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僕達が生きる明日へ  作者: 愁真あさぎ
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第十七章

二人は、その文字内容に息を飲んだ。

「これって…。」

それに、コクリと頷くと悠呂はその一文を朗読し始めた。

「このまま研究を続けていけば、あの何百年も前に失敗した人間のクローンを作り出す事も可能ではない……。」

二人はしばし沈黙した……。しかしその沈黙を先に壊したのは、はじめだった。

「でも…今の法律では過去の事もあるから、医療に関わる臓器や皮膚以外はクローンは作っちゃ駄目なんじゃねぇの?」

そう言う、はじめの顔を見上げ悠呂は頷くと再びPCに顔を向け、そのメモリーディスクを抜くと『新聞』と書かれ黄ばんだラベルのメモリーディスクを手に取り、再びセットする。

「それだけじゃないんだ…ちょっとこの記事も見て…。」

と画面をスクロールし、その中の小さな記事を探し出すとそこをクリックし拡大して見せる。

そこには、『アスラビ・尾崎 修造、医療界から追放』と書かれた記事に悠呂の父親が編集したのか、違う記事で『いまだ手付かずだった開拓土地を一人の資産家購入』とあった。

「これって…あの禁止区域の事か?」

と聞くはじめに悠呂は

「多分そうだと思う…なんで父さんがこんな記事を持っているのかは謎だけど…あそこで…もしかしたら…。」

「って言うか…お前…なんでおじさんがこんな物持ってんの知ってんの?」

そう聞かれた悠呂は、顔をこちらに向けてニッコリ笑うと

「探し物を探す名目でちょこちょこと…ね。」

その顔を見たはじめは、呆れ顔で溜め息を落とす。

「お前…こういうのだけは積極的だよな…いつもは弱々なのにな…。」

と言われ悠呂は少しムッとしたが、すぐに顔を画面に戻しPCを消すと

「あそこ…もう一回行ってみない?」

と聞いてきた。それにはじめは片眉を上げて

「禁止区域か?」

「うん。」

「…なんか…更に危険リスク上がってねぇ?……ってかこの事、政府は知ってんのかな?知ってて黙認してんのか?」

「どうだろ…良くわかんないけど…。」

少し考える風に腕組みしたはじめは、暫く何事かを考え

「……いいぜ!乗りかかった船だ!俺もなんか気になるしよ♪」

と言うはじめを悠呂は、弾かれたように見た。

当の本人はワクワクしている様子で、ニヤリと笑っている。それに悠呂も少しニコリとすると

「明日、朝早く行ってみない?」

「あぁ、いいぜ。俺、脚ねぇから迎えよろしくなっ♪」

「うん…じゃあ。そっち行く前に連絡入れる。」

そういうと、互いに顔を合わせ強く頷いた。


長らくお待たせしました…プロットを練っておりました……ってのは嘘でゲームで現実逃避しとりました苦笑m(_ _;)mすんまそん…

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