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魚座、どつくキャラになっちゃった

「どないしよ、どないしよ~……」


 ……この声は俺だけでなく、皆も良く知っている、スウェル・マクシードの声だ。

 何か困惑しているようだ。

 もう少し寝たふりしとこうかな。


「こんな子供拾ってしまうなんて……」


 今後どうやって育てるか、とか考えてんのかな。

 いや、まずは交番に連れていくだろ。

 …………メタ発言失礼します、この世界って交番あんの?


「何てラッキーなんや……」


 ん、コイツ、子供欲しかったのか?超以外。

 いやいや、だからと言って、問答無用で拾った子供育てようとしちゃ駄目だろ。


「襲い放題やないか……」

「おぉい!!?」


 思わず飛び起きてしまった。

 つーか、何でこんなガキを襲おうとしてんだ!

 バカじゃねぇか!?


「あ、やっと寝た振りやめた?」


 ……どうやら俺を起こす為の演技だったようだ。

 ……本当に演技だよな?


「大丈夫やで。お姉さんは襲ったりせぇへんからなー」


 そう言って笑顔で俺の頭を撫でる。

 何かイラッと来た。

 今の俺の姿はこんなだから仕方ないけど、ガキ扱いは腹立つ。

 いや、本当に仕方ないんだけどね?

 ただ、ちょっとイラッとしたから、ね?


「触んじゃねぇ、オバサン」


 スウェルの笑顔が凍りつく。

 そして、ゆっくりと眼鏡をはずして……。


「ってそれはダメェェッ!!!」

「折角優しゅうしたっとのんに……お仕置きや……」

「お前のお仕置きはお仕置きと書いて死刑だろうが!!」

「あぁ?なんであたしの事そんな知ったふうに喋んねん。どつくぞ、ガキ」

「キャラ変わってるから!俺だ!俺!!」

「ガキのくせして大人にオレオレ詐欺か?どつくぞ」

「何で二言目に『どつくぞ』が入るんだよ!そのキャラはメイディンだけで十分だ!!」

「メイディンまで知っとんの?どつくぞ」

「何で!?」

「エエから歯ぁ食いしばれぇぇえええ!!!!」

「だからキャラ壊れてるってぇぇえええ!!!!」











 一悶着あった後、俺の姿が何故こうなったのかを説明した。

 ははっ、自他共に認める最強の俺だからと言って、この体じゃスウェルに勝てなかったぜ。

 自分で最強とか言うなって?

 仕方ない、他の世界に行けば知らんが、この世界では最強なんだから。


「ぜぇ、ぜぇ……ここまで生き延びるとは、ホンマにロアールらしいな……」

「はぁ、はぁ……そうだって、言ってんだろ……」


 はしゃぎすぎました。二人とも疲労困憊です。

 部屋が全く壊れていない所を見ると、さすがギャグだと思う。

 ギャグ様様だ。


「にしても、もうそろそろ、元に戻って良い筈なんだけどな」


 シーパスは確か、この薬の効力は一時間って言っていた。

 後十分くらいだ。


「戻るまではここにおったらエエやん」

「そうだな、というより、最初からそのつもりでここに来たと思う」


 記憶が曖昧だが、確かそんな感じの筈。

 超関係無いけど、曖昧ってミー、マインって繋げたくなるよな。

 中学一年生以上なら意味が分かる筈だ。

 というか、別に繋げたくならないってか?


「で、他の奴等なら、俺はまず『何か変わった事ないか』って訊くんだが……」

「そんなん訊いたってしゃあないやろ。殆ど本編で語られとんのに」

「ああ、そうだ。だから今回は読者の皆様が気になっている事を訊こうと思っている」

「……いつ読者の皆様に訊いたん?」


 訊いてないけど、少し考えたら不思議に思う人がいた筈だ。

 居た筈なんだ。

 そう、これだぁ……1,2,3。

 って最近、全然1,2,3じゃねーよな。

 一つずつしか紹介しねーもん。


「俺が訊きたいのはな……」

「な、何や……?」

「何故お前は関西弁なのか、ということだ」

「……はい?」

「いや、だから、レイルは普通に喋ってんのに、何でお前は関西弁なのかって事だ」


 皆思わなかったか?

 だって、二人で話してる所とか見てみ?

 すっげぇ違和感感じるから。

 ……そう言えば、あの二人が会話してる描写って無いよな。

 ん、あったっけ?


