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黒の物語(仮)   作者: 名状しがたい中二病のような人
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第一章 一話 二次元


俺は死んだ、そう死んだはずなのだが。


航「……ここは、どこなんだ……」


この状況を少し説明しよう、俺は今、真っ白な空間にいる。

どこを見ても何もない、真っ白な世界が広がっている。


あ、なるほど、ここが死後の世界か、なるほどなるほど。


航(昨夜……大丈夫だろうか)

ふとそんなこと考えていると。


?「君、航介君?」


いきなり俺を呼ぶ声がどこからか聞こえた。


航「え?」


後ろを振り返ると、目の前に一人の見た感じ俺と同い年の女子が現れた。


航「うわぁぁぁぁあ!?」


思わず叫んでしまった、いきなり出てきた事に対しての叫びでもあり、顔が近い事に対しての叫びでもある。


?「えーひどくない?いきなり私を見て驚くなんて………」


航「そりゃいきなり人が目の前に出てきたら誰だって驚くでしょう!!」

?「そんなもんかな〜〜」


そんなもんだ、ってそんなことより。


航「あなたは一体……」


と言っても、この人も死んだんだろうな。可哀想に………


?「あ、気になっちゃう?やっぱり気になっちゃうかぁ〜」


……俺こういう奴嫌いなんだよな。


?「いいよ教えてあげる、私の名前はラナ、あ、呼び捨てでいいからね?一応これでも女神なんだよ?」


はい?女神?あーこの人頭おかしいんだな、可哀想に、一体どんな死に方をしたのだろうか。


ラ「………私、心の中読めるんだけど」


航「え」


ラ「全く、失礼しちゃうわ、まぁ、仕方ないか。」


航「マジっすか?」


ラ「マジだよ。」


………ごめんなさい。


ラ「素直でよろしい。さて、次にこの場所についてよ、ここは本来誰も立ち寄ることのできない異空間よ、まぁ、私は来ることができけど」


異空間?誰も立ち寄ることのできない?ならなんで俺はここに?というかなんかいよいよ二次元じみてきたんだが。


ラ「私が呼んだの、というより呼び寄せたって感じかな」


航「呼び寄せた?」


ラ「だって君、死んだじゃん」


な、中々ストレートに来たな。


ラ「今の君は魂だけの存在だからね、だから呼び寄せたの方がらしくない?」


航「そんな問題かよ!!?」

俺はデカイ声でそうツッコんでしまった。


ラ「お、いいねぇ、いいツッコミだよ」


航「ちゃんと説明してくださいよ」


ラ「はいはい、それじゃ、本題に入ろうか」


航「本題?」


ラ「君にはこれから私のお手伝いしてもらうわ」


航「お手伝い?一体なんですか。」


ラ「ある世界に『転生』してもらうわ」


航「転生!?」


転生………一応意味は知っているが、ゲームとかでしか聞いたことがないな。


航「転生って、そんなことできるんですか?」


ラ「うん、できるよ、あーでも、これまでの記憶は消えるかもしれないけど」


記憶…昨夜の記憶も消えるのだろうか、でもこれまでの記憶がないほうがいいのかもしれない。


というか、なんで手伝いで転生しないといけないのだろうか


ラ「そのことについては後々説明するわ」


航「記憶消えるのに?」


ラ「私との記憶は消えないわよ。」


航「ありきたりですね」


ラ「あくまで、かもしれないだから、君が強く願えば消えないかもよ?」


強く………願う…か。


ラ「どうする?別に断ってもいいんだよ?そのまま魂として残るけど」


あ、いや、それはいやだな。


航「お願い………します」


ラ「まぁ、君に選択肢なんてないけどねww」


………………(-_-#)


ラ「ご、ごめんって、そんな怒らないでよ」


航「はぁ、早くしてください」


ラ「分かったわよ」


ラナはそういうと俺の目の前に一つのでかい扉を写し出した。


そしてその扉は開かれた。


ラ「ここを通れば、転生できるから」

航「わかりました」


……いざとなると進みにくい、でも行かないといけない気がした、なぜかはわからないけど、強く願うんだ、俺。


航「強く………よし!!」


そして扉の先へと足を進めた。



今この時俺は「秋雨 航介」の名を捨てたのだ。

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?「よくやったぞ!!」


一体何をよくやったのだろうか、あぁそうか新しいゲームでも買えたのか、って俺じゃあるまいしそんなことあるわけねぇか。


というか、なんで俺は大声で泣いているのだろうか。


?「良かったですね!元気な『男の子』ですよ!!」

?「よかったわ………うぅ、本当に……ぐすっ」


元気な男の子か、良かったな、まぁどうでもいいか。そう思っていると、俺の体がふと持ち上げられた。

変だな、俺は重い方じゃないがそう簡単に持ち上げられないはずだ。よほどの力持ちなんだろうな。


いやまて、やはりおかしい、持ち上げられる時、まるで雲を持つかのような感じだった。そして次に言った女の人の言葉で全てを察した。


?「一体どんな子に育つのかしら、この子は」


そう、俺を持ち上げていたのは女の人だったのだ、そして俺の耳元で今の言葉を言っていた、つまり元気な男の子とは俺の事だ。

今の今まで泣いていたのも俺だ。


?「その子の名前はどうするんだ?」

?「ちゃんと考えてあるわ、この子の名前は」


…くそっ、急に眠気が、最後まで聞かせてくれ……



?「『アキサメ・ハーティア』よ」



そして、今、俺は「アキサメ・ハーティア」という名前を付けられた。


一話 完

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