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獅子座、ゆったり出来ないみたいです

 ロアール・グノーツ。

 それが俺の名前で、大地を照らす13星座シャイニングゾディアック獅子座レオというのが……役職?違うな……称号?まぁ良いや。

 元々リオンという名前を考えていたそうだが、リアンとかいうキャラがいたので却下になったそうだ。

 因みにグノーツをローマ字にして逆から読むと『strong』、つまり『強い』って意味になるわけで……。

 え?興味無いって?そう言うなよ。

 初めての番外編なんだからさ。

 えっと、他の大地を照らす13星座のメンバーの名前にもそれぞれの由来があるんだが……それは自力で気付いて頂きたい。

 作者にしては珍しく頑張って名前考えてたぞ。

 

 さて、今回は俺達のちょっとばかし過去の話だ。

 つってもカイン達が修行に来てた辺りだから、2ヶ月位前だな。

 

 そしてさっきからしてるように、この番外編では俺がナレーター的立場となる。

 本編とは勝手が違うが気にしないでくれ。

 よし、前置きはこの位で良いかな。

 では、スタートだ!

 

 

 

 Sacred Flame of Darkness Another Story ~Efforts of Leo~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日曜日。

 今日の天気は快晴。

 週に一度のカイン達の修行が無い日。

 俺がゆっくりできる日。

 一日中ベッドでゴロゴロする日。

 

「あ~、暇最高~」

「暇そうだな」

「羨ましいか?」

 

 いつのまにか部屋に居たのは射手座サジタリウス、レイル・マクシード。

 魚座ピスケズであるスウェル・マクシードの兄であり、重度のシスコン。

 顔は良いのに残念な奴、と俺達は認識している。

 

「って、お前不法侵入で訴えるぞ」

 

 コイツ能力使って気配絶つんだよ。

『空域』とか言ったかな、確か。

 あれ便利だよなぁ、色んな応用利くし。

 

「好きにしろよ。それより今日はお前忙しい筈だろ」

「は?今日は一日中暇だっての」

「本当にそうか?ならお前の今日のスケジュールを教えてやるよ」

 

 スケジュールなんて無い筈なんだが……。

 

「今日は13星座全員に会いに行くんだろ?」

「……誰が?」

「お前が」

「何で?」

「知るかよ。どうせ『たまには全員の顔見るのも悪くねぇなぁ』とか思ってたんだろ」

「………やっぱメンドイからパスするわ」

「そうもいかねぇぞ」

 

 レイルがそう言ってポケットから手紙を取り出す。

 

「『今度の日曜日、お前に会いに行くからな。時間空けとけよ。後、居場所を記した手紙をちゃんと返せよ』」

「…………」

「いつから見てねぇのか知らねぇけどポストの中に12枚、きっちり手紙があったぞ」

「マジか」

「マジだ」

 

 何で俺そんな手紙出したんだろ。

 すっげぇバカみてぇ。

 つーか、レイルが来てくれなかったら確実に俺殺されてたな。

 いや、冗談でも何でもなくて。

 

「大切なこと教えてくれてサンキュー。その礼と言っちゃアレだが不法侵入は見逃してやるよ」

「別に。今日はどうしても手が離せない用事があったからオレから来てやっただけだ」

 

 何にしても助かった。

 あいつ等皆短気だからな。

 約束すっぽかしたら直ぐに殺しに来るだろうな。

 ましてや俺から誘ったんだし。

 

「じゃあな。健闘を祈ってるぞ」

「ああ」

 

 俺は全速力で走り始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず行くのは乙女座ヴァーゴ、メイディン・ロウルの所。

 理由としては一番近いから、というのが挙げられる。

 それと、彼女を怒らせるのは一番マズイ。

 だから早いとこ行こうという事になった。

 今更だが走って移動してたら全員の所なんて回れねぇな。

 

「おーい、来たぞ。俺だー、ロアールだ」

 

 一々家がどんな風だ、とかの説明はしないからな。

 だって10か所近く行くんだぞ?

 そんな説明してたら俺の頭がパンクするだろ。

 まぁ、喉かな村の一軒家だということだけ言っておこう。

 

「おかしいな。メイディンの奴、いねぇのかな」

 

 ここで俺達の呼び方的なのを説明しとこう。

 基本的には本名でも、称号の方でも、どちらで呼んでも構わない。

 ただ、会議的な事をする時だけは、称号で呼ぶという暗黙のルールがある。

 因みに俺は大抵本名で呼ぶ事にしている。

 何か称号で呼ぶとか堅苦しくて仕方ねぇよ。

 

「おーい、メイディンー!」

「………何だ、朝から五月蝿いな…」

 

 そう言って目を擦りながら玄関から出てくるメイディン。

 どうやら寝起きだったらしく髪留めはしていない。

 しかし驚くべき事はそんな所ではなかった。

 

「あのー……メイディンさん?」

「ん?ロアール…?」

 

 そう、寝起きと言う事はもちろん格好は寝巻、つまりパジャマ。

 しかもウサギのアップリケが付いている可愛らしい物。

 どうしよ、メッチャ可愛いんだけど。抱きしめても良いと思う?

 

「何故此処に……ああ、そう言えば来ると言っていたな」

「そ、その格好……」

「………あ///」

 

 メイディンは素早く蹲ってウサギを見せないようにする。

 何あの仕種、超可愛いんだけど。本当に抱きしめて良いかな。

 

「み、見るな!今着替えてくるから!とりあえず中で待っていろ!///」

 

 うわー、顔真っ赤だ。

 こりゃレア物だぞ。プレミア付く位の。

 ごめん、俺抑えられないわ。

 

「なぁ、メイディン。一つ頼みがあるんだけど」

「な、何だ?///」

「抱きしめて良いですか?」

 

 一瞬の静寂。

 そして……

 

 

「良い訳ないだろうがーーーぁっ!!///」

「スンッマセンッしたーーーっ!!!」

 

 俺の悲鳴が木霊した。

タイトルの意味は『獅子座の奔走』です。

ギャグ中心の話です(今更?)。


殆ど作者の息抜き的なものとして作られているので、更新速度は恐らく遅いです。

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