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第57話 スノーム2日目 ナーナと桜とネックレス

 


「少し大きくなったんじゃない?」


 少し見ない間に桜の身長と髪の毛が少しだけ伸びていた。

 箪笥が外れたことで、成長速度が元に戻って来ているのだ。


 正直、身長に関しては当てずっぽうで口走ってしまったが、髪の毛は肩に着くほど伸びている。

 桜が言うには今日、目覚めたら伸びていたようだ


「ぬっふっふっふ、さすがは陽二、めざといやつぢゃ! まあ、バインバインになるのも時間の問題ぢゃて! ワーハッハ! ワーハッハ!」


 隣を見てみろ、残念だがその可能性は低いぞ!


「なんじゃ?」


 唯は視線に気付いたのか威嚇してくる


「何でもありません。娘さんの成長が(うるわ)しくて、なによりです」


「ふん……まあよい」


 パンパンとアスモデウスが手を叩く


「ナーナちゃん、いらっしゃい。お話は聞いていますよ。さあ、ランスちゃんと陽二君も帰って来ましたので、ご飯にしましょう」


「自分の家だと思って好きにすればよい、面倒は……陽二が見るのぢゃろう?」


「ナーナ!」


 ビシッと桜に敬礼をするナーナ。


 ナーナの体長は1メートル程だが、尻尾を使って立っている。実質の身長は60センチほどで、陽二の足の長さより短いくらいだ。


「おい!」


 連れて来たのは陽二。なので、ナーナの面倒を見るのはあたりまえなのだ


 *


 食堂に移動するとテーブルの上にたくさんの料理が並べられていた。どうやら本当に帰って来るのを待っていた様だ。


 全員が席に座ると、アスモデウスが


「ではいただきましょう」


 と声をかける


 ナーナを見ると、少しテーブルが高いのか食べずらそうにしていたので、陽二は自分の膝の上に招く。


 桜を見ると……なるほど、椅子が違うようだ。


 ナーナは精霊だ。

 ナーガと呼ばれる魔物もいるらしいが、その魔物とナーナは基本的に同じ種類だ。


 火の聖霊ソラマンが(けが)れているので、精霊も魔物寄りになって魔物のナーガが増えてしまい、ナーナも魔物化すれば同じ姿になるのだという。

 火のダンジョンに出てくるナーガは別で、ダンジョンが生みだすれっきとした魔物。


 魔物化の解決策として桜が持参したのが、結界路を小さくしたネックレス。

 これで、魔石が頭に行こうとしてもネックレスが破壊してくれる。


 中心に茶色の大きい宝石。その左右を蒼い玉が数珠のようにキラキラと光るかわいいネックレスだ。食堂に向かっている時に桜から贈られた物で、ナーナはキラキラとした目をして、喜んで受け取り身に着けている。