「うーん……この辺りの説明は面倒なんやけどな」


 そう言って、スウェルは説明を始める。


「元々の設定にあたしに兄はおらんかったんや」

「え?」

「せやけど、13星座の中に"きょうだい"を入れたかったらしいねん」

「え?え?」

「ほんで、色々あるんやけどな、まぁ、大雑把に言うと設定ミスや」

「ちょっ、そんな裏事情を説明して欲しかったわけでは……」

「で、今の設定としては、あたしと兄貴は本当の兄妹とちゃうねん」

「マジで!?」

「あたしは5歳の頃に捨てられて、マクシード家に拾われたんや」

「うっそぉ!?」

「いや、おかしいやろ。ホンマの兄貴にあんなシスコンおったら引くで」

「え、あぁ、いや……」

「シスコン兄貴っちゅうのはな、二次元か、血の繋がらん兄妹にしかおらんねん」

「いや、そんな事はねーだろ」


 最後の最後でようやくツッコめた。

 この14回の応酬で、どんだけツッコミ所があったことか……。

 まぁ、ほとんど逃しちゃったけど。

 てか、雪龍の作品ってこれといったツッコミキャラがいないよな。

 オールラウンダーか、ひたすらボケるか、そういう掛け合いに絡まない奴かの三パターンだ。

 6:3:1くらいの割合だ。

 だが、安心してくれ。

『D-JOKER』ではツッコミオンリーのキャラ作るって言ってたから。

 ふっふっふっ、どうだ!地味に宣伝してやったぜ!

 更に〇〇〇―――――


「規制されてるやないか……」

「何だよ、作者同じのくせに他作品の紹介駄目なのかよ」

「そもそも宣伝がアカンのとちゃう?」

「ちっ」

「舌打ちしたで、このクソガキ」

「クソガキ言うな」


 元に戻ったら泣かすぞ。

 いや、実際無理なんだけど。

 コイツ泣かそうと思ったら、こっちが号泣しなきゃなんないから。

 いや、強さとか度外視して無理だ。

 今気になったんだけど、13星座メンバーの強さ順ってどうなんだろうな。

 後で作者に訊いてみよ。


「てかあたしが訊きたいわ。カインとリーフの修行はどないなっとんの?」

「ぼちぼちだ」

「……具体的には?」

「滞りなくぼちぼちだ」

「……ホンマ泣かすぞ」

「ちょっとくらい乗ってくれよ!」


 後から聞いた話なんだが、今の俺の見た目が悪かったらしい。

 こんなガキがふざけてるのを見て、イライラしたそうだ。

 だからガキじゃねぇってのに。

 その時、俺の体が光り出した。


「お、来たか!」


 次の瞬間、俺の体は元に戻っていた。


「ホンマにロアールやったんやな」

「どういう意味だ」

「もし嘘やったら少年を人質にロアールをどつき回したろうと思っとったんやけどな……」

「どういう意味だ!?」


 何故キャラを変えてくるんだ……!!

 でも実際、コイツが本気で怒ったら超怖い。

 誰の手にも負えられなくなる。


「ほな、さっさと行きぃや」

「おう!……ん?何で俺が他に行く所があるって知ってんだ?」


 言ったっけ?

 行ってないと思うんだけど……。


「あー………兄貴に聞いたんや」

「そう言う事か。納得」

「今日忙しいんやろ?」

「あー、うん、忙しいな」


 という事で、俺早速『光化』した。

 何か早く帰れオーラ出してるし。

 コイツも忙しいのかな。

 もしかして……彼氏とか?

 あー……だとしたらウィンツだな。



 ……俺もしかして皆知らない事言っちゃった?


「えー、あー……じゃあな」

「何で口ごもってんねん」

「な、何でもない!」


 俺は窓を開けてそこから一気に抜け出した。

 今回あんまり話しなかったなぁ。

 だって乱闘して、裏話聞いただけだぜ?

 まぁ、別にアイツなんて皆見飽きてるから別に良いだろ。


「さて、次はどこに行こうかな」


 残り少ない手紙を選択中。

 ……最初から気になってたんだけどこの真っ黒の何だよ。

 いや、言ってなかったけどスゲェ気になってたんだよ。

 下手したら中に爆弾とか入ってねーよな?

 俺は恐る恐る手紙を読んでみる。

 こんな色のペンがあるのか、というような白色の文字で『『せせらぎの宿』にいるなう 牡牛座』と書かれていた。

 ……うん、カウリーだって薄々気づいてたけどさ。

 アイツ、手紙まで真っ黒なのな。

 そして、手紙なのにツイッター風なのな。

 てか、俺は良く知らねぇけど、本当にツイッターに『なう』って使ってる奴いるのか?

 聞いた話によると『うぃる』とか『わず』とかもあるらしいんだけど……。


 まぁ良いや。

 とりあえず『せせらぎの宿』に行こう。

 ん?『せせらぎの宿』……?

 それって…………アポンの宿じゃね?

~大地を照らす13星座の名前解説~

今回はクラビスです。


クラビスは言わずもがな。

『Crab(蟹)』から来てます。

オールメスは……考えた当時の設定は、言う事全てが尖った刃物みたいな感じって設定だったので、思いついた刃物であるメスが入ってるんですね。(英語の綴りは適当ですが。もしかしたら英語でメスはメスと言わないのかも)


英語で書くと

Crabis.Allmessです。

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