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僕達が生きる明日へ  作者: 愁真あさぎ
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第二十五章

「あ---!遅いっ!遅すぎる!何やってんだよっ!悠呂はっ!!」


昨日、こちらに来る前に連絡をいれると悠呂は言っていたのに一向に入る気配のなさにはじめは一人苛立ちを募らせていた。

「くそっ!仕方ない!」

と言うと立ち上がり表に出ていった。

 移動手段がないので、悠呂の家まで歩いて行くことにする。

幸い、近所で歩きだと3.40分というところだ。

怒りに地団太を踏みながらはじめは向かう。

 悠呂宅に着くと、一呼吸をして呼び出しブザーを押した。

すぐに応答があり、自分だとわかったのだろう。

玄関ロックが解除された音がした。

いつもなら家政婦ロボットのミラハが顔を出すのにと訝しんでドアの開閉ボタンを押すと、物凄い勢いでロボットがあちこちに動き、右往左往している。

「・・・ミっミラハ?」

と恐る恐る呼ぶと、まるで泣きついてくるかのように、はじめの元にロボットは走ってきた。

「はっはじめさん!どうしましょう!どうしましょう!」

「あ〜ミラハ?ちと落ち着こうぜ?」

「こっこれは、失礼しました。ロボットとあろう者が・・・いっいえそれどころじゃないんですっ!」

「何があったんだよ?」

と聞いてやると、鉛色の顔を上げ一つコクンと頷くと語り始めた。

「昨夜は、私の月に一度の充電の日でして・・・何せ旧式ですから充電完了は今朝でした。私のメール機能に御主人様から受信がありましたので、悠呂さんにお伝えしようと呼び出ししたのですが応答がなかったので部屋に行ってみたら、ベッドがもぬけの空だったのです。」

「なんだって!?いつから居ないんだ?」

「さぁ〜?恐らく夕べの内に出て行かれたのではないかと・・・。どうしましょう・・・。」

(あいつ、一人で禁止区域に行ったんだ・・・)

とはじめは爪をキリリと噛んだ。

ミラハは、思い出したようにはじめをリビングへと通し、ソファーに座るよう促した。

 はじめが苛立ちながら色々と思いを巡らせていると、いつ注いだのかテーブルに温かい紅茶をミラハがそっと置いてくれた。

「ところで、はじめさんはどう言ったご用で?」

「ん?・・・あぁ〜ちょっと悠呂と今日出掛けるようがあってさ・・・。」

「そうだったんですか・・・はぁ〜。」

とロボットなので表情はわからないが落ち込んだ様子をみせた。

(あいつ、一人で行きやがって俺は脚がねぇんだぞっ!ったく〜)

と苛立ちを募らせた。

「はじめさん、どうなさいます?」

「あぁ〜帰ってくるまで待たせてもらうよ。」

「いつになるか・・・。」

「いいよ。」

と会話が途切れると玄関のドアが開く音がしたと思ったら、いきなり後ろから誰かに抱きしめられた。

「んなっ!!!」

その抱きついてきた人物はこともあろうに頭をナデナデしながら

「あ〜大きくなったなぁ〜。」

と一人、感激したと言う感じで一向に離れてくれる様子がない。

というか気持ち悪い。はじめは自分からその気持ち悪い人物をひっぺ返した。

「なっ何すんだよ!?いきなりっ!?気持ちわりぃ〜な!」

ひっぺ返された当の本人は、はじめの顔を見てキョトンとしている。

その横で一部始終を見ていたミラハは何事もなかった様子で

「御主人様・・・お早いですね。」

と言った。 

「えっ?御主人様って事は・・・おじさん?」

とはじめは目の前のすっとんきょうな男に指を差し聞いた。

するとその男は、マジマジとはじめの顔を見て頭をポリポリと掻くと

「君・・・誰だっけ?」

と間抜けに聞くのではじめは少し憮然とすると、呆れた口調で

「スレッド・桐矢 はじめです。」

と告げると目の前の男は、あぁ〜と言った感じに胸の前で軽く手を叩いた。


(=^▽^=)長らくお待たせいたしました♪(^_^;)つうかまたまた現実逃避してただけだけど・・・次回作の方は次々ポワンポワン浮かんできてあぁしようこぅしようとストーリーが浮かんでくるだけど・・・これを完結してからと思い日々新しい作品の意欲と戦い中

 ヽ(゜▽、゜)ノ

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