「小娘がナーナを探しておったので、陽二の元におると説明しておいたのじゃ、一度、顔を見せに行くがよい」


「分かりました」


 助かる。頼む前に唯さんがシアに伝えてくれていた。


「リックとハズキさんはどうなんですか?」


「さすがは勇者じゃ問題なかろう、ハズキもスジが良い、目的もあと押ししておるのじゃろうな、頑張っておる。あれなら問題なく任せられるじゃろう」


 さすがだな……少しうらやましい


「桜とアスモさんはどうでしたか? うまく行きました?」


「ええ。無事終わりました。ジェームスさんには分かるのですね、七名確保して王都に連れて行きました」


「そのジェームスはどこに行ったのですか? 一緒に来なかったのですか?」


「あやつならサラデインの宿屋に泊まっておる。

 どうやら知り合いの店みたいぢゃな、女子の顔を見るなり泣き出してしまって、大変ぢゃった。

 ゴブリンとの事が終わるまでサラデインの周辺を監視すると言って来たので許可したのぢゃ。キャロラインイグナスも周辺から森を監視しておるはずぢゃ」


「そっか……」


「陽二君はどうでしたか? デートは楽しかったですか?」


「む? なんの事ぢゃ!」


 桜がホークに付いた肉を投げ飛ばして来たので、皿で受けてナーナに差し出すと喜んで食べた


「ランスに町を案内してもらっただけだ! ダンジョンにも入ってレベル上げもしたし、遊んでいた訳ではないんだぞ?」


「魔技は9級に上がりましたか?」


「はい。いつの間にか9級になっていました」


「まあ、おめでとうございます。その調子で頑張ってくださいね」


 アスモデウスはニッコリとほほ笑む


「はい!」 


「私も冒険者のレベルが上がったのだぞ、明日から土のダンジョンに入るのだ」


「そうだな。ガンガン稼ごうぜ!」


 パチンとハイタッチをする


「ナーナ!」


 ナーナもホークをかかげて、やる気まんまんだ!


「稼ぐ? 何か欲しい物でもあるのか?」


 桜は興味ありげに聞いてきた


「ああ、ランスが欲しいんだけど、翔騎族の像を買おうと思ってな」


「陽二、そこまで言わなくても……」


「ん? いくらなのぢゃ? ランスには、ハズキに譲った刀の代金を渡さねばならぬのぢゃったな、ほれ」


 ランスロットに小袋を投げ渡す、金属音の弾ける音がした。袋を開くと口をパクパクしながら陽二に見せる。


「金貨10枚? まじか! 明日の予定がなくなったよ!」


 ランスロットは顔を上げると


「桜、気持ちはうれしいのだが、私の力で稼いだお金で買いたいのだ」


 袋を握りしめて桜に返そうと差し出したが、その手はかたく握られ心の葛藤が見てとれる


「刀はランスが拾ってきた。そのまま売ってしまえば金貨10枚はランスの手元に入るはずぢゃったお金……ランスの力ぢゃ」


 しまえ(・・・)と身ぶりをする。


 アスモさんもランスにうなずいている。

 唯さんは、ランスを見て桜の頭を()でている


「もらっとけよ。どうせ魔石は取られているんだ、気にする必要はないって」


 ランスロットは袋を握りしめていた力をゆるめ、自分の太ももの上に置いた


「助かる。ありがとう」


「よし! 食べるのぢゃ!」


 みんなでワイワイと雑談しながら皿を空けていく。


 桜と唯がランスロットと陽二を(いじ)り騒ぐ、その光景をアスモデウスがほほ笑みながら見守り、ナーナも楽しそうに笑って食べまくる。


 そんな家族の団欒(だんらん)みたいな空間に陽二はほっこりしたのだった。


 *


「ナーナ目をつぶって。大丈夫、痛くしないから」


「ナーナ、ナーナ……」


 現在、陽二とナーナは二人だけで気密性の高い部屋にいる。

 陽二はヌルヌルとした液体を手に付けると、ナーナの首筋に手を()わせる。


「ナーナ……」


 ナーナは気持ち良さそうな声を出しながらも、逃げ出そうとする


「駄目だよナーナ! 我慢して」


 陽二は優しくささやく


 その間に陽二の手は首筋から肩へ、肩を蹂躙(じゅうりん)し終えると、脇の下に滑り込ませた手がナーナの脇を()で回す。


「ナーナ!?」


 初めての感覚に激しく抵抗するが、陽二は逃がしてくれない。そのまま、あらわになったナーナの小高い丘に攻め入る。


「『!』ナ……ナ……」


 おとなしく従順になっていくナーナ


「そうそう。おとなしくしていれば痛くないからね」


 陽二の手はわき腹からヘソ周りを侵略していく、そして下半身に手が伸びようとしたとき


「声だけ聞いていると、ちょっとアレだな」


 ガラガラと入り口の戸を開けながらランスロットは(つぶや)


「馬鹿ンス、開けるな! ナーナが逃げる」


 泡怪人と化したナーナは、Bダッシュで脱出するべくとび出した!


