表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕達が生きる明日へ  作者: 愁真あさぎ
8/64

第七章

物事を考えている内に朝になってしまった。

天井を眺めていた悠呂の上で、目覚まし代わりにタイマーをセットしていたテレビが時刻になって、今朝のニュースを告げ始めた。

それに、重く粘る体を起こして消し、ベットの傍らに腰を降ろして軽く息を吐いた。

そして、しばらくだるそうに俯くと、意を決したように立ち上がり、寝着のままダイニングへ向かった。

ダイニングに出ると、家政婦ロボットのミラハがもうキッチンの側に立っていた。

「おはよう。ミラハ。」


悠呂の声にミラハは振り向いて、驚いたように声を掛けてきた。

(実際は表情など読み取れないのだが)

「悠呂さん!今朝は随分とお早いですね?」


洗面所へ向かいながら、悠呂は答える。

「うん……今日もはじめくんと約束。」


と洗面所に消えていく。それにミラハが新しいタオルを持ってついてきた。

「そうですか…朝食は如何なさいます?」


ミラハから渡されたタオルで顔を拭きながら、

「う〜ん…あんまり食欲ないんだけど…一応軽く食べとく。」


「承知しました。」


と言ってミラハは先にキッチンに戻って行った。

悠呂は、タオルを置くと自分の部屋に戻り、服に着替えて再びダイニングに戻って来た。

そして、キッチンに行かずその側のテレビ電話の画面に触れ、はじめのフルネームを呼んだ。

すると、感知したのか電話の呼び出し音が鳴る。

「はい」

と画面に映ったのは、はじめの母親だった。

「あらぁ♪悠呂くん、おはよう。」


「おはようございます。おばさん。」


「はじめね?ちょっと待っててね。」


と言うと保留の美しい音楽と

「しばらくお待ち下さい。」

の画面が現れた。数秒後、はじめが画面に現れた。

「おっす。」


「おはよう。起きてた?」


「いやぁ…実はさっき起きた。」


「そう。僕これから朝食食べてからそっち行くから、うんと30分ごろにそっち行く。」


「OK!んじゃっ待ってるぜ。じゃあな。」


と画面は途切れた。


未熟者ですが…最後までお付き合い願えれば…。ご意見感想もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