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僕達が生きる明日へ  作者: 愁真あさぎ
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第三十五章

「おじさんっ!悠呂がいないって?どこいったんすかっ!」

とはじめは悠呂の父親に問いただした。悠呂の父親は、額に手を当て仕方のない奴だと言わんばかりに溜め息をついた。この様子じゃ自分の予想が当たる…みぞおちの辺りがキュゥと苦しくなった。

父親は、指の間からチラリと目をこちらにやり話してくれた。

「今朝早く、お前のところへ行くと出て行った…しかし、少し様子がおかしかったんであいつが出て行く姿を玄関で見送った…。」

「おっ俺んちに?…おじさんっ確かに俺んちに向かったの見たのかよっ!」

「あぁ〜確かに真っ直ぐ、お前の家に向かう道へ行った。」

「んじゃっ!なんで来なかったんだよっ!……いやっ待てよ…もしかして…。」

と言うとはじめは口を閉ざし顎に手を当てた。考えごとをし始めたはじめを見て悠呂の父親は、腕時計型テレビモニターをいじりながら部屋の隅へ歩いて行った。

(あいつ…もしかして、あの道を……。)

と考えていると

「あぁ。俺だ…あいつを頼む。」

と言う声がして顔を上げた。何やら話す悠呂の父親の後ろ姿を見て、星羅の方へ目を戻すと彼女は青い顔をして自分と同じように父親の様子を見ていた。そしてはじめは、自分の足元に目を落し堅く両拳を握った。悠呂に腹を立てていた。初めに禁止区域を探ると言った時、最後まで自分も付き合うと言ったのに…また何も言わずに知らせずに一人で危険なところへ行った…また置いて行かれたその事に腹が立った。せめて一言いって欲しかった…。

そんな思いを巡らせていると、奥から悠呂の父親が怒鳴る声がした。

「そんなこたぁわかっているっ!!!だから言ってんだよっ!」

と怒鳴る悠呂の父親の様子を見て今すぐどうこう出来る雰囲気ではないと悟った。

はじめは、また足元をしばらく見つめ、次に自分の乗って来たコラルロッドに目を移すと顔をしかめた。まだ何事か言い争っている悠呂の父親を横目に見て、きびすを返すと迷わずコラルロッドに跨った。スイッチを入れようとした時、後ろに誰かが乗る振動がして振り向くと星羅が乗っていた。

「…おいっ。」

と言うと彼女は強い眼差しを向けて

「私も行く。」

と願い出た。

「……でも、おまえっ…。」

「お願い!……こうなったのも私が原因のひとつなんだものっ…。」

と更に強い眼差しで言ってくるので、はじめは

「……わかった。」

と前を向くとスイッチを入れた。

「しっかり掴まってろよ…俺は悠呂みたいに安全運転じゃねぇからなっ!」

とアクセスを回した。



「あぁっ…それはわかっている。しかし、今を逃すと…。」

と悠呂の父親が話していると、どこからかコラルロッドの機械音がした。

「……まさかっ!」

悠呂の父親は慌てて玄関に出ると

はじめが後ろに星羅を乗せ、今にもコラルロッドを発進させようと浮上しかけていた。悠呂の父親は慌てて飛び出し

「おいっ…待て!」

と手を伸ばしたが、間に合わず2人を乗せたコラルロッドは浮上すると、凄いスピードで走って行ってしまった。

それを茫然と見送っている悠呂の父親の右腕から声がする。

「先輩!先輩!どうしたんですか!先輩!」

それに気づいた悠呂の父親はゆっくり右手を上げ、その中の人物を見るとふっと笑った。

「ったく…お前の従兄弟も俺の息子も、血の気が多いっつうか〜なんつ〜か。」

「へっ?」

とテレビモニターの中の人物が問い返すと悠呂の父親は息を吐き

「はぁ〜…お前の後輩潜入員に伝えろ!俺達の可愛い潜入員が三名追加されたってなっ…。」

と言うと通信を切り、再びテレビモニターの通信を繋げた。しかし、テレビモニターに映った人物は先ほどの青年ではなく威厳のありそうな禿頭の中年男性だった。

(・ω・)え〜最終話に向けて内容を詰めていっております。しかし、そんなに上手くまとまるかが心配です。一体、何章で終わるんでしょうか…作者ながら謎。(゜A ゜;)って言うかさっき飛行機に電波もっていかれて、ここ打ち込んでいる最中に画面が真っ暗になって超ぉビビった!(T_T)全部書き直さなきゃならないかもと焦った焦った…飛行機、乗らなくても恐るべし…。

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