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泣いた涙が雨に変われば平気で涙を流せるのに。


知らないことを探すなら夜の中で迷ってみたらみつかるかも。


太陽の光が人の手で産み出すことができたら、皆、いなくなっちゃいそう。


皆、皆


できないことだからこそ、憧れるんだろうけど


探してみたらいるかもよ?妖怪とか



なんてね。



‐アヤトリ‐




「俺の家、行こうぜ」



その言葉に空気を読んでくれという思いと


どうしようもなく不安になった。


一つは白梅さんとさちを二人きりにしたままでいいのかと言うこと。


一つは蛇我羅の態度が急に変わらないかと言うこと。


自分の定位置に入ると人はいつもはできないこととかできちゃったりするらしい。


つまり暴力とか、無理矢理襲うとか、酷いことを平気でできるものだ。


蛇我羅は絶対そんなことしない、なんて言えるほど私は彼の事を知らない。


知らない。知らないけど、いや、知らないからこそ


彼の事を信用しないといけないのかな。



「べ、別に行ってあげてもいいんだからね」




どこのツンデレキャラだよ、自分。


もう……穴掘って埋まりたい。


むしろ誰か埋めてくれ。


返事が思いの外、ツンデレぎみになって、落ち込みかけたけど


蛇我羅は気にせずに笑って


「じゃあ、行くか」


と言ってくれた。


スルーされたのに、安心した方がいいのか、不満に思った方がいいのか微妙だ。


ちゃっかり、


「ほら、お前らもイチャイチャしてないで行くぞ」


白梅さんとさちを連れて来てくれたのには


感謝しても、しきれないけど。


絶対、口に出してお礼なんか言うものか。


いちいち気づいてくれたことが嬉しいなんて


どこの乙女思考だ。


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