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リーダー

 俺も同じことを思っているよ。想いは口にしないといけないよな。ナオミがせっかくそうしてくれたんだ。俺だけが黙っているわけにはいかない。

 それでどうするのよ。出るの? 出ないの?

 答えなんて聞かなくても分かっているはずだ。俺だってそうだが、ケンジが断るなんてあり得ないんだ。ケイコやカナエも、ヨシオも同じだよ。フィンランドの彼らがどう思うかは分からないが、俺たちは、俺たちにできることを精一杯やるんだ。それが彼らへの追悼にもなるんだからな。

 断る理由なんてないだろ? 彼らには悪いけど、これをチャンスと捉えなくてどうするんだよ。それにきっと、彼らだってさ、哀しい追悼集会なんて望んでいないだろ? 派手に楽しんでおくれと思っているんだよ、きっとな。少なくとも俺たちが逆の立場ならそう思うよ。間違っても中止にはさせないだろ?

 私に、だろって言われても困るけど、あの人も似たようなことを言ってたわよ。それからお父さんもね。よかったわよ。あんたに一番に相談をして。

 俺はナオミと別れ、ケンジたちにフェスに出ることを伝えた。当然、決定事項としてだ。俺たちにはリーダーなんていないんだ。全員に決定権がある。誰か一人が本気で言い出したことには、全員で取り込むことになっているんだよ。まぁ、フェスへの参加は、みんなが乗り気になっているんだけどな。

 そうか・・・・ 死んだって噂は本当だったようだな。まぁ、俺にはどうにもできないことだ。

 ケンジはとても悲しそうに遠くを見つめてそう言ったよ。

 彼らは死んでもさ、その音楽は死なないよ。僕は一生、聞き続けると思うな。

 ヨシオは涙声でそう言った。

 飛行機事故だなんて・・・・ どんな気持ちで死んでいったのかな? 怖かったのかな? なんで人って死んじゃうんだろうね。

 ケイコは終始俯き加減でそう呟いていた。

 それでもさ、日曜日が楽しみなんだよね。彼らが死んだのだって、正直実感は湧かないし。

 カナエは空を見上げてそう言った。


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