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牡牛座、本編の伏線ですかっ!?

「おー、ロアールさんじゃないですかー。おもてなししないとなー」

「する気ねぇだろ」


俺を見たアポンの第一声がこれだ。

知り合いだから良いが、初めての客にまでこんな事してねぇだろうな……?

まぁ、こんな森の奥まで来るような奴そうそういねぇか。


「ったくそれよりよー、何なんだよ、あの黒牛。何で宴会場に居座って茶飲んでんだよ」


こんな言い方だが、ちゃんと茶を出したらしい。

いや、カウリーが持って来ただけかもしれないが。


「ちょっとアイツに呼ばれてんだ。行ってくる」

「こんな所で待ち合わせすんなよ。言っとくけど10分で50000(キュール)だからな」

「おい、Cとかそんな言葉出すなよ。読者が混乱するだろ。本編でも15話でしか出なかったんだぞ」


因みに、Cってのはこの世界の金の単位。

1円=1C換算だ。

分かりやすいよね。

つまり、10分で50000……っておい!


「高過ぎんだろ!何でスウェルからは金取らねぇのに俺からそんな取んの!?」

「ウェルちゃんから取らねーからアンタから取るんだろーが。つーか、ウェルちゃんからじゃなくて、世話になった奴だから金取らねーんだよ」

「俺が世話してねぇみてぇじゃねぇか」

「え~?世話して頂きましたっけ~?」


してない。


「………わーったよ。カウリーから請求してくれ」

「はぁ?牛から金取るほど鬼じゃねーよ」

「……………」

「アイツ、3時間くらい居るからざっと900000Cな」

「ぼったくりじゃねぇか!!」


結局、この後の話し合いにより、数日後に1000000C払う事になった。

百万だぞ?

3時間とちょっと宴会場使うだけで百万。


因みに、アポンは元大地を照らす13星座シャイニングゾディアック蛇遣い座(オフィウクス)

すぐ辞めたけど。

辞めた理由は『マイナスイオンが恋しくなったから』と言っていたが、本当は『面倒になったから』だろう。

いや、本来ならそんな理由で辞めさせないんだが、寝ぼけてた俺に交渉したらしい。

……アイツなら殴っても誰にも文句言われない気がする。











さて、宴会場。

ジャクラの部屋並みに広い和室のど真ん中に胡坐をかいているカウリー。

うーん、近寄りがたい空気。


「失礼しまーす……」


一応そう言って敷居を踏まずに入る。

そして、ゆっくりと近づく。

少し距離を開けて、カウリーの前に俺も座る。


「え、えーっと、久し振り」

「……………」


……帰って良いかな。

カウリーはお茶を啜る。


「……前置きは無しで本題に入る」


おっ、喋った!

いやまぁ、喋るのは普通なんだけども。

しかし、コイツだけだよ、自分から話題を振ってくる奴。

ありがたいわぁ。


「『人工輝流士製造計画』についてだ」


名前通り、分かりやすい計画だよな。

確か、カウリーも実験に関わってた気がする。


「それがどうしたんだ?」

「……オレは実験を続けている奴らを潰して回っている」

「知ってる」


けどそれは、オレと自分の部下にしか言ってない。


「その過程で、面白い事、いや、面白くない事が解った」


普段コイツが何を面白いと感じているか疑問だ。

全く笑わねぇし、怒らねぇし、何考えてるのか解らない。

ポーカーフェイスっつう奴?


「……一部の造られた輝流士が、『闇の幻影(ダークネスシェイド)』のメンバーになっている」

「!!」

「しかも、厄介な奴らばかりだ」

「……その中にはやっぱり、お前のも?」

「ああ。しかし、そんな者は別に構わない。問題は他の奴だ」

「へぇ……てか、記録に残ってたとはな」

「……そいつは、成功例だ」

「はぁ!?」


思わず声を上げてしまった。

あの計画に成功なんてものがあったとは……。


「成功と言っても、やはり何かを失っているのは変わりないがな」

「あ?じゃあ成功じゃねぇだろ」


寧ろ失敗だ。

というより、その計画では今の所失敗例しかない。


「違う。この場合の成功とはそういう事ではない」

「ならどういう事なんだよ」

「……そいつは、二つの能力を手に入れている、という事だ」

「っ……!!」


とうとう声すら出ない。

そんな奴が居んのかよ。


「そしてそいつが、『闇の幻影』のボスだ」

「………名前は?」

「……シュレッド」


シュレッド、か。

名前が解ったのは良いが、それでも居場所までは解らない。


「情報ありがとな、けど……」


気を付けろよ、と言おうと思ったがやめた。

コイツの実力は良く知っている。

例え、そのシュレッドとかいうのと戦ったとしても、ただではやられないだろう。

下手したら勝つだろう。

いや、下手したらっていうのはおかしいか。


「……今度、元実験統括に会いに行く」

「居場所は解ってんの?」

「……魚座ピスケズの所だ」


ってことはカインと同じ、『アース』のメンバーか。

それにしてもスウェルは厄介者ばっか引き寄せるなぁ。


「場合によってはそいつを殺す事になる。そうなると、魚座と戦う事になるかもしれん」

「やめとけやめとけ。いくらお前でもただじゃすまねぇだろうよ」


とか言ってもやめない筈だ。

やめるわけがない。

その時、カウリーが立ち上がり、歩き出す。


「どこ行くんだ?」

「これ以上話す事は無い。時間の無駄になるだけだ」

「……………」


マジか。

いや、俺的には別に構わないんだけど……。

今回ギャグパート無かったじゃん。

アポンとの絡みもそんなに面白くなかったよ?

カウリーと話しても面白みがあるかないかは別として……。


「えー……じゃあな」


だがカウリーは何も言わずに部屋を出て行って、襖を閉めた。

アイツ、時間の無駄とか言ってたけど、3時間位ここにいたんじゃなかったか?

カウリーからの手紙を見てみる。

……うん、時間の指定は無い。


「ま、まぁ、たまにはこんなのもあり……か?」


俺はここにいても金を取られるだけなので、とりあえず外に出た。

さて、お次はどこに~……ってあれ?

次が最後じゃね?

だって俺を引いて12枚の手紙。

更にレイルの分を引いて11枚。

メイディン、ウィンツ、ジャクラ、シルゴート、アルティス、レイウス、クラビス、シーパス、スウェル、そしてカウリーの10枚を引いて残り1枚。


最後の一人。

13星座の中で最も強引で、最も狭隘な守銭奴。

大地を照らす13星座の蠍座スコルピオ

Dr.ジェット。

~大地を照らす13星座の名前解説~

今回はシーパス。

ロリコンには堪りませんね~。

因みに作者は2つ下までなら許容範囲です。

……案外狭いという。


さて、まずはシーパスですがこれは皆さんお解りですよね?

『Sheep(羊)』から来てます。

ラムリアはこれも解りますかね。

『Lamb(子羊)』から来てます。


英語で書くと

Sheepas.Lamblia

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