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ブルマと砲弾Ⅰ

 レアアイテム『ツンデレラのブルマ』の効果は体力を全回復すること(お爺さん専用。もれなく逮捕のおまけつき)です。

 解説役の若い介護士がいれば、即時失格にしたでしょうが、幸いにして今彼はノックアウト中です。

「ブルマを被った異教徒め! この『洞窟のイデア』で諸共に天に召させてくれるわ!」

 老人は砲弾を込めなおします。

「ふん、このロリツインの魅力に比べれば、他の宗教なぞ有象無象の雑種にすぎぬ! ワシはツインテール教を世界に広めるために資金が必要なのじゃ」

 お爺さんは徒手空拳でバズーカ所持のテロジジイに殴りかかりました。

 唸りをあげた拳は銃身に直撃し、ひびを作ります。

 もう完全に第一戦目の疲労はありません。鼻血出してますが。

 お爺さんは調子に乗って二発三発と拳を繰り出しますが、テロジジイの身体に当たることはありません。

 やがて二人は疲労し始めました。

 テロジジイの残り弾数は五発。

 お爺さんの残りブルマはありません。というか、いくつもこんなの持たせてたまるか。

「なかなかの好敵手であったぞ。どうじゃ、我がツインテール教団に入って、世界をツインテールにしてみぬか」

「神への信仰を淫らな邪欲で汚す異教徒め。この私がそんなものに従うと思いますか?」

 言っていることはまともですが、やっていることがおかしいですこの老人。

 お前のような宗教家がいるかと突っ込みたくなりますが、突っ込んでは駄目です。そういう小説なのですから。

「交渉決裂というわけかの。善哉善哉、決着をつけようぞ!」

 間合いを離したお爺さんがテロジジイに突撃を開始します。

 老人は砲弾が入ったバズーカを静かにお爺さんに向けて一発発射しました。

「ソクラテサー!!」

 その砲弾はお爺さんの右頬をかすめて、礼拝堂の壁を容赦なく破壊します。もはや原型をとどめていませんが、そんなことを気にする人間でもありません。

 お爺さんが頭に被っていたブルマが破けて、はらりと地面に落ちました。

「……」

 お爺さんの様子がおかしくなります。

「勝負は決しました。大人しく負けを認めるのです」

 バズーカを持った老人は穏やかな声で諭します。

 しかし、すぐに彼の表情は驚愕のそれに変わりました。

こんばんは、星見です。

皆様、確定申告は済まされましたか? 私は今日半日潰して確定申告をしました。帰ってきませんね、お金……とほほです。


さて、第二戦目も次回で決着です。

お婆さんはどこでしょう? まもなく戻ってきます。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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