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可愛い子よ
その身に
鎖を巻き付けてしまいたい
‐アヤトリ‐
私は心の中でため息をついたけど
男は私が全く信じていないことに気づいたらしく
私の目の前でため息をついた。
「知らない奴にこんなこと言われたら普通は信じないだろうけど。……ああ、もう説明すんのもだるい」
ぐしゃぐしゃと自分の髪を掻き毟るようにしながら
男は本当にめんどくさそうに言った。
まるで、私が悪いみたいな言い方に少しカチンときたけど
私が何かを言う前に男が私に近づき私の手を握った。
男が力を込めているせいか握られているところが痛い。
「黙ってついてこい。おとなしくしてれば危害は加えない」
ポツリと低く呟いた男の声に私ははじめて恐怖を覚えた。
さっきまでの優しい雰囲気はもうなかった。




