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バンドやろうぜ

 俺たちポップンロール

 弾けて飛ぶのさ

 甘くてとろける

 ポップなロックンロール


 バンドやろうぜって、あいつが言い出した。突然のことだが、いつものことでもある。あいつはすぐになにかの影響を受け、真似をしたがるんだ。今回の原因はなんだ? 前日のテレビか、雑誌でも読んだのか、どっかの可愛い子にでも唆されたのかも知れない。あいつの思いつきなんて、いつもその程度だ。

 楽しいことしようぜ! それがあいつの口癖だ。無邪気な笑顔で、真っ直ぐな瞳でそう言うんだ。俺たちはいつも、そんなあいつに騙される。

 あいつとの付き合いは古い。俺の記憶では保育園からだが、あいつが言うには、それ以前にも公園などで一緒に遊んでいたそうなんだ。

 滑り台やブランコ、ターザンロープやクライミング。あいつと一緒に楽しく遊んでいたそうだよ。今になって思い出すと、確かにそんな友達がいたかも知れないっていう記憶は存在している。しかしそれは、後から散々あいつに聞かされた話を記憶が勘違いしているだけのようにも感じられる。

 俺たちは確かに、近所で生まれ育った。あいつの話が本当かどうかは問題じゃない。あいつと俺たちは、確かに全員がその公園で遊んでいた。一緒にいる時間なら、家族とさえも引けを取らない。


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