「馬鹿ンス!? 陽二、それが愛する者へ(ささ)げる言葉なのか?」


 その手にはガッチリとナーナがホールディングされていた


「捧げないし、まだ愛してもいないから!」


 つい、ポロッと出てしまう


「まだ? そうかそうか。まだ愛してはいないけど、いずれは愛すると。そして、甘く愛に満ちた言葉を私に捧げるのだな? このツンデレめ! だが、男のツンデレの需要はないぞ? 面倒なだけだからな。だいたい難聴系主人公も無自覚主人公も、アレはもはや病気だろう? 病院に行った方が良くないか? それで? いつだ? 何時なのだ? いつ捧げてくれるのだ? 私は今でも……いや、むしろ今欲しい! さあ! 捧げるのだ!」


 ランスロットは両手を広げて天井を見上げ、目を閉じる。その隙に逃げだそうとしたナーナを風呂場に引っ張り込むと


「久しぶりに出たな! 早すぎて何を言っているのか、俺には全く聞こえなかったけどさぁ、おまえが病院に行った方が良くないか?」


 ガラガラと素早く戸と鍵を閉めながら、捨てゼリフをはいた。


 それを聞いたランスロット


「ふむ、デレはまだか……」


 と見当違いの事を言いながら脱衣所を出て行った。


 ランスの事は気にせず、スポンジ植物でナーナの体を洗っていく。

 尻尾はパールの鱗みたいに(めく)ることはできないが、手触りは何となく似ている気がする。

 筋肉の塊みたいで、中の筋肉がうにうにと動いている感触がある。


 固いのに柔らかいそんな感じだ


 風呂場にはボディーソープ、シャンプー、リンスと何種類もある。

 アスモさんがこのダンジョンで働いていた時に開発した物で、どこにも流通していないここだけの品だ。

 お肌はすべすべ、しっとり感も抜群。

 髪もキューティクルが軍隊の様に整列するほどの効果がある。


 キューティクルといえば、髪の毛の表皮部分の事で魚の鱗みたいな構造になっているらしい。

 ということは? 

 鱗つながりでナーナの尻尾にも効果があるのかもしれない。


 泡立たせたシャンプーで洗って、リンスを塗り込んでみた


 ナーナは諦めた様でされるがままだ。

 火の精霊なので水に弱いのか、お風呂が嫌いなだけなのか

 洗い流し湯船に入れると、ぽけーっとした表情でプカプカと浮いていた。


 陽二も、手早く頭と体を洗うと、湯船にダイビング! 

 湯船は、大人が十人は足を伸ばして入れるくらいの広さがある。


「ナーナ……」


 どうやら我慢限界の様だ。


 ぐったりと力の抜けきったナーナをお姫様抱っこして脱衣所に出る。

 タオルを敷いてナーナを寝かせると、尻尾から頭まで拭いてあげる。


 のぼせているみたいで、まだぐったりとしている。


 体を拭いて着替えた陽二は、ナーナに桜から借りたシャツを着せ食堂に戻ると、桜達はまだ話をしていた。


 女三人寄れば(かしま)しい


 と言われるが本当で、とてもじゃないがとび込む勇気はない。


 ちなみに女子が四人もいるので(かしま)しいを超えている。


 なぜ、近くでおしゃべりしているのに、ボリュームが上がっていくのだろうか? 女子の脳内では、おしゃべりを重ねると気持ちがよくなる物質が出る、というが本当らしい……


 ナーナの髪を乾かしながら話に聞き耳を立てる。


 宿場町の工事が始まっていて、トパンの再建は当分の間ないことが分かった。

 それとスノームの近くに、リヴァイアサンのダンジョンに入る勝手口が作られ、寄生虫が飼育されていた穴は全て埋められたようだ。


 リヴァイアサンのダンジョンには通常と違う方法で入る(裏口という名の勝手口)。早速、調査と話し合いを終えたらしく、明日にも作業者が送り込まれて、資源の採掘が始まるらしい。


