第21話 毒?寄生虫?
パトリシアが焦った感じで俺を探している、何かあったのだろうか?
桜達はどうすれば…連れて行っても良いのだろうか?
「シアが、俺を探しているみたいなんだが、桜達はどうする? ここで待っとくか?」
「一緒に行くに決まっておるぢゃろう」
陽二は桜たちを連れてパトリシアの元へと急いだ
「どうしたんだ? 何かあったのか?」
パトリシアの後にはナーナもいてオロオロしている
「お兄ちゃん、大変なんだよ。食事をしていた兵士さん達が苦しみだしちゃって…」
「取りあえず行ってみよう」
どうやら食事をしていたら急に苦しみだしたらしい、宿の人たちが介抱している。
陽二は兵士の顔を見て驚いた
「顔が紫色だ」
「皆さん」
とアスモデウスが声をかけ、兵士達を見回す
「紫斑が出ていますね……紫斑毒の可能性があります。すぐに治療を開始しますので皆さんは外に出てください」
そう言われたので陽二はパトリシアとナーナを連れて外に出る。
紫斑毒
血液中の血小板を壊してしまう毒。
血小板は血を固めてもれを防ぐ役割をしている。少なくなってしまうと体内で血液がもれ出し、皮膚に紫色のアザを作る。
パトリシアは陽二に問いかける
「あのきれいな人たちは誰なの?」
「おかしな連中だけど強力な助っ人だよ、ちなみにシアの回復魔法は効かなかったの?」
「水魔法レベル2以上の療法しか毒に効果がないんだよ? 試してみたけど…やっぱり駄目だったよ」
試した。と言うわりには何度も試したのか、肩で息をするほどの魔力を消費しているみたいだ
「これ飲んで」
パトリシアに調合したMP回復薬を渡す
「ありがとうお兄ちゃん。ナーナちゃんも頑張ったんだよ」
ナーナを見ると既に両手を出して待っていた。
「2人とも良くやった。少しは毒が食い止められているはずで、助かったらシアとナーナの手柄だ!」
ナーナにもMP回復薬を差し出すと『プイッ』とそっぽを向かれた
「ナーナ(グローブちょうだい)!」
ぜいたくな奴だ、えり好みしてやがる
「数が少ないんだぞ…マジで勘弁してくれよ…」
渋々とレッドグローブを取り出しナーナに……奪われた…
「陽二入ってくれ、アスモが呼んでいる」
部屋の中からランスロットが顔を出す
「入ってもいいのか?」
「別に何かを隠しているわけではない、危険だから出てもらっただけだ。そっちの2人も入ってくれ」
「??」
中に入るとアスモデウスが説明をはじめる
兵士達は眠っている、いや眠らせた?
「それでは説明します。おそらく毒に犯されています。先程、兵士さんに聞いたのですが、お風呂に入ったことにより体内の毒が増殖したと考えられます。そこで進行を食い止めるため低体温処理を施しました」
「低体温って大丈夫なんですか?」
「短時間でしたら大丈夫です。
今から毒を体の外に出しますので毒を焼ききってください。
1カ所にとどめる火属性魔法でお願いします。燃やすと毒ガスに変わりますがランスちゃんが処理しますので、ご安心ください」
「1カ所にとどめる? そんな魔法は使えません…」
「お兄ちゃん火の壁だよ!」
「なる程火の壁か」
「シアもお手伝いして良いですか?」
「勿論。そのつもりでお呼びしたのです。そちらの精霊ちゃんもお願いしますね」
「アスモさん。毒には水の回復魔法が効くって聞いたのですが」
「レベル4の水神の祝福を使ってみたのですが駄目でした。改善されない様なので直接、体の外に出します」
眠っている兵士を魔法で立たせて並ばせアスモデウスが兵士の前面に立ち、陽二たちの魔法を待っている
陽二たちが火の壁を兵士たちの後ろに設置する。
「陽二、弱い、そこの2人を見習え」
見てみると壁の色が違った。陽二のは赤い壁、パトリシアとナーナは黄色い壁なのだ。多分温度が違うのだろう
「覚えたての人間にむちゃを言うなよ、使えるだけすごいだろ? 文句があるならおまえがやれよ」
桜は陽二の背中に手を当てる
「妾の魔力は有限での、無駄遣いはできん。少し手を貸してやるから陽二がやるのぢゃ」
陽二が作り出した火の壁が黄色へと変わり、さらに薄黄色に変わっていく
「多めに魔力を使っているのは何となく分かる…タングリの時と逆にすれば良いのか!」
「これが出来るようになると、魔法の威力が格段に上がるのぢゃ、あの小娘は…できる!」
「あの娘天才だから! 比べないで欲しいな」
「いきます!!」
おっと、集中集中!
