プロローグ
一旦消して初めから書き直しましました。
「これから帰るから支度が終わった順にバスに乗れよ」
「「「「「「はい!」」」」」」
U-15サッカー日本代表の遠征の帰り、コーチの言葉に返事をして個人個人で荷物をまとめていた。
そんな中、キャプテンの如月蒼也は早めに荷物をまとめ終わっていた。それを見た1人のチームメイトは呆れていた。
「はぁ〜。さすが主婦。もう荷物をまとめているよ」
「マジで!」
「ほんとだしかもバックの中も綺麗だ!」
「やっぱさすがだな、よっ主婦」
「お前ら、主婦主婦うるさい!動かすのは手だ!口ではない」
「了解でーす。キャプテン」
蒼也の言葉に副キャプテンの真琴が返事をする。けど真琴も荷物をまとめて終わっていた。
そしてチームのみんなは、荷物をまとめ終わってバスに乗っていた。
最後に蒼也が忘れ物の確認をしてバスに乗車したバスのドアが閉まり、空港に向かって主発した。
U-15サッカー日本代表の選手、コーチを乗せているバスが急に止まった次の瞬間外が騒がしくなった。チームメイトの1人が外を見ると1人の男が銃を連射していた。
男が銃を連射し終わると、今度は建物の中から複数の男が出てきて、また銃を連射し始めた。
そのうちバスにも流れ弾が来ることを予想して蒼也は、チームメイトに声をかけた。
「みんな危ないから伏せて窓側によるな!」
蒼也の声が聞こえたのかみんなが窓側から離れて、伏せた。
そして、蒼也が伏せようとしたら体の心臓部分から血が流れているのが分かった。
「え、あ」
気づいたが遅く、体に力が入らずバスの床に倒れた。いち早く気づいた副キャプテンの真琴が傷口から出る血を止めようとしているけどなかなか止まらずコーチに助けを呼んだ。
「コーチ!監督!きてください!蒼也が倒れた!」
「本当か!今行く!」
真琴以外が気づいていないのか、コーチを呼ぶ声に周りがやっと我に帰ってきて蒼也を見ると床には血が流れていて傷口を真琴がバックから出した、タオルで抑えていた。
「起きろ!蒼也!起きろ!大丈夫か」
「やばいかも。もう無理だわ」
蒼也は銃弾が自分の心臓を貫いたのがすぐに分かった。蒼也が、意識を失う同時に外からパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
ある日のどこにでもある一軒家のリビング、1人の少女がテレビをつけた。そのニュースを見た途端驚いた。なぜならそのニュースの内容が自分の兄のことだからだ。名前は如月蒼也。U-15サッカー日本代表で天才サッカー選手で自分の1つ年上の兄だ。そんな内容を見た瞬間少女、如月優は、何かを諦めたような目をした。
「お兄ちゃん、亡くなっちゃったんだ。なら私ももういいよね。もう生きるのに疲れたよ。」
そう言葉にした後台所から持って来た包丁を自分の心臓に突き刺した。
そして心臓に突き刺した包丁を抜いて、如月優が倒れ、意識を失った。