 明日は唯と陽二を除いた三人で、フジヤマに行くことになった。

 塔の修理に必要な資材を腕輪に詰め込んで運び込み、周辺の魔物の退治と簡易結界路の構築(設置するだけの簡単な物)

 それと、プレハブなどのライフラインの整備を行う。


 唯はパトリックとハズキの特訓。

 本日捕まえたゴブリンから聞き出した話次第では、ゴブリンの住み家の調査・討伐・人族の保護を行う。


 陽二とナーナはアスモデウスから居残りを言い渡され、宿題として練習ダンジョンの地下5階までの踏破(本日の続きから入れる)と銀の短剣を2本渡された。

 この短剣は、リヴァイアサンのダンジョンで発見された物で、魔力との相性がとても良い。

 短剣には『手動修復機能』が付いていたので、魔鋼鉄と魔銀を加え修復したのだ。


 手動修復機能とは、材料を一緒に置いて魔力を与えると、勝手に修復するのだ、刃こぼれなどにも使える


「ありがとうございます」


「明日は魔技と短剣だけで頑張ってみてください。それと弱体化(デチューン)で身体能力を0.8まで落としましょう。魔法は回復だけ、本当に危ない場合のみ変身を許可します。あとは……異世界人(・・・・)の理解も進めてください」


「分かりました、頑張ります。そうだった! なぁ桜」


「なんぢゃ? 風呂場で、ナーナにイタズラをしていた陽二君」


「そんな事はしていない! なんたって親の目線だったからなぁ、かわいい娘みたいなものだ」


 ナーナは陽二に抱かれ、うつらうつらとしている。おねむ(・・・)の時間なのだ


「面倒を任されたからとゆうて、手を出すでないぞ? (わらわ)にも一応、責任があるのでな」


 唯は釘を刺してくる。

 陽二は、納得のいかない様な、信用していないの? そんな顔で渋々とうなずいて見せた


「それで? 用件はなんぢゃ」


「ゼラシルバーの腕輪が余っているんだろう? ナーナに貸してくれないかな、いろいろと不便でさぁ」


「何ぢゃそんな事か、陽二はナーナに渡したネックレスが、魔石を壊すためだけの安っぽい代物に見えるとゆうのか?」


「その言い方だと、全て、お見通しだった……という訳だな?」


「あ()り前田のクラッカーぢゃ! 時間がなくて腕輪と同じ機能は無理ぢゃったが、腕輪との通信・転移は実験済みぢゃ! 

 小さい玉は蒼の鉱石を加工して作った簡易結界路、さらに真ん中の宝石は今まで使っておった地賜珠(グランド)を予備魔力として装着。

 今までの地賜珠にはなかった、魔石を吸い込み魔力を補充する力まで組み込んだSP品! ざっと金貨20枚相当(2000万相当)の一点物ぢゃ!」


「刀よりも価値が高いだと?」


 ランスが落ち込んでいる。

 ナーナに高額なネックレスをプレゼントするくらいだ、もっと金貨を請求してもバチは当たらない。


 そのあと、みんなと少し雑談をして部屋に戻りベッドにナーナを寝かせる。


 ナーナは精霊なので一緒に寝ても問題はない……と思う。


 完全にナーナの面倒は陽二が見ることになってしまった。

 あのランスロットが、ナーナと一緒にお風呂に入っても何も言わなかったのが不思議だが、やましい気持ちなど全くない陽二を信用しているのだろう。

 ナーナはお風呂が疲れたらしく、話の最中に電池が切れたように眠ってしまった。


「今日は大活躍だったね。おやすみ」


 頭を()でながらナーナをねぎらう。


 ご褒美だ。明日、洋服を買ってあげよう。


 ナーナは胸にサラシっぽいのを巻いていただけで、着替えを持っていない。

 今は桜のシャツを借りているが、王都ではどの様に過ごしていたのだろうか?