アスモデウスが構えたと思ったら姿が一瞬歪む。
すると兵士たちの背中側から黒紫や青の粒が視界を埋め尽くす程出て来る。
粒が壁に当たりジュッ、ジュッと次々に紫色の煙を上げて燃やされていく、少し臭い。
煙は上部にある1メートル程の透明な球体にドンドン吸われていく
「あれは?」
「ランスの風属性魔法ぢゃ、中で竜巻を起こし球体の内側に毒ガスを打ちつけて、毒ガスを集めているのぢゃ」
「サイクロン? 原理が分からないんだが」
「今説明したのぢゃ」
おおよそ1分程で毒が出尽くし、焼ける音と毒々しい煙が消えた頃、煙を集めていたランスロットが叫ぶ
「桜、仕上げに入るぞ」
すると頭上にあった球体が10センチ程の球体に圧縮されていく、透明だった球体はいつの間にか黒くなっている。
球体がゆっくりとランスロットの手のひらに降りてくると、桜が後から声をかけてきた
「返してもらうのぢゃ」
そう言いながら、陽二の収納スペースからバットを取り出す。
え、マジで? 他人の収納スペースからも物が取り出せるのか? こいつ、何でもありか?
「陽二、細かい事を気にしているとジャイアントになれないのぢゃ」
「ジャイアントって…」
ランスロットは陽二の元に歩み寄り部屋の端まで引っ張っていく。陽二の右手を両手で握り、ニギニギと、十二分に堪能したあと
「陽二、初めての共同作業だな!」
と手を離すと、陽二の手のひらには球体が握られていた。
「なにが?!」
意味が全く分からない。ランス、赤くなってるんじゃない、説明を求む!!
「へい! ヘボピッチャー!」
いつの間にか陽二と反対側の端に場所を移した桜が挑発するように声をかけてきた。
ランスロットが陽二の隣で左手を上げる
「2人の愛の結晶だ頼むぞ! 審判、ピッチャー交代!!」
「ねぇお兄ちゃん。あの青い髪のお姉さんって、すごいきれいだね。胸も…誰? 愛の結晶って何? 付き合ってるの?」
「ナーナ! ナーナ!」
ランスに引っ張られて行くとき、一緒に付いてきたパトリシアの顔がめっさ怖い。メラメラと音がする
「俺も意味が全くわからない…」
桜はベーブルースの様に遠くをバットでさす。
予告ホームランだ。少年が病院のベッドでホームランを打つのを心待ちにしている。
「またケチョンケチョンにしてやるのぢゃ」
陽二は理解した!
なる程…早くもリベンジのチャーンスが来たと言う訳か!
「ふっ、俺の剛速球が打てるとでも?」
「愚問なのぢゃ」
「「ワーハッハッ! ワーハッハッ! ワーハッハッ!」」
2人の熱い視線が交差する。竜vs野良猫
陽二は元大リーガーを彷彿させるトルネード投法で桜めがけて投げつける
「死ねや! くらえ!」
球体は轟音を轟かせ桜に迫る、ランスロットの風魔法でパワーアップしているのだ! 共同作業とはこの事だ!!
