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琥珀の恋  作者: NABIKI
1/1

出会い

お父さん…お母さん…お兄ちゃん…。

何で…何でなの?

なんで私を置いて行くの?

一人にしないで…淋しいよ。

一か月前、お父さんとお母さんとお兄ちゃんは交通事故で亡くなった。

私を一人置いて…。

私は淋しい気持ちを抑えながら、池のそばに座っていた。

お母さんの形見の簪を持って。

…いつまでもここに居たって仕方がない。

帰ろう。

空を見ると、もう日は西に傾いていた。

冬だから日が沈むのが早い。

簪をしまって…。

「あっ!」

―――――ポチャン

叫んだときにはもう遅かった。

お母さんの簪は水音を立てて、池に落ちた。

やだ…。

「お母さん!」

私はすぐに池に飛び込んで探す。

でも池は深くて、私の足は届かない。

どこ?

どここにあるの?

諦められない!

私は池の中に潜った。

あった!あれだ!

私はそれを拾って、水面に顔を出した。

「良かった!簪だ!」

私は安堵のため息をついた。

だが…

―――――ピキーン

「ガバゴボっ」

足つった!

どうしよう泳げない!

でも…このまま溺れれば私は死ぬ…三人に会える…。

なら…いいや…。

私の意識はそのまま遠のいていった。


「…ぉい…しろ!…おい!」

誰…?

「しっかりしろ!起きろ!」

―――――ガバッ

私は跳ね起きた。

「やっと目が覚めたか…」

私はまだ状況が分からない。

「ここ…天国?」

「はあ?何を言っている…そんなわけないだろう。せっかく助けてやったのに…」

助けて…くれた?

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