エロス攻防戦Ⅱ
派手な鮮血が二人のジジイの前に飛び散ります。
いや別に見えない拳を出したとか、かめ○め波を撃ったとかそういうのではありません。鼻血です。
「むぐう、本江路太とやら。やるな、美人看護師のパンチラ写真集を出すとは!」
「うぬう、外道ジジイもやるではないか。JKグラビアモデルの秘蔵写真集とはな!」
二人は恰好いいセリフを言っているつもりですが、鼻血出しながらではもちろん恰好悪さ全開です。
「ふん、次はワシの勝ちじゃ」
「外道ジジイめが、次こそ思い知らせてくれるわ」
こうして、果てしない鼻血合戦は続いていきます。
スクール水着写真集、美少女騎士王のセーラー服写真集、ロリツインテール女子大生のヌードなど様々な写真集を取り出して戦うお爺さん。もはや変態のスペシャリストです。言うまでもありませんが。
対して、本江路太は和服人妻写真集やOL大全を取り出します。
そしてお約束の鼻血ジェット噴射。
これを十数回繰り返して、そろそろ二人とも体中の血液が鼻から出て行ったのでミイラ状態です。解説役の若い介護士が鼻血を浴びて、のた打ち回っているのが気になります。鼻血に毒でも仕込まれているのでしょうか。
「そろそろ決着をつけようぞ、本江路太とやら」
「うむ。我らの戦闘力もそろそろ限界じゃ」
二人は必殺の構えです。出すものがアレでなければ恰好良い戦いになったでしょう。
長い間が続きます。出す素材を厳選中です。何せ、この一撃が二人にとって最後になるのですから。
「ぐふふ、本江路太よ。貴様もこれでお終いじゃ」
「何を抜かすかエロジジイ。我が秘宝を見せるとしようぞ」
二人は全く同じタイミングで両手を相手に向かって突き出しました。
こんばんは、星見です。
アホのアホによるアホな小説です。次回からは第二のボスジジイ・ボスババアが出てきます。乞うご期待。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……