部屋の隅と隅にいるがお互いの距離は10メートル程
気持ちでは166キロの剛速球だ! 一瞬で桜の元に到達する
「笑止!」
長打を意識したマサカリ打法の桜は、見事バットの芯で球体を捉える!
しかし! 球体と接触したバットは粉々に砕ける! そのまま球体が押し切るかぁ!
「勝った!」
陽二は確信した!
「まだまだぢゃ」
砕けた様に見えたバットだが、表面の薄皮が脱皮のように剥がれただけだった! そして黄金色に輝くバットが中から現れる
真に黄金バット!
「あの世で懺悔して枕を涙で流すが良いのぢゃー!」
カキーン!
「な、何だと…」
球体は長い攻防の末打ち返され、宿の天井を突き抜けうねりを上げて飛んでいってしまった。
「ふっ! 天翔る龍となり悠久の時を過ごすがよいのぢゃ!」
言っている意味は分からないが、めちゃくちゃドヤ顔だ
「ファ……ファールだ!」
精一杯の抵抗を試みる
「見苦しいのぢゃ!」
アスモデウスは手をパンパンと叩き場を閉める
「結局の所、毒? だったのでしょうか? この様な事は初めてです」
「これを見るのぢゃ」
桜が空間から透明なビンを取り出す。
空の瓶? 目を凝らすと先程兵士から出てきた青い粒
「動いてる?!」
アスモデウスとパトリシアも瓶を凝視する。隣に来たアスモデウスの肩が陽二に触れる。
ああ! 肩が触れている、それに良い香りが…
「陽二君? 何かご用ですか?」
「いえいえ、何でもないです」
瓶なんざどうでも良い。今はこの香りに集中だ!
クンカクンカ。ふわっとまた違った香りが陽二の鼻腔をくすぐる。隣にランスロットが寄ってきている
今まで気づかなかったが、こいつ…良いにおいがするじゃないか!
「陽二、その…初めての…共同作業はどうだった?」
ブレないなこいつ。顔も体も一級品、醸し出す香りも最高なのにどこかが残念さんだ。でも
「おまえのおかげで桜を追い込めた、ナイスアシストだ!」
「追い込まれておらんのぢゃ、妾の圧倒的勝利ぢゃ!」
クッ、聞かれていたのか、いちいち突っ込んでくるな!
陽二はランスの首筋に顔を近づけにおいをかいでみる
ちなみにこの行為はセクハラで訴えられたら確実に負ける。
「おまえ…良い香りがするな、今日のオカズは決まったな」
「オカズ? わ、私を食べるつもりなのか?」
ランスはあたふたしている。意味を分かって言っているのだろうか?
「お兄ちゃん?」
どこからか低い声が聞こえる。え、パトリシアさん? あなたなの? 駄目ですよそんな声出したりしたら! 怖いじゃないですか
「お兄ちゃん、真面目にやってよ」
「そうですよ陽二君」
「はい。済みませんした」
この様な場合は即謝罪! 行動で示すのだ!
すぐに瓶の中を確認してみる
「動いてる…よね?」
青い粒はウネウネと動いていた。凝視しないと分からないくらいで、小さくてゆっくりとだが確実に動いている
桜は瓶の中を見つめながら
「原因はコレぢゃろうな」
虫と呼んで良いのか分からないが、寄生虫かな?
「それってどうしたんだ? お尻の穴から出てきたのか?」
桜のトーキックが陽二の脛を襲った
「アスモが飛ばしたぢゃろう? そのとき動いているのが見えたのでな、暇つぶしに捕まえたのぢゃ」
あの状況で動いてるのに気付くのもすごいけど、いつ捕まえたの? ずっと俺の背中に手を当てていたよね?
「アスモはコレが何か分かるか?」
「初めて見ましたが、虫? 寄生虫…でしょうか?」
「俺もそう思うな」
「シアも」 「ナーナ!」
満場一致で寄生虫に決まりだ!
