第三章
悠呂のコラルロッドで2人は、昨夜のあの場所を目指した。
着いたそこは、広い原っぱでその先にフェンスがあり
「立ち入り禁止区域」
と大きな字で看板があった。
昨夜は暗かったのでこんな場所だったのかと2人はただ、辺りを見回していた。
はじめの提案でフェンス先まで行き、中を覗いてみた。
「ん〜中も対して変わった所はねぇな。」
「そうだね…向こうも原っぱだ…。」
と2人が会話を交わした直後に
「いてっ!」
「!!!」
誰かに足を蹴られたのだ。
何事かと振り向いてみると、そこには幼稚園位の年頃の男の子が2人、悠呂達を睨みつけていた。
「なっ!いきなり何しやがんだ!いてぇじゃねぇか!」
とはじめが怒鳴ると男の子達は身じろぎもせず
「うるさいっ!おまえ等こそ何しに来たんだ!」
と言い放ったのだ。
それに悠呂が驚き、はじめと目を見合わせると男の子達の視線に合わせて屈んだ。
「君達、お母さんは?」
と話し掛けると男の子達はフイっと無視して何処かへ走って行った。
その後ろ姿を見送った先に、一人の少女が立っていた。
年の頃は自分達と同じくらいだ。
その足元にあの男の子達はしがみついている。
それに気付いて悠呂はゆっくり立ち上がった。
いやぁ〜なかなか難しいです。でも、この後どうなんの?続きが早く知りたいっていう風にしたいと思っております。