかったはずだが、表示されてるのはFULL状態の3。

記憶違いかな?と思いつつもひとまず携帯は使えないと確信し、バッテリー温存のためにも電源をもう一度切る。


そして窓から外を見て、数秒固まる。


「あーあ、これはもうドッキリとかじゃなさそうだな、ホントどこなんだよここ…」


明らかに小説や漫画やゲームの中ぐらいにしか出てこないような形の家や塔、畑が見える。

見慣れた電柱やコンクリートでできた道路などがまったく見当たらない。

しかもこれが普通ですと言わんばかりに歩いている人の服装が全て現代日本の服じゃない。


思わず呆然としたあと、ゆっくりともう一度ベッドに腰掛けた。

そんなわけで初投稿です。ご意見ご感想等がありましたらコメントしてもらえると大変嬉しいです。

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