ランスロットはいまだにあたふたしているので数には入っていない
「まぁ何でも良いじゃないか、無事に解決したしオッケーだ!」
桜の冷たい目が刺さる
「陽二君、良く考えてください。まだ終わっていません」
終わっていない? 兵士達から毒や寄生虫(仮)を取り出し焼却処分までしたんだぞ? 兵士の顔色も良くなっているじゃないか…まだ何かあるのか?
「妾は至急本部に戻る、アスモ! こっちは任せたのぢゃ」
「分かりました」
桜は腕輪を操作して一瞬で消えてしまった
「えっ消えた? お兄ちゃんこの人たちって何者なの?」
「えっと…何者なんだろうね?」
人の目の前で簡単に転移なんて使って良いのだろうか? パトリシアは困惑顔だ
アスモデウスはランスロットに指示を出すとパトリシアにも協力を求める
「パトリシアさん、精霊ちゃんは宿場の人を1カ所に集めてください」
と言い部屋を出て行く、慌ててパトリシアとナーナもあとを追う
「陽二は私と来い!」
陽二はランスロットにさらわれた
「皆さん! 兵士さん達の毒は感染の疑いがあります、念の為検査しますので集まってくださいませんか?」
「本当なのですか?」「なんてこったい」「おい、皆を集めろ」
アスモデウスとパトリシア・ナーナは手分けして人々を集める。
宿場町の人々は客を入れても15名程
「少なくて良かったです」
アスモデウスは一人一人、毒の有無を魔法や目視で調べて行く
「感染者なし、接触感染はないようですね。」
パトリシアとナーナは人を集め終わった後、アスモデウスに頼まれ宿の入口や宿の周りを火の壁で熱消毒して回る
*
その頃、陽二とランスロットは風呂場に向かっていた。陽二は小さい火の壁を全面に出しながら歩いている。
ランスロットは風魔法で床のチリやホコリを火の壁に送っている、たまにチリチリとチリやホコリの燃える音がする。
以外ときれいにしているのね
脱衣所に到着すると、兵士達の脱いだ装備品が置かれていて、ボロボロで少し紫色になっていた。
寄生虫が付いていたのだろうか?
「陽二、火塊の攻撃だ。あれを狙って撃て」
「ああ、分かったよ。火塊の攻撃!」
ランスロットも合わせるように魔法を唱える
「2人の共同作業! 火風の攻撃!」
ランスロットの風魔法と陽二の火塊が混ざり合う。火塊が風塊に取り込まれ装備品に着弾した。
ランスロットが制御しているのか、うまいこと装備品だけを包みこみ燃え盛る炎で燃やし尽くして消えてしまった。煙すら出ない
「すげーな、混合魔法か?」
「愛の結晶だ!」
ランスは腰に手を当て胸を張る
「ああ、そっすね…風呂場に行こうか」
「…」
広い脱衣所を通り抜け浴場へと続くであろう扉の前で立ち止まる。
ガラスの向こう側は蒼く光っている。
扉を開けると浴槽の中は青い物で埋めつくされていて、光が反射して幻想的な蒼い空間になっていた
「きれいだ」
陽二は思わず呟いてしまった。人に寄生する虫をみてきれいとは…もう少し大きくて虫の姿がひと目で丸わかりだったら…と想像すると背筋がゾゾッとした
「また燃やせば良いのか?」
後ろに付いてきているランスロットに確認の意味を込めて聞いてみると
「私がきれい…陽二、私がきれいと言うことは分かったが場所を弁えろ」
ランスロットは腰に右手を当て左手で陽二を指差し仁王立ちしているが、顔は紅く染まり口元が緩み、言葉と表情が合っていない。
コイツの耳はどの様な構造になっているのだろうか? 良い言葉は全部、自分をほめている様に聞こえるのか?
「もう一度聞くぞ? 浴槽に浮いている青い粒を燃やせば良いのか?」
ランスロットは「ん?」と言葉を発し、浴室の中を確認する
おまえは今まで何を見ていたんだ!