 ベッドに腰かけスマホを取り出す。

 アスモさんに言われた『異世界人』を調べるためだ。


 複製元と複製品の桜印MP回復薬を全て飲み干すと、大倉庫から新たに二つ取り出し、複製して合計四つを収納スペースに入れる。

 オリジナルの桜印MP回復薬は残り六つ。


 現在のMP回復量と箪笥(スキル)に吸われている量の差はほぼ0。

 レベルが上がったのと、レヴィの(けが)れを唯さんが減らしてくれたおかげだ。


 冒険者 レベル10のHP100 MP50


 職業を日本人に変えてステータスを開く


 日本人 レベル9(止)


 HPを確認する。HP817 MP180


 HPめっちゃ多い! ん? レベルの横に(止)と書いてある。


 何気なくレベルの文字を指で触ると


 《レベルを10に上げますか? はい/いいえ》


 と出て来た。勇闘者もレベル10に上げるためには承認が必要になるので、もしかしたら日本人(異世界人)にも改造の影響が出たのかもしれない。


 迷わず10に上げる。


 その時、職業の変更に使ったスマホの画面が点滅を繰り返す。

 陽二は不思議に思いながらも、画面をのぞき込む


 《冒険者を統合します。画面をタッチしてください》


 と画面が点滅している。

 何に統合するの? と思ったが選択肢がないので、画面をタッチする。《完了》と《項目追加》の文字が出て、いつもの画面に戻る。


 そこでいい事を思いついた。


 職業(日本人)の名前を冒険者に変えてしまえば、わざわざステータスを変える必要もなくダンジョンに入れて、HPが桁違いに高いことを。


 名前を変更してステータスを開く


 中山 陽二

 冒険者 レベル10


 スキル


 HPとMPを確認すると、新たにPTの項目が増えていて、冒険術のスキルが消えてしまった。


 HP817

 MP3504

 PT180


 どうしてスキルが消えたのか分からないけど、見やすくなった。

 ポイントが増えているな……

 しかし、MPの最大値も判明した。

 さらにスマホの画面を確認すると『統合』と『ポイント』と『SP』の3つが追加されていた。


 統合を押すと

 冒険者10 

 魔法術師11 

 錬金調合術師11 

 鍛冶師15 

 王国騎士15  


 と出て来た。


 何だコレ? 意味が分からん。


 何を押しても変化がないので、一つ前に戻って


 ポイントを押すと

 時間 黄金指 箪笥 魔技


 と出て来る。

 試しに魔技を押してみると、ポイントで熟練度が上げられるみたいだ。1から2に上げるにはポイントが1000必要……

 時間は2000、黄金指は500。

 箪笥は黒文字になっていて押せなかった。


 ポイントをどんだけ使うねん! 無理やん……漫画とかだったら、ここらでガンガン上げることができて、俺強えーー! ってなる場面じゃないの?


「期待させやがって……」 


 陽二はそっとスマホを収納スペースに投げ入れた。


「千里の道も一歩からか」


 ナーナを起こさない様に部屋を出る。


 食堂に移動するとアスモデウスは片づけ、ランスロットは柔軟体操をしていた。桜と唯は一緒にお風呂に入っている。


「俺は今、猛烈に熱血している! という訳で汗を流したい。付き合ってくれないか?」


 ランスに頼んでみる


「もちろんだ! 朝まででも付き合うぞ!」


 即答だ


「明日は山登りだろう? 1時間くらい付き合ってくれればいいよ」


 屋敷のプレイルームに移動して、結構ガチな組み手をお願いする。


 陽二は(さや)をつけたままの短剣を両手に持ち攻撃する。正拳突きの要領で短剣を刺すように攻撃する。


 受けるのも流すのも短剣が一番やりやすいなぁ……短剣は30センチで軽くて小回りがいい、うん、コツをつかめた気がする。


 お礼に普通のマッサージをして、ランスロットの後にお風呂で汗を流す。

 ベッドに潜り込むとすぐに寝入ってしまった。


 *


「マスター!」


「陽二様!」


 セナに呼ばれたらしい。レヴィが飛び込んで来た。







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