表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕達が生きる明日へ  作者: 愁真あさぎ
9/64

第八章

悠呂は、朝食を終えると自分の部屋に戻り、机の上の鍵を持つと早々に玄関に向かった。

そして、駐輪場への行くと、いつもの様にコラルロッドに跨った。

エネルギータンクを調べ、減ってないのを確認するとアクセルを開け、そのまま真っ直ぐ飛び出し一路、はじめの家に向かった。

はじめの自宅前に着くと、当の本人はもう準備を整えて家の前で待っていた。

「ごめん、待った?」


「いやっ全然。」


悠呂は、はじめの周りをキョロキョロ見てから

「…まだ、直ってないの?はじめくんのコラルロッド。」


「まぁな。昨日、やっと修理だしたからな。まっ…高校の入学式までには直ってるだろ。」


と言うと、勝手に後ろに跨った。それに何も言わず悠呂は発進の準備をする。

「行くよ。」


と後ろに言うと

「おぅ。いつでも行ってくれ。」


と答えると一気にアクセルを開け、禁止区域へ向かった。

今日の天気は穏やかだった。

顔に撫でる風はしかし、ヒンヤリとはしていたが暖かに降り注ぐ太陽が、それを打ち消してくれるようだった。

「なぁ?」


と声を掛けたのは、後ろからだった。

「お前、なんであそこがそんなに気になるわけ?まっ…俺も気にならない分けじゃないが…。」


その質問に、少し間があった。

「…僕も…良くわからない。ただ、漠然と感じたんだ。」


「感じた?…何を?」


「…わからない。」


「はぁ?わかんねぇのかよ?」


「…わからないから、また行ってみたいんだ。」


と静かに答える悠呂の背中を見て、はじめは軽く息を吐いた。

「へいへい。あんまし興味を抱かない悠呂ちゃんが珍しいこと…とことん付き合いますよぉ。」


と茶化してみたが、いつものように食いついて来ないので、不思議に思った。


とりあえず読んでいただいて、どこがどう面白いとか、面白くないとかご指摘でもかまいませんし、ただの感想でも構いません。メッセージお待ちしております♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