「これはきれいだな、なかなか幻想的な光景……きれい…」
察してくれたようだ。明らかに気持ちが沈んでいるのが分かる。少しだけかわいそうになったが、ここで甘い言葉を掛けてやるとさらに勘違いされかねない。放置プレイだ
すると、ランスロットは怒気を含んだ声で
「陽二、火塊の大攻撃だ。焼き払え!」
「さすがに大攻撃はやり過ぎじゃないのか? 浴室だけじゃなくここら一帯大火事になるぞ」
ランスは暗く冷たい目で
「この様な紛らわしい物は、跡形もなく消し炭にしなけれはならないのだ! 案ずるな私に任せろ。」
まあ仕方がないだろう、任せろと言うのだから撃ってしまえ
「火塊の大攻撃!!」
陽二が魔法を放つのと同時にランスも魔法を唱える
「まぎらわしい物達よ、我が魂の叫びを聞け、炎を纏いし風の刃よ駆け回れ!! 灼熱烈風世界!」
陽二の大攻撃はボールをまき散らしながら青い粒に向かって行くと思われたが、浴室の中心で止まってしまう。
中心で止まった大攻撃はクルクル回転しながらボールをドンドン放出している。
大攻撃の周りにはボールを吸収した風が烈風となりそれが浴室の中をクルクルと駆け巡る
陽二の足元では新鮮な空気が浴室内にドンドンと供給されていく。
天井を見るといつの間にか穴が空いていて、そこから使用済みの空気が排出されていく。
その隣ではランスのスカートがチラリン・ズムズム
大攻撃の魔力が尽きたのか陽二の魔法は消えてしまった。だが空気の供給は終わらない。陽二のチラ見も終わらない。
烈風はさらに速度を増して消えてしまう。
否、消えたのではなく見えなくなっただけ、だがランスの桃尻は今もなお見えている
浴室全体が赤からオレンジ、オレンジから黄金色に輝いて乱反射している。眩しすぎてまともに見ていられない。否! 見ているのは桃だ!
熱いはずなのに全く熱を感じない
浴室の中は高圧力高熱の世界になっていた。温度と圧力はドンドン上昇して、青い粒や毒や毒ガスまでも燃やし尽くしてしまった。
熱が外にもれないのはランスロットの魔法で浴室内にとどめているから。
それでも浴室内の壁は耐えきれず表面は溶けてしまっていた。ランスロットは全て燃え尽きたのを確認すると浴室の中心部に小さな球を魔法で作り出す。球は黄金色をドンドン吸収していき浴室に静寂が訪れた。
ランスロットは球を自分の懐へしまうと
「やってやったぞ!」
と呟いていた
陽二は浴室に入ってみる。床や壁の表面が溶けている。浴槽から桶やその他の調度品は全て燃え尽きており、何もないただの部屋に成り下がってしまった。
「なあ、ランス」
ラルスロットはとても良い笑顔で振り返る。
陽二は言わねばならないのだ
「おまえってさぁ金持ってるの? これって弁償だろ!」
ランスロットは膝から崩れ落ちる、弁償の2文字にトラウマでもあるかの様に…
「こ、これは共同作業。弁償も共同作業でぇ!」
ランスロットは泣きながら陽二の足に縋りつく。人を巻き添えにしようとは太え野郎だ!
ん? あれ何だろう?
浴槽があった場所にピンポン球位の蒼く光る物が落ちている。
これってもしかして……青い粒は燃え尽きたと思っていたけど…化学反応? で違う物質になっていようとは……
陽二はそっと自分の懐へと仕舞ったのだった。
後日、鉱山都市スノームの力でここに宿場町が再建設され、この場所はさらに発展する事になる。
ランスロットへの請求は全く来なかったらしい。費用はスノーム側が出したのだ
スノームの研究室にはビー玉からソフトボールの大きさの蒼珠や青色の鉱石、魔鉄などの鉱石が大量に置かれている。初めて見る蒼い物質に研究者たちもホクホク顔